バッド・バニー、ICEの強制捜査を懸念し米国ツアーを回避「とても心配していた」
現地時間7月11日に地元プエルトリコのコリセオで幕を開けたバッド・バニーの30公演に及ぶ【No Me Quiero Ir de Aqui】レジデンシー公演は、世界中からファンを呼び寄せ、島を夏のホットスポットに変え、観光と経済を活性化させている。
9月14日の千秋楽を終えた後、このプエルトリコ出身のアーティストは、11月にドミニカ共和国から【DeBI TiRAR MaS FOToS】ワールドツアーを正式に開始し、秋から2026年夏にかけて、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジアを巡る予定だ。
驚くべきことに、アメリカの日程は含まれていない。その主な理由は「心配」のようだ。
英i-D誌のインタビューで彼は、「アメリカに行かなかったのには多くの理由があるが、そのどれも憎しみからではない。僕はこれまでアメリカも米国で公演してきた。すべて成功だったし、すべて素晴らしかった。アメリカに住むラティーノとつながることはとても楽しかった」
「ただ、特にここプエルトリコでのレジデンシーに関しては、ここはアメリカの未編入領だから……アメリカからも人々は来られる。アメリカに住むラティーノやプエルトリコ人もここに来られるし、世界のどこへでも行ける。でも問題は、ICE(移民税関執行局)がコンサート会場の外にいるかもしれない、ということだった。それについて僕たちは話し合い、とても心配していたんだ」と語った。
今年初め、バッド・バニーは、トランプ政権によるICEの強制捜査を非難するアーティストたちの動きに加わった。彼が6月17日にインスタグラム・ストーリーズに投稿した、プエルトリコで行われたICEの強制捜査の映像では、「あの野郎どもはあの数台の車、RAV4にいる。あいつらはここに来た……あのクソ野郎ども、人々を放っておいて仕事を続けさせてやるべきだ」と、ある声が叫んでいた。
【DeBI TiRAR MaS FOToS】ツアーは、今年メキシコ・メキシコシティでの公演で年内の日程を締めくくり、来年1月にコロンビアで再開される予定だ。また、このツアーはバッド・バニーにとって初めてオーストラリア、ブラジル、日本で公演を行うものとなる。
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