昨年は計画の1.4倍売れた成城石井の台湾フェアが進化して復活! 推しグルメはコレ!

やっぱり、成城石井のフェアは他店と一線を画してる!――。そう確信させる企画がはじまりました。その名も『成城石井が見てきた!台湾美食祭』。
こちらは、昨秋に計画の1.4倍売れた台湾フェアが、チームでの現地視察を経てさらにパワーアップしたとのこと。2025年10月3日から11月3日までという短期集中型ですが、試食会で味わった“推し”の一品など、ピックアップして紹介していきます!

視察で現地の味を深掘り。商品数も増加!
フェアの概要として、昨年から進化したポイントは、大きく2点。ひとつは、自家製惣菜の開発を担うセントラルキッチンの料理人と、商品部のバイヤーが現地の台北に3日間滞在し、有名レストランから地元で親しまれる食堂や夜市の屋台まで、約80食を実際に食べ歩き研究を重ねたこと。

もうひとつは、商品点数が増えて最大31品(うち新商品25品)を販売すること。弁当系の米飯に、おかずorつまみに、スイーツにとバラエティに富んだラインナップとなっています。試食会で、特にオススメと教えてもらった商品を中心に、ピックアップして紹介しましょう。
排骨レタス炒飯(755円)
まずは『成城石井自家製 台湾風排骨(パイコー)レタス炒飯』(755円)。開発リーダーの方に話を聞くと、「全部ではないものの、現地の料理は想像より薄味で香りもやさしかった」とのこと。
たとえば、日本でも徐々に浸透している甘香ばしいスパイス『五香粉(ウーシャンフェン)』は、日本のほうが濃厚に感じるレベルだとか。その気づきを反映させつつ、日本人向けに仕立てたのがこのチャーハンのポイントです。

具体的には、排骨(ポークリブ)は豚肩ロース肉に五香粉と調味料で1枚1枚下味をつけ、衣とカレー粉をまとわせてからフライ。下味に使用する五香粉を控えめにする一方、最後にまぶすカレー粉をしっかりと香らせ、日本向けの味わいに仕上げたとか。
自家製魯肉(ルーロー)の意麺(647円)
『成城石井自家製 五香粉を効かせた自家製魯肉の台湾風意麺』(647円)は、『意麺(イーメン)』が独自ポイント。『意麺』とは小麦粉と卵で作る平打ち縮れ麺で、現地ではかなりポピュラー。

もちろん通常の中華麺を使った魯肉(ルーロー)麺も台湾では親しまれていますが、成城石井では今回『意麺』での商品化に挑戦。なおかつ自社製麺するほどの探求心で、本場そのままの味を再現しました。
筆者個人的にも『意麺』の、どこか“いなたい”素朴な舌触りやツルムチっとした、リアルな食感には驚きを感じました。甘辛い味わいの魯肉、それとは別の“味変”用のタレなど、多彩な具と味付けで楽しみ方が広がる逸品だと思います。独自性も高く、イチオシ!
桜海老の豆乳粥(539円)
『成城石井自家製 桜海老の台湾風豆乳粥』(539円)は、台湾朝食として日本でもポピュラーな『鹹豆漿(シェントウジャン)』を成城石井流にアップデート。カギはガラスープと豆乳スープをそれぞれ作り、白米の上に重ねたことで、ホイップクリームのようなふわとろ感になっていること。また、スープの中には黒酢が入っているため、味のアクセントも絶妙です。

また、本場の油条(揚げパン)代わりに、揚げたバゲットを添えているのもポイント。本音では油条を作りたかったそうですが、キッチン設備の関係で今回は難しかったとのこと。とはいえ揚げバゲットの味は濃厚&ザクザクで、メリハリもあり実においしかったです。
絹ごし1丁麻婆豆腐(755円)
成城石井の人気商品に『四川山椒ピリ辛麻婆豆腐』がありますが、この『成城石井自家製 絹ごし1丁台湾風麻婆豆腐』(755円)は、味も食感もガラリと変えた一品。ひとつは木綿豆腐ではなく、台湾の麻婆豆腐で頻用される絹ごし豆腐を使うこと。

