【ライブレポ】THE RAMPAGE、SHOW-WA&MATSURI、GENERATIONS、Da-iCEが灼熱のスタジアムを彩る──「a-nation 2025」8/31中盤ブロック編
2024年8月30日、31日の2日間にわたり、東京・味の素スタジアムでavexが主催する、大型フェス「a-nation 2025」が開催された。2002年に始まったこのイベントは、日本を代表する夏フェスのひとつである。今年も国内外から多彩なアーティストが集結し、灼熱のスタジアムを熱狂で包んだ。中盤ブロックは、熱いパフォーマンスを繰り広げるボーイズ・グループが多数登場。それぞれの持ち味が炸裂し、味の素スタジアムをさらなる熱狂へと引き上げた。
THE RAMPAGE

巨大なスタジアムを震わせたのは、16人の男たちの圧倒的な熱量だった。LDH所属のダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGE from EXILE TRIBE。そのステージは、冒頭から観客の心臓を鷲掴みにする。生演奏の轟音が響き渡る中、1曲目の「THROW YA FIST」で雄々しく踊り狂う16人。振り下ろされる拳、火花のように弾けるステップ、全身から放たれるエネルギーに会場の熱気は一気に最高潮に達した。その勢いのまま「SOLDIER LOVE」「Lightning」「Drown Out The Noise」と続けざまに叩き込むように披露し、観客の視線を一切逃さない。鋭さと荒々しさが共存する“バッキバキ”のダンスは、まさに圧倒の一言だ。
MCでは、メンバーの一人でありDDT所属のプロレスラーとしても活躍する武知海青の名前が紹介され、彼らがただのパフォーマンス集団ではなく、個性のぶつかり合う異色の16人であることを改めて印象づける。「ついてきてくれますかー!?」「いくぞ!てめえら!」――挑発的な掛け声とともに始まったのは「SWAG & PRIDE」。ギターが唸りを上げる中、観客は拳を突き上げ、アリーナ全体が戦場のような熱狂に飲み込まれていく。
そこから「Summer Riot ~熱帯夜~」「HEATWAVE」「Fandango」「BURN」と、灼熱の夏をさらに燃え上がらせるセットリストが続く。容赦なく叩き込まれる曲の連打に、会場の空気はまるで炎の渦。汗が滴り落ち、肌を突き刺す熱気は、やけどしてしまいそうなほどだった。そして迎えたラストナンバー「100degrees」。観客とメンバーが一斉に拳を掲げる光景は、灼熱を越え、歓喜のエネルギーがひとつに結晶した瞬間だった。叫び声も、歓声も、すべてが混じり合って生まれた圧巻の一体感。THE RAMPAGEはその名の通り、暴れ回り、駆け抜け、観る者すべてを巻き込んでいった。
SHOW-WA&MATSURI

続いて登場したのは、秋元康プロデュースの昭和歌謡&ポップスユニット SHOW-WA&MATSURI。普段は別々に活動する2グループが、この日は合同で12人編成としてステージに立つという特別な編成だ。
まずはSHOW-WAが「アガベの花」を、昭和の香り漂う情念たっぷりの歌声で響かせる。続いてMATSURIが「君の王子様」を披露すると、ポップでキャッチーなメロディに観客の表情も一気に華やぐ。そして全員揃ったステージでは「僕らの口笛」「汚れちまった涙」を大合唱。若さとノスタルジーが交錯する、a-nationならではの異色かつ爽快な時間を生み出した。
GENERATIONS

