【9/8〜9/14の運勢】9月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
有用さより大事なもの
今週のおひつじ座は、精神の根にはびこった偶像(への崇拝根性)を破壊していこうとするような星回り。
思想家シオランは、幻影の破棄と新たな幻影を希求して書かれた『崩壊概論』の中で、古代最初の懐疑論者であり「事物の本性を知ることができない」という不可知論を唱えたピュロンと、やはり最古のトランスジェンダーで、稀な美貌と異常な求愛、過激な逸話で知られるローマ皇帝ヘリオガバルスを挙げています。
あらゆる精神は、何らかの形で自分がかかわる共同体の使命に隷従してしまうものですが、シオランはこの哲学者と古い征服者の末裔こそ、自身のふとした思いつきを知的訓練によって高めたり、眩暈のような狂気に至らしめることによって、しつこい偏執を殺害することに見事成功したのだと言います。
あなたもまた、そうした虚無の輝きに魅らせられた二人のように、ひとつの文明の死という大いなる芸術の実現を画策していくことになるでしょう。
今週のおうし座の運勢

内と外がつながっていく
今週のおうし座は、恐怖とも陶酔ともつかない解釈不能という体験を強いられていくような星回り。
『月光の象番にならぬかといふ』(飯島晴子)という句のごとし。
「~にならぬかといふ」という言い回しは、誰かが作者に語りかけている調子ですが、それが誰であるかも明かされていません。読者は暗がりに立ち尽くし、そこで見えぬ声に呼びかけられたかのよう感覚を受けるはず。そこにはまるで夢の中で、不条理な任務を突然命じられるときのような奇妙さがあります。
あなたの元にも、おそらくは思いがけない経路をたどって奇妙な任務がやってくるかも知れません。
今週のふたご座の運勢

抵抗と不服従の心得
今週のふたご座は、「世に従わねば、いっそ楽」という境地に突き抜けていくための一歩を踏み出していこうとするような星回り。
鴨長明の『方丈記』は「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という冒頭の書きだしが、無常観の真髄を表したものとしてよく知られています。しかし作家の堀田善衛が『方丈私記』に書いているように、長明の生きた中世とは、泥棒まがいのことをしなければ出世できないばかりか、人を傷つけなければ生き延びることすらできなかったような恐るべき生活難の時代でした。
つまり、「無常」というのは高尚な理念や観念上の遊びでも何でもなく、実際的な問題としてその時代に生きるすべての者にすべからく突き付けられていた、ありのままの現実だったのです。
あなたもまた、「狂せる世に狂いまわるのではなく、大原にこもって理性を立ててみる」という長明がじつに五十歳にしてようやく到達した境地を、ひとつ参考にしてみるといいでしょう。
今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
チンしてやわやわにする
今週のかに座は、固いものが一瞬で柔らかくなる詩的反転に立ちあっていくような星回り。
『風立ちて月光の坂ひらひらす』(大野林火)という句のごとし。「月明かりの下でひらひらする坂」という光景には、どこか「可笑しみ」が感じられますが、それは人間的な滑稽というより、笑いの前の「ずれ」から生まれたもの。
すなわち、異なる周波数の波が重なったときのウワーンという「うなり」のような現象に近く、固いものが一瞬で柔らかくなる詩的反転においては、しばしばそういう感情レベルのゆらぎもまたひき起こされてくるのかも知れません。
あなたもまた、これまで自分の中で確かに思われてきたものが夢のように揺らぐという体験を、どこかでしていきやすいでしょう。
今週のしし座の運勢

切断しないでいること
今週のしし座は、自分にはさっぱりわからない相手の元に、そうであるにも関わらず留まり、理解していこうとするような星回り。
親子であれ恋人であれ、私たちは当然のようにお互いのことを分かり合えているかのように振る舞いがちですが、そうした“ふり”はもういっそ止めてしまってもいいのではないか。一読してそんな風に思わせてくれるのが、精神科医オリヴァー・サックスの『火星の人類学者 ―脳神経科医と7人の奇妙な患者―』であり、その中にアスペルガー症候群のテンプル・グランディンという女性の生活を描いた同名のエッセイがあります。
フィールドに出向いた研究者というのは、得てして孤独な存在です。まして相手が何を考えているかなど、及びもつかないわけで、グランディンはそうした状況の極限相に自分はいるのだと言いたかったのでしょう。
あなたもまた、他人のことなど本来さっぱり分からないものという前提に立ちつつも、改めて“フィールドワーク”の対象を思い定めていきたいところです。
今週のおとめ座の運勢

愉快と忌避が入り混じる
今週のおとめ座は、二律背反のワルツを踊っていくような星回り。
『黒猫の子のぞろぞろと月夜かな』(飯田龍太)という句のごとし。
掲句は「純粋無垢な福々しさ」だけでなく「暗く深い闇の底知れなさ」にも彩られており、もしかしたら作者が真に驚いていたのは、そうした陰と陽とがきれいには和合しきらない同居ぶりに対してだったのかも知れません。
あなたもまた、互いに矛盾しあう二つの原理やエネルギーの在り様が不思議と同時に成り立っていくような場面に立ちあっていきやすいでしょう。
今週のてんびん座の運勢

