10月から全国巡回へ!『10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会』ロバート秋山インタビュー「調子に乗ったら裏目に出るところ含めて、面白いんです」

ロバートの秋山竜次さんが現代を代表するクリエイターに扮し、それぞれのフィールドでの仕事ぶりや⼈⽣について語るシリーズ「クリエイターズ・ファイル」。2015年4⽉から雑誌・YouTube公式チャンネルで毎⽉新しいクリエイターを紹介し、YouTubeの総再生回数は2億回、チャンネル登録者数は100万人を突破(2025年6月時点)。2017年からPARCOで行われた「クリエイターズ・ファイル祭」では全国で25万人を超える観客動員を記録。7年ぶりとなる「10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会」が、
9月1日の池袋PARCOを皮切りに全国を巡回し、2か所目の開催地として福岡PARCOでの開催が10月3日からスタートします。
体感型エンターテインメント展覧会として、会場でしか見ることのできない展示物や撮り下ろしの映像、これまでに登場した100人を超える全クリエイターが勢揃いする狂気の部屋、その他、胸やけ必至の濃厚でクリエイティブな数々の展示が目白押しな大博覧会。見どころや、特に思い入れのあるクリエイターについてなど、秋山さんにお話を伺いました!

――「10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会」というタイトルの“胸やけ”という表現が素敵ですね!7年ぶりの博覧会ということで、どの様なこだわりがつまっていますか?
もう“胸やけ”でしか無いですよね。すぐ決まりました。前回の博覧会にはありがたいことに本当にたくさんの方に来ていただいて。もうあれだけ大量の人間の写真が飾ってあるだけでも、本当に楽しかったのですが、今回は体験出来るコーナーが増えています。トータル・ファッション・アドバイザー YOKO FUCHIGAMIの専属モデルになれるコーナー、「ドイド」という伝説のスナックのすず子ママとカラオケが楽しめるコーナー、上杉みちくんと一緒に遠近法で撮影出来るコーナーとかね。


▲池袋会場の様子
――10周年ということで、クリエイターの数は100を超えていますけれど、特に反響の多かった方はどなたですか?
みちくんはよく言われますけれど、あとトータル・ウェディング・プロデューサー揚江美子の人気が根強いです。俺が好きなのはね、声優・二木陽次とか。結構渋いのが好きなんです。
(C)クリエイターズ・ファイル
――声優の二木さんはもうファッションやヘアスタイルがリアルすぎて、声優ファンの方はみんな唸ったと思います(笑)。ゲーム評論家の久世智宏さんも同じベクトルですよね。
そうそう、嬉しいこと言ってくれるね。金髪も美容師さんにやってもらった金髪じゃなくて、ドラッグストアで買った液でやったクオリティっていうのかな。インドア系の方がはじける時特有の金髪ってあるんですよね。あと声優さんって大御所になればなるほど、ドクロの数が増えているイメージがするんすよね。元々ファッションに興味無かった人が、グッとスイッチ入った時は、大体ドクロなのかなって。
あと、ローカルタレントの津村屋コウジも好きですね。本当に特有のテンションで。その地域では王様なんでしょうね。だからワガママだし、面白く無いのに偉そうだしね(笑)。そしてアシスタントの方が人気があるとか、そういうあるあるを詰め込んでいてお気に入りのクリエイターです。あと、パフォーマーのKEN-NINも好きですよね。今最も多忙なパフォーマーで 27グループを掛け持ちしている。グループを掛け持ちしている人は今珍しくないけれど、27はなかなかいないでしょ。
(C)クリエイターズ・ファイル
――先日、岩田剛典さんがEXILEを卒業するというニュースを見て、ふとKEN-NINさんのことを思い出していました。
まさかそんな、岩田さんのニュースでKEN-NINを思い出してくれるなんて(笑)。ありがたいなあ。
あと、唯一といっていいおじいちゃんキャラが、「けんぺいじいちゃん」こと、米森健平です。田舎のおじいちゃんおばあちゃんが名物を作っている映像を見てヒントを得たんですけど、けんぺいじいちゃんの作る餅がクソまずそうっていう。この人も気に入っていますね。
(C)クリエイターズ・ファイル
――言われてみれば、確かにおじいちゃんキャラって珍しいですね!
おじいさんって僕がやるといかにもコントな感じになっちゃうんですよ。リアル感がどうしても出せなくて。 おばあちゃんは振り切れるけど、おじいちゃんってなかなか振り切れなくて。でも、けんぺいじいちゃんは自分でも良い表現が出来たなと思っていて、撮影中に4回ぐらい屁こいてんですよ。天然物の天然物。他の収録だったら、ケツにギュッと力を入れてストッパーをかけているんですけど、爺さんだからケツが緩くて。ケツの緩みまでキャラクターに入り込めたというのは、自分でも誇りに思いますね。 あ、俺ケツまで緩めてたんだって。お好きなキャラクターいますか?
――どの方も全部大好きなのですが、特に洋楽ウォッチャーの去木アコさん好きです。
去木アコ、いいよねえ。俺も好きです。好きなクリエイターベスト10に入るかもな。去木アコって伝わらない人には本当に伝わらないキャラクターだから、ライブでやるとウケる時とウケ無い時の差が結構ハッキリしているんです。あの深夜とか明け方にやってる謎の洋楽情報番組に遭遇したことない人はピンとこないのかもなって。淡々と洋楽情報と噂話話すの本当、俺も好きなんですよ。
(C)クリエイターズ・ファイル
――あとは、国松ちえりちゃんも好きで、ファンの肉団子伯爵とか名前のセンスも最高でした。
数人の固定ファンがずっとコメントしてるという(笑)。今回の博覧会でも「カンペリーザホテル主催ディナーショー」内で歌ってもらうコーナーがありますので、ちえりファンは楽しみにしていて欲しいですね。でも、またすぐ失踪すると思いますけど。