味付けに関しては、ファンの多い『四川山椒ピリ辛麻婆豆腐』の麻婆餡をベースに、花椒(ホアジャオ)と五香粉で炒めたネギラー油ソースを上からかけることで、台湾風の味わいへと進化。丸ごと1丁使った豆腐も、外食ではたまに見かけますが、スーパーの総菜ではまだ希少。見た目のインパクトも、自ら混ぜて好みの食感にできる点も魅力です。
味噌仕立ての角煮(971円)
『成城石井自家製 中華味噌仕立ての台湾風豚角煮』(971円)は、フェアの後半となる10月15日から発売されるオススメメニュー。豚の角煮は日本でもポピュラーですし、長崎の長崎卓袱(しっぽく)料理に沖縄のラフテーなど、郷土料理にも存在します。
中国の豚角煮、東坡肉(トンポーロー)も日本ではおなじみですが、台湾にはそれらと大きく違った味わいの角煮が存在。それが、醤油ではなく味噌仕立ての味付けです。成城石井はこの出合いをヒントに、本場のおいしさを再現。

現地では八丁味噌的な素材感だったとのことですが、その味噌を仕入れるのが自社の規定上難しく、成城石井では甜麺醤(テンメンジャン)で深いコクとやさしい甘みを演出しています。また、硬くなりがちな肉を、一度蒸して醤油をつけて焼き、その後タレに漬け込んで3時間煮込んだ後に甜面醤ソースと絡めるなど工夫を凝らし、口の中でほろりとほどけるやわらかさを実現したとのこと。こちらも独自性が高く、イチオシの逸品です。
鶏排バーガー(388円)
個人的に気になった一品が、『成城石井自家製 台湾風鶏排(ジーパイ)バーガー』(388円)です。こちらは台湾屋台や夜市の定番であり、日本でもすっかりおなじみとなった鶏排(大鶏排なども)を、バオ(中華バンズ)で挟んだ個性派メニュー。

味わいは、ムチもちっとした生地と、サクサクジューシーな鶏排との相性が絶品です。高菜漬けやゴマによるアクセントも絶妙で、サイズ的なインパクトも抜群。ワンハンドで、気軽に本フェアの魅力を味わえる商品としてもオススメです。
スイーツのオススメはこれ! 台湾ドーナツも見逃すな
成城石井といえば、スイーツも名作が多数。このフェアでは、ありがちな杏仁霜(杏の種子の粉末を加工したもの)ではなく、杏の種子を24時間漬け込んでじっくり抽出した抽出液による『成城石井自家製 とろり、とろける本格杏仁豆腐』(431円)が1品目のオススメです。

もう1品は、メレンゲを使用する別立て製法で作ったふわふわのカステラ生地に、クレームシャンティ(甘みを加えた生クリーム)を挟み、バニラ風味のやさしい味わいに仕上げた『成城石井自家製 アカシア蜂蜜の台湾風バニラカステラ』(1,394円)。口に入れた瞬間に広がる、生地のしっとり感とクリームのなめらかさには驚かされました。

また、店舗限定とはなりますが、ドーナツトレンドで盛り上がる中まだ日本では珍しい存在の台湾ドーナツも登場。『成城石井 BAKERYサクふわ!ミルクシュガーの台湾風ドーナツ』(215円)と、『成城石井 BAKERYサクふわ!クーベルチュールチョコの台湾風ドーナツ』(259円)です。
台湾ドーナツの独自なおいしさは、ドーナツ生地に衣を付けて揚げた、ふわもちとザクザク感のコントラスト。また、表面の粉糖も特徴ですが、クーベルチュールチョコのほうは成城石井のアイデアで粉糖ではなく、チョコ掛けで提案する新機軸。販売店は「成城石井 BAKERY」、または成城店のベーカリーコーナーとなります。

「成城石井が見てきた!台湾美食祭」は2025年11月3日まで。グッズが当たるプレゼントキャンペーンも実施されるので、まずは期間中に店舗を訪れてみましょう!
(執筆者: 中山秀明)

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