ビヨンセ【カウボーイ・カーター・ツアー】最終公演でデスティニーズ・チャイルドが一夜限りの再結成

　デスティニーズ・チャイルドが、一夜限りでステージに帰還した。

　現地時間2025年7月26日、米ラスベガスのアリジアント・スタジアムで開催された【カウボーイ・カーター・ツアー】の最終公演でビヨンセが、元メンバーのケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズと共にステージに再登場し、7年ぶりの共演を果たしてファンを驚かせた。

　ビヨンセはステージから一瞬姿を消した後にケリーとミシェルとともに戻り、グループのヒット曲「Independent Women」が流れ始める中、轟くような歓声に包まれた観客に向かって、「デスティニーズ・チャイルド、ビッチ！」と叫んだ。

　このサプライズ再結成は、コンサートの『ルネッサンス』コーナーで実現した。3人は2004年のヒット曲「Lose My Breath」から、象徴的なヒット曲メドレーを披露。この楽曲を3人が一緒にパフォーマンスしたのは、2018年にビヨンセが【コーチェラ】のヘッドライナーとして出演した時以来だ。その後、ビヨンセの2022年のアルバム『ルネッサンス』収録曲「Energy」をパフォーマンスし、最後にデスティニーズ・チャイルドの2001年のアンセム「Bootylicious」で締めくくった。これは、3人が2013年のビヨンセの【スーパーボウル】ハーフタイム・ショー以来、初めてこのヒット曲をライブで披露した瞬間だった。

　コンサート終了後、ビヨンセはインスタグラムに、ケリーとミシェルと一緒にステージで笑顔を見せる自身の写真を投稿した。ケリーとミシェルも、その伝説的な瞬間を捉えたスナップショットをそれぞれのインスタに投稿した。

　1997年のデビュー以来、デスティニーズ・チャイルドは音楽史上最も成功し、影響力のあるガールズ・グループとしての地位を固めてきた。2006年に正式に解散したが、2013年の【スーパーボウル】や、2018年のビヨンセの【コーチェラ】のヘッドライナーの際に再結成し話題となった。グループは2023年にもステージ外で再結成し、元メンバーのラタビア・ロバーソンとラトーヤ・ラケットがビヨンセの【ルネサンス・ワールド・ツアー】のバックステージでのスナップショットを共有した。

　チャート上位を席巻したキャリアを通じて、デスティニーズ・チャイルドは米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100″で10曲ものTOP10ヒットを記録し、そのうち4曲は1位を獲得した。「Say My Name」（3週）、「Independent Women, Part I」（11週）、「Bills, Bills, Bills」（1週）、そして「Bootylicious」（2週）の4曲だ。同アルバム・チャート“Billboard 200”では、1位を獲得した『サバイバー』（2週）と『#1’s』（1週）を含む4枚のアルバムがTOP10入りしている。

　土曜日に開催されたビヨンセの【カウボーイ・カーター・ツアー】の最終公演には、デスティニーズ・チャイルドに加えシャブージーもサプライズ出演し、「Sweet Honey Buckiin’」「Pure/Honey」「Summer Renaissance」のメドレーで共演した。また、夫のジェイ・Zも登場し、「N―s in Paris」をソロで歌った後、「Crazy in Love」でビヨンセと共演した。

　米ローリング・ストーンによると、ビヨンセは土曜日の公演の終盤で、「すでにあなたが持っているものについて、決して許可を求めてはいけません」と観客に語った。そして、「神のご加護を。安全に運転して帰宅してください。今夜はありがとう！これを実現するために尽力してくれた皆さんに感謝しています。本当に心から感謝しています」と続けた。

　ラスベガスの最終公演のVIP席には、クリス・ジェンナー、クロエ・カーダシアン、タイラー・ペリー、オプラ・ウィンフリーが参加したとTMZが報じている。ビヨンセのツアーは、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ヒューストン、ワシントンD.C.、アトランタ、ラスベガスでの一連の注目すべき公演を経て終了した。

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