ここぞと手足をバタバタす
今週のてんびん座は、「人生そんなものだよな」とこぼしつつ秋風なびく原っぱを恬淡と散歩していくような星回り。
「自己承認欲求」という言葉をよく聞くようになった、と橋本治が書いていたのは、2017年になったばかりの頃のエッセイでした。
相手がいなくても勝手にできるのが「自己主張」なのに対して、自分を認めてくれる相手を必要とするのが「自己承認欲求」。そうすると自己承認欲求というのが当たり前のように広がっているということは、誰もがみな「私は認められてしかるべき」だと思う根拠を勝手に持っているということで、橋本は、そうして主張する側ばかりが増えると、誰が承認側をやってくれるんだろうか、と畳みかけます。
あなたもまた、まずは他者からの「いいね」「承認」ではなく、自分の身体感覚やリズムに根差した「満足」を取り戻すことから意識してみるといいでしょう。
今週のさそり座の運勢

想起と信念
今週のさそり座は、明るすぎる時代にあえて「暗さ」と「手探り」を選び取っていこうとするような星回り。
『月の句は月明かもて書き留めむ』(安住敦)という句のごとし。
この句は、「薄暗さ」への感度を失った現代人への逆照射にもなっており、暗闇の縁(ふち)に浮かんでくるような言葉を、手探りで拾ってゆくような詩作こそが、人の精神を深く耕していくのではないかという、詩人の信念がそこには滲んでいるように感じられます。
あなたもまた、そんな静かな美学を身をもって示していきたいところです。
今週のいて座の運勢

今ここの壊れそうなものへの共鳴
今週のいて座は、カラスの鳴き声の悲哀やひび割れた粘土の手触りに感じ入っていこうとするような星回り。
さまざまな国家指標において他のアジア諸国に肩を並べられるどころか、既に追い抜かれてしまった日本ですが、経済指標以外のところで何が日本の強みなのかと聞かれた際、いまや真っ先にアニメや漫画などの文化的なソフト資産をあげる人がほとんどでしょう。
ただし、そこからさらに一歩踏み込んで、ではそうした日本文化を特徴づけるものとは一体何なのかと問われた時、とっさに「わびさび」などと口に出してみる人はいても、それをうまく説明できる人や、実際に自分の活動に適用できている人などは、かなり少数派になってしまうのではないでしょうか。
あなたもまた、自身のアイデンティティのルーツを感じ直す意味でも、「わび・さび」を自分の生活空間や日常に取り入れてみてはいかがでしょう。
今週のやぎ座の運勢

ひとりでできるもん
今週のやぎ座は、過去と現在、天上と地上、生と死とを同時に包みこんでいこうとするような星回り。
『父がつけしわが名立子や月を仰ぐ』(星野立子)という句のごとし。
はじめからこの句のような佳句が生まれた訳ではなく、繰り返し悲しみを句にのせていくうちに、「知らずに浮かんで」きたと語られていることの重さは、悲しみというものが「作る」のではなく、「共鳴する」ことによって現われるという事実をよく示しているように思います。
あなたもまた、そうすることでしか留められなかった思いの結晶を通じて、少なからず自分自身を結び直していこういくことになるでしょう。
今週のみずがめ座の運勢

思案と突発
今週のみずがめ座は、内実の伴わない正論よりも、現実的な邪論極論を語っていこうとするような星回り。
国連の出した報告書など見ると、世界人口は今後2050年には97億人に達し、2020年からの30年で約20億人増える見込みだそうですが、逆に日本をはじめ少子高齢化に陥っている先進国では、今後人口の減少を経験する国も増えていくことがほぼ確定しています。
岩明均の漫画『寄生獣』の冒頭シーンに、「この星には人間が多すぎる」という人類の集合的無意識が漏らした(という設定の)セリフがありましたが、今後数十年の人類を語る際のキーワードは、完全に「成長」やら「発展」から、「限界」や「衰退」ないし「滅亡」や「再構築」へと切り替わりつつあるのではないでしょうか。
あなたもまた、自分なりの言葉でこれからの「衰退」や「滅亡」を語っていくべし。
今週のうお座の運勢

小は大も兼ねる
今週のうお座は、自分自身の小ささごと、大きなものに抱かれてゆく感覚を深めていくような星回り。
『大寺の月の柱の影に入る』(野澤節子)という句のごとし。
苦難の末に来日を果たした鑑真上人によって8世紀に創建された奈良の唐招提寺での作。この句は極めて静謐で、動きが最小限に抑えられているがゆえに、「影に入る」というたった一つのかすかな動作に、かえって魂の内的運動を呼び起こすだけの力が宿っているように感じられます。
あなたもまた、時空を超えて誰かの体験した孤独や安らぎに触れていくことになるかも知れません。
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