日本骨髄バンクが米国同時多発テロ事件のときに起きていた出来事を語る

日本骨髄バンクの公式Xアカウントが、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロ事件に関するエピソードをコメントし、大きな注目を集めている。

骨髄液が届かないかもしれない危機的状況

米国同時多発テロ事件が発生した当時、日本には3人の「アメリカから届く骨髄液」を待つ患者がいたという。しかし、全米の空港が閉鎖されてしまい、骨髄液が届かないかもしれない危機的状況だったようだ。そんななか……。

<日本骨髄バンクの公式Xコメント>

「2001年9月11日に発生した米国同時多発テロ事件。
このとき日米の骨髄バンクでは、忘れられない出来事がありました。

事件発生当時、日本にはアメリカからの骨髄液の提供を待つ患者さんが3人いらっしゃいました。

そんな中事件の影響で、全米の空港が閉鎖。
通常の航空機輸送が不可能に。

しかも、患者さんは移植準備のため、自分の造血機能をいったん破壊する「前処置」を終えており、骨髄液が速やかに届かない場合には致命的な結果になりかねない危機的な状況。

さて、この危機をどのように乗り切ったのか?」

「なんと、特別チャーター便によって緊急輸送を行い、3名の患者さん全員に骨髄液を届けたのです

この輸送実現のため、アメリカのドナーさんや全米骨髄バンクをはじめ、国境を越えて多くの方に様々なご協力をいただきました
この感謝を忘れることはありません」


人々の温かさが生んだ着地

特別チャーター便によって緊急輸送! そんな裏話があったとは……。骨髄液が届かないかもしれない状況、患者にとって、計り知れないツラさだったに違いない。

そんな抜き差しならない状況が解決できたわけで、まさに人々の温かさが生んだ着地といえるだろう。


※記事画像は日本骨髄バンク公式Xアカウントより引用

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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