ステーキではなく米がメインディッシュの店「コメトステーキ」が激しく最高だった件

ステーキ屋だと認識している人は多いかもしれないが、実はステーキ屋ではなく、米をおいしく食べるためにステーキが添えられている店。それが「コメトステーキ」(東京都江戸川区松島3-34-13)。

「メインディッシュです」と言いつつ米が渡される

コメトステーキの公式Xアカウントを見てみると、ステーキ肉ではなく、その日に炊いたコメの品種や状態をコメントしている。実際に店に出向いてオーダーすると、「メインディッシュです」と言いつつ米が渡される。ステーキにはメインディッシュと言わない。そう、米こそが主役の店、それがコメトステーキ。

<コメトステーキのコメント / 公式noteより一部引用>

「弊店は元米屋が美味しいご飯を食べていただきたく営んでいる『ご飯屋』です。『柔らかい良いステーキが食べたい!』とお考えのお客様には向いていません。弊店ではなく、そういうお肉が食べられるステーキ屋さんへ行ってください。よろしくお願いいたします」

「肩ロースは、先ほども書きましたが逆立しても柔らかくないです。スジが多く硬いです。柔らかいお肉が出てきたら、それはたまたまだと思ってください。その代わりに、とても肉肉しく味が濃い部位です。そのため、喉に詰まらないサイズに細かく切って、少し噛んでお肉の味を楽しんだら飲み込むことをオススメします。よく噛んでも絶対に口の中からいなくなりません。顎のトレーニングをしたい方のみ、よく噛んでください。」





待っている間もワクワクできるからご褒美感ある

お店は店主のワンオペ。オーダーしてからじっくりと手間暇かけて調理するので、完成まで長めの時間を要する。なんか、待っている間もワクワクできるからご褒美感ある。

ちなみに今回は、事前予約していた「アメリカ産リブアイステーキ」と定番ステーキの2皿をオーダーした。

ステーキをお店自慢の米で食べられる幸せ

目の前にやってきた米とステーキ。これは定番ステーキのほう。モヤシがガッツリとステーキに盛られている。モヤシをのけてみると、そこには極厚のステーキが! 実にウマそうである。こういう「ザ・肉!」なステーキ、めちゃくちゃご褒美。

霜降り肉や希少部位など、贅沢なステーキにはないオーラを放っている。ステーキの表面がカリッと仕上げられていて、茶褐色に染まっている表面がたまらなく魅力的。これを、お店自慢の米で食べられる幸せ。

噛めば噛むほど旨味があふれる

ナイフで切ろうとすると、確かに、けっこう硬い。力を強くこめて「ギリギリッ!」と切っていく。勢い余ってステーキやモヤシをフッ飛ばさないように気をつけたい。いつもなら、硬めのステーキでも、やや大きめにカットして、よく噛んで食べることが多いのだが、「これは気をつけたほうがいいよ!」と脳内にシグナルが流れてきたので、慎重に、いつも以上に小さくカット。

そして食べる。これ、小さくカットして大正解。のどに詰まる心配がないのはもちろん、噛めば噛むほど旨味があふれ、心の中に「ここに米を合流させたい!」という気持ちがわいてくる。小さいカットなので噛みやすさに拍車がかかり、どんどんあふれるエキス。たまらない! そして米を食べる。

ステーキとモヤシの双方が米のおいしさをガツーンとブチ上げ

正直、うまい。これ、ヤバイ。なんだろう。ベースとして牛肉の旨味があり、そこに極まったタレの旨味と塩味が合流。あなどれないのが、モヤシ。絶妙な硬さに仕上げられたモヤシのシャキシャキ感とあふれるエキスがタレと相まって、米のほのかな甘味を強調。

タレがモヤシにも旨味を付加し、ステーキとモヤシの双方が米のおいしさをガツーンとブチ上げているのか。まさに、米をおいしく食べる為のパートナーだ! 米が主役というのも理解できる。食べれば理解できる。

米のおいしさを再確認できた

そして、ステーキとモヤシを食べ終え、残った汁にも着目したい。この汁が実にウマイ。汁を米にかけつつ食べてみてほしい。飛ぶぞ!

最初から最後まで、最高のステーキ体験、いや、米体験だった。米のおいしさを再確認できた。なんか好きだなー! タレ!! タレって言っていいのかな? 味付け! ごちそうさまでした!

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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