冒頭、巨大スクリーンに映し出されたGENERATIONSのオープニング映像が映し出されると、観客の歓声は一瞬にして渦を巻く。その熱気を切り裂くように「Evergreen 2.0」のイントロが鳴り響き、メンバー6人がステージに姿を現した瞬間、スタジアムは一気に最高潮へ。「ALRIGHT! ALRIGHT!」「AGEHA」と続けざまに放たれるアッパーチューンに、客席のボルテージはさらに高まっていく。全身を投げ打つようなパフォーマンスから溢れ出すエネルギーは、まるで真夏の太陽そのものだった。
そんな熱狂の中、数原龍友が「この夏を涼しくするような爽やかなバラードをお届けします!」と語りかける。会場にほんの一瞬、心地よい風が吹き抜けたかのような錯覚を与えた次の瞬間、「Summer Vacation」が響き渡る。爽やかさと熱さが同居するこのサマー・チューンは、観客をさらに熱狂へと導き、真夏の夜を鮮やかに彩った。しかし、この日のサプライズはここから。突如流れ出す「Choo Choo TRAIN」のイントロ。そして6人が横一列に並んだ先頭に現れたのは、ナインティナインの岡村隆史。かつて「めちゃイケ」でお茶の間を沸かせた“オカザイル”姿で登場すると、会場は驚きと歓喜の大爆発。「岡レーションズです!」とユーモアたっぷりに挨拶した岡村は、志村けんの「変なおじさん」をオマージュした振り付けまで披露し、笑いと感動を同時に呼び込んだ。フィナーレでは、かつて『オカザイル』企画で共演した小森隼が岡村をお姫様抱っこで抱き上げるという胸熱の瞬間。時を越えた絆と物語が、会場を温かな感動で満たした。
岡村が去ったあとも、GENERATIONSの勢いは止まらない。「Y.M.C.A」「NOW or NEVER」といったキラーチューンを畳み掛け、エンターテイメントの真髄を全身で表現し尽くす。笑いも涙も、驚きも感動も──すべてを飲み込んだこの夜のステージは、間違いなく観客一人ひとりの心に深く刻み込まれた。
それはただのライブではなく、世代を越えてつながる奇跡の祭典。GENERATIONSが示したのは、音楽とエンターテイメントの未来そのものだった。
Da-iCE

壮大なBGMが鳴り響くと同時に姿を現したのはDa-iCE。静寂を切り裂くように響き渡った「CITRUS」のアカペラから、彼らのステージは幕を開けた。その一声に、観客は瞬時に心を掴まれ、会場全体が息を飲む。
続いて披露されたのは、昨年大ヒットを記録した「I wonder」。そのメロディーが響くたび、観客の胸には甘く切ない余韻が広がり、ひとり残らず心を委ねていく。さらに「Tasty Beating Sound」では、クラップの波が観客席から押し寄せ、音ゲーさながらのリズムでフロア全体がひとつに。音と体が共鳴する高揚感に、誰もが夢中になっていた。
曲の途中で花村想太が「好きなアーティストの名前を叫んでください!」と煽ると、会場からは思い思いの名前が飛び交う。すかさず「そういうときはDa-iCEって言うんやでー!」と笑いを誘い、観客との距離をぐっと縮めた。さらにリーダー工藤大輝が「スタジアム でっかい声を 響かせろ」と即興の5・7・5を放つと、その言葉に呼応するように大歓声が響き渡り、会場は熱狂の渦に飲み込まれていった。
そこからは驚きの展開が待っていた。Da-iCEが「この曲やるには、この人たちに出てもらわないと!」と呼び込んだのはGENERATIONS。夢のようなサプライズに観客は総立ちとなり、「Hard Knock Days」「DREAMIN’ON」をコラボレーションで披露。力強い歌声と息の合ったパフォーマンスは、グループの垣根を超えた奇跡の瞬間を作り出した。「いつか一緒に何かやりたいですね」という言葉が残す余韻は、未来への期待を確かに観客の心に刻んだ。
クライマックスでは、ヒット曲「スターマイン」が夜空に大輪の花火を咲かせるかのように響き渡り、ステージも観客も一体となって熱狂のピークへ。そしてラストナンバー「ノンフィクションズ」で、Da-iCEは観客ひとりひとりの心に真実の物語を刻みつける。涙と笑顔、驚きと歓喜が交錯したその夜。Da-iCEが見せたのは、ただのライブではなく、未来への希望を鳴らす壮大な物語だった。
THE RAMPAGEの灼熱のダンス、SHOW-WA&MATSURIの異色の融合、GENERATIONSのサプライズと笑い、Da-iCEの緻密な歌声と遊び心。真夏の熱狂はさらに、クライマックスへと続く。
- HOME
- エンタメ
- 【ライブレポ】THE RAMPAGE、SHOW-WA&MATSURI、GENERATIONS、Da-iCEが灼熱のスタジアムを彩る──「a-nation 2025」8/31中盤ブロック編

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。