▲池袋会場の様子
――よく聞かれることだとは思うのですが、そのリアルな人物描写はどの様に作られているのでしょうか?常にネタとストックしているのですか?
モデルはいるんですか?と聞かれることが多いのですが、ピンポイントで誰かがいるわけではないんですよね。YOKO FUCHIGAMI先生も、コシノ姉妹がモデルでしょ?と言われますけれど、そうではなくて、色々な方を凝縮して出来上がるんです。
ネタはストックもありますし、撮影の数日前に思いついてやることもあります。現場が終わって、衣装を脱いで髪をほどいている途中で「あれ、これこういうキャラもいけそうじゃない?」とひらめいたり。
何年もやらないで寝かしておいたネタをそろそろ出すかってやることもあって、大家族のボランチお母さん・熊手もと子も、大家族ってコントでよくある設定だからやらない様にしてたんです。でも100人超えたし、こういう王道もやってみようかって撮ってみて。
あとはテレビでアジアの巨像を見てて、あれ、これ俺の顔いけるよなと思って、極東大満天が生まれたり。そういう100%見た目からのクリエイターもいます。

――極東大満天はみちくんと逆の遠近法で、アイデアが素晴らしいですよね。
自分の中で特殊メイクもしないし、合成もやらない、遠近法とちょっとしたからくりで表現したいなあというのはこだわりです。スーパーモデルのダルタニアンは黒塗りにしていますけれど、パソコン上でやろうと思ったら何でも来ちゃうから、アナログで頑張ろうということは大切にしていますね。撮影もピンマイクとかも無しで、本当カメラだけで。撮影前は、メイクさんと衣装さんとドタバタ準備していて学園祭準備みたいで大騒ぎなんです。でもそれも楽しいんですけどね。
――アイデアを思いついた瞬間、準備している時、撮影している時、公開されてからの反響。何度も楽しい瞬間があって、その楽しさが動画から滲み出てるのだなあとお話を伺っていて感じました。
クリエイターズ・ファイルって本当に何が起こるか分からないのが面白いんです。みちくんだってこんなにメインキャラクターになると思っていなかったし、伝説の寮母さん・藤木みず江もこんなにたくさんの方に好きになってもらえて嬉しいですし。
アジア・スターのペリー・キーも、今ライブに出すと本当にスターみたいな扱いされるんですよ。色々な方のフェスに呼んでいただいた時に、ペリー・キーで行くこともあって。みんな「秋山が出てくる」と思っているところに「全アジアNo.1スター緊急来日」の煽りVTRを出すと、本当に貴重なステージだ!みたいなテンションになってくれて。盛り上がり方がちょっとお笑いのそれとは違って、すごく不思議で面白いなと思います。それで、急遽ペリー・キーのカレンダー作って物販したら全く売れなかったんですけどね。こんなに盛り上がっているんだから、500円のカレンダーみんな買うだろうと思ったら全然売れずに、最後知り合いにお願いしてやっと捌けるみたいになっちゃって。そういう、調子に乗ったら裏目に出るところ含めて、クリエイターズ・ファイルって面白いんです。
――お客様含めて面白いですね(笑)。これからもずっと続いていくことを楽しみにしています!今日は楽しいお話をありがとうございました。

10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会

【巡回情報】
福岡PARCO/2025年10月3日(金)~10月19日(日)
名古屋PARCO/2025年11月頃予定
心斎橋PARCO/2025年12月5日(金)~12月22日(月)
仙台PARCO1/2026年1月10日(土)~2月1日(日)
広島PARCO/2026年3月14日(土)~4月5日(日)
札幌PARCO/2026年4~5月頃
※各店の開催概要・詳細は順次ご案内いたします。
※展示内容は開催会場に合わせて一部変更となる場合がございます。
※開催日程は変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
◆チケット情報や入場特典などは、公式サイトをチェック
https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=1756 [リンク]





撮影:オサダコウジ

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