ビリー・ジョエル、自身の脳疾患は“自分が感じているよりもずっと悪いように聞こえる”と語る

 ビリー・ジョエルが、正常圧水頭症(NPH)と診断された後の体調について最新情報を共有した。

 現地時間2025年7月21日に公開されたビル・マーのポッドキャスト『クラブ・ランダム』のインタビューの冒頭で、ビリーは脳の病気と向き合いつつも、全体的には調子は良いと語った。病気は治ったのかという質問に対し彼は、「まだ治っていません」と答え、「今も治療中です」と続けた。

 ピアノの前に座りながら彼は、「気分はいいんですよ。バランス感覚がひどく悪くて、まるでボートに乗っているような感じです。[中略] 以前は“脳水腫”と呼ばれていたんですが、今は“正常圧水頭症”と呼ばれています」と続けた。

 このポッドキャストは、【ロックの殿堂】入りアーティストであるビリーが、NPHの診断を受けて今後の公演をすべて中止してから約2か月後に公開された。当時彼は、「観客の皆様を失望させてしまい、心からお詫び申し上げます。ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします」と声明でコメントしていた。また、聴力、視力、平衡感覚、パフォーマンス能力に影響を及ぼしているこの疾患と闘うため、ビリーが“特定の理学療法”を受けることを彼のチームが明らかにしていた。

 米クリーブランド・クリニックによると、正常圧水頭症は脳脊髄液が頭蓋骨内に蓄積し、脳を圧迫する状態だ。“思考や集中力、記憶力、運動機能など、複数の脳機能に影響を及ぼす”可能性があり、治療では過剰な液体を排出するためのシャントを埋め込む。

 ポッドキャストで彼は自身の病について、「飲酒のせいだろうと思いました」と述べ、「今はもう飲んでいませんが、以前は大酒飲みでした」と続けた。そして、「気分はいいんですよ。(医師たちが)私の状態を脳疾患だと言い続けているので、自分が感じているよりもずっと悪いように聞こえるんです」と語った。

 スティング、ロッド・スチュワート、スティーヴィー・ニックスとの共演も含まれる2025年から26年にかけて行われる予定だったツアーでは、米ニューヨークのブロンクスにあるヤンキー・スタジアム、NYのクイーンズにあるシティ・フィールド、ニュージャージー州イーストラザフォードにあるメットライフ・スタジアムでの公演が発表され、ビリーはこの3つのニューヨーク近郊のスタジアムで1つの夏にすべて公演を行う最初のアーティストとなる歴史的な快挙を達成するはずだった。

 予定されていたツアーは中止となり、ビリーは現在病気からの回復に専念し、パフォーマンスのための体調を取り戻すことに注力している。また、先日彼のドキュメンタリー映画『Billy Joel: And So It Goes』が公開されたが、その監督であるスーザン・レイシーが先週米TV番組『グッド・モーニング・アメリカ』で、ビリーは“理学療法を受け、回復中です。回復に向けて努力しています”と語っていた。

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