スヌープ・ドッグ、子ども向け映画のLGBTQ+キャラクターについて不満を表明「もう映画に行くのが怖くなった」

 スヌープ・ドッグが、LGBTQ+のキャラクターが登場する子ども向け映画を批判した。

 現地時間2025年8月20日にポッドキャスト『It’s Giving』に出演したスヌープは、孫を連れて2022年の映画『バズ・ライトイヤー』を映画館で観たところ、女性キャラクターのアリーシャ・ホーソーン(ウゾ・アドューバが声優を務めた)が同性婚をしており、妻のキコとの間に子どもがいることを知り、驚いたと語った。

 スヌープはインタビューで、「何で孫が映画の途中で、“パパ・スヌープ、彼女は女性なのにどうして赤ちゃんがいるの?(相手も)女性なのに”って聞かなければならないのか?こんなことのためにここに来たんじゃない、ただ映画を見に来ただけだ」と振り返った。

 『バズ・ライトイヤー』には、同性愛者であるアリーシャが女性と交際していることが明らかになり、二人がキスをする短いシーンが登場する。このシーンだけで、この映画はアラブ首長国連邦、クウェート、サウジアラビアを含む複数の国で上映禁止となった。また、このシーンでディズニーが意図的にLGBTQ+支持のメッセージを“押し付けている”と主張する米国の右派政治家たちからも激しい反発を招いた。

 このインタビューで、スヌープは子ども向け映画で同性愛の関係を描くことに対する一般的な保守的な主張を述べ、クィアネスについて孫に説明したくないと語った。「だからもう映画に行くのが怖くなった。俺が答えられないような状況に放り込まれるんだ。それには困惑させられた。(子どもの)年齢でそれを見せる必要があるのか?彼らは質問するだろう。俺には答えがない」と彼は述べた。

 2022年、ディズニーはスヌープと同様の主張をする人々からの反発を受け、映画からキス・シーンを削除した。だが過去と現在のLGBTQ+の従業員と支援者からなる連合がスタジオに対し、過去に行ったように“露骨な同性愛的愛情表現”を検閲しないよう求めた結果、ディズニーはシーンを復活させた。

 バズの声優を務めた俳優のクリス・エヴァンスも、2022年のインタビューでこのキスが議論や論争の対象となっていることに“不満”だと述べ、このシーンを支持する発言をしている。「目標は、それが当然になる段階に到達することであり、未知の領域である必要がなく、最終的にはそれが当たり前になることです。目標は、この時代を振り返って、そこにたどり着くまでにこれほど長い時間がかかったことに驚かされることです」と彼は述べている。

 スヌープは子ども映画に“クィアネスが至る所に盛り込まれている”と主張しているが、GLAADが2025年6月に発表した報告書によると、2024年に公開された子ども映画でLGBTQ+の表現が含まれていた作品はわずか2作品のみで、子どもの映画におけるクィア表現の割合が62%減少したことが明らかになっている。同報告書によると、その2つの映画においてLGBTQ+のキャラクターは主要な役柄ではなく、各映画で画面に1分未満しか登場しなかった。

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