推し活にも重宝されるキングジムのミニチュアサイズ文房具、開発者を直撃

株式会社キングジムが7月18日から発売を開始した「ミニカラーベース」「ミニリングファイル(3穴バインダー)」は、実用的なミニチュアサイズ文房具「キングミニ」シリーズの第3弾となります。

【ミニ文房具シリーズの新作は「推し活」にも大活躍!】キングジムのカプセルトイマニアが生んだ大ヒット商品「キングミニシリーズ」第3弾をご紹介!アクスタ、缶バッジの整理収納に使える新作も登場|キングジム(YouTube)
https://youtu.be/8thFWUb-x18

シリーズ第1弾は、2022年に発売された「キングファイルクリップ」「キングファイルふせん」「ミニ保存ボックス」の3種類。

「キングファイル ミニバインダー」「ミニデスクトレー」「ミニGボックスPP」「キングファイルクリップ」の4種類が、シリーズ第2弾として2024年に発売となりました。

第1弾の発売以降、人気となっているキングミニシリーズの開発者であり、同社ライフグッズ開発部に所属する金谷聡志さんに話を伺いました。

ーーキングミニを開発しようと思い立ったのはなぜですか?

金谷:元々は私がミニチュア好きでカプセルトイなどをよく集めていたことがきっかけです。ある時にミニチュアやカプセルトイコーナーで周りを見ると、老若男女関係なく夢中になっていることに気づきました。そういった小さいものというのは人を惹きつける魅力があると感じ、何か企画に活かせないかと考えたことがきっかけでした。

また、会社としてもキングジムは働く世代にこそ認知されているものの若い世代への認知度は低く、ミニチュアというコンテンツにより若い世代への認知度の向上を目指したいということもあり開発をしました。

ーー人気が一番あるのはどれですか?

金谷:キングファイルクリップという厚型のキングファイルを模したミニクリップが一番人気です。最もミニチュアらしく、手のひらに乗る“ちょこん”としたサイズでとても可愛いといったお客様からの声もいただいております。

ーーキングミニのユーザー層はどういった方々なのでしょうか?

金谷:キングジムの商品を実際に使っていただいている働く層の方が購入されており、20代~50代の方が多いです。他にもミニチュア好きや文房具好きの若い女性もユーザーとして目立ちます。

ーーキングミニのユーザーはどういった使い方をされているのでしょうか?

金谷:キングミニシリーズの第2弾は、カードサイズに統一しています。これは近年盛り上がっているトレーディングカード市場を狙ったものです。それもあって、実際にカードを収納しているお客様が多いです。

想定外の使い方としては、チェキも入るサイズ感が好評で、推し活をしている方々がチェキや推しカードを入れて使ってくださっています。そこで、第3弾では推し活ユーザー向けにカラフルな色を増やした展開にしました。

ーー推し活に利用しているユーザーも多いそうですが、これは狙った結果なのでしょうか?

金谷:第2弾では推し活ユーザーは意図していなかったものですが、現在発売中の第3弾は推し活ユーザー向けに展開をしており、トレカやチェキを推し色のキングミニに入れて使っていただくという狙いがあります。反応を見る限り、実際にそのように使われているお客様も多いようです。

ーーかなり人気となっているようですが、売り上げのほうは?

金谷:第1弾は数量限定で発売したところ、予定数量約5万個が早期に完売しました。第2弾も年間の販売目標数9万8千個を3か月で突破しており、いずれも売上予測を上回る勢いで売れました。

現在の第3弾は、まだ売上の予測を測れるほどデータが集まっていませんが、初動は第2弾以上のスピードで推移していします。6月に開催された文具女子博トーキョーにて限定品の販売と既製品の先行販売を実施したところ、限定品は連日完売、開場後15分で品切れする品番もありました。

推測としましては、第1弾ではミニチュア好きや文房具好きに刺さるように、第2弾ではカード好きにも、とターゲットの裾野を広げており、狙っているユーザーを増やしていることが売上に繋がっている要因なのではないかと考えております。またミニチュアという要素はSNSとの親和性が高く、SNSでのシェアなどにより購入者が広がっていることも考えられます。

ーー今後はどういった商品を展開予定でしょうか?

金谷:具体的なものは今は申し上げられませんが、キングジムの商品がさらにミニ化されて、ついには小さなオフィスが再現できるくらい商品数を増やしていきたいなと思っております。

ーーーーどうもありがとうございました。

通常サイズのキングジム製品に囲まれたオフィスは見慣れた光景かもしれませんが、キングミニ製品に囲まれた推し部屋が当たり前の光景になる日も近いのかもしれません。

※画像提供:株式会社キングジム

(執筆者: 6PAC)

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