【冷蔵庫の卵ケース】そこに入れるのNG!? 実は“鮮度が落ちやすい”理由
【実はNG?】冷蔵庫の“卵ケース”に入れるのはもう古い!?
扉部分にある卵ケースに、当たり前のように卵を並べていませんか?
多くの冷蔵庫には“卵入れ”が用意されていますが、じつはそこに保存するのはあまりおすすめできないんです。
今回は、なぜ扉の卵ケースが見直されつつあるのか、そしてどうすれば卵の鮮度をより長く保てるのかを、日常のちょっとした工夫と一緒にご紹介します。
卵ケースに入れるのが“NG”な最大の理由とは?

冷蔵庫の扉は開閉のたびに外気にさらされるため、ドアポケット周辺は他の場所と比べて温度が変動しやすいと言われています。
とくに卵のように温度管理が重要な食品は、冷蔵庫の本体側(中段や下段)に保管することで、より安定した状態で保存できるとされています。
ドアポケットは取り出しやすく便利な反面、開け閉めが多い家庭では一日に何度も外気の影響を受けることになるため、
こうしたわずかな温度変化が積み重なることで、鮮度の低下を早めてしまう可能性があるのです。
卵は「振動」と「乾燥」にも弱い

それは、「振動」です。
ドアを開閉するたびに小さな揺れが発生し、それが卵にダメージを与えてしまうのです。
一見問題なさそうに見えても、微細なヒビや衝撃が卵の内側に空気を取り込みやすくし、鮮度低下の原因になります。
また、ドアポケットは冷蔵庫全体の中でも乾燥しやすい場所。
卵の殻には本来「ブルーム」(カチクル)と呼ばれる天然の保護膜があり、これが水分の蒸発や雑菌の侵入を防いでくれています。
しかし、乾燥した場所に長時間置かれると、この保護膜が徐々に失われていき、結果的に品質劣化が早まるのです。
卵の正しい保存場所は“ここ”!

答えは、元のパックに入れたまま、冷蔵庫の中段〜下段の奥です。
市販の卵パックは、通気性や湿度、衝撃からの保護などが考慮されて作られています。
そのままパックごと保存することで、余計な手間をかけずに卵本来の鮮度を守ることができるのです。
また、冷蔵庫の本体部分の棚(特に中段から下段)は、扉よりも温度が安定していて、4℃前後の保存に適した環境が保たれています。
ちなみに…卵の「とんがった方」は下向きに!

ちょっとした豆知識ですが、卵を保存するときは「とんがった方を下」にするのがよいとされています。
というのも、卵の丸い側には「気室」と呼ばれる空間があり、それが上にくることで内部の圧力バランスが安定しやすくなると言われています。
この向きで保存すると、黄身の位置も中心に保たれやすく、見た目や風味の変化を防ぐ助けになるそうです。
また最近では、冷蔵庫の設計や食品衛生に詳しい専門家の間でも、
「卵はできるだけ冷蔵庫の棚の奥に置いたほうが安心」と紹介されることが増えてきています。
つまり、冷蔵庫に卵ケースがあるからといって、必ずそこに置くのが最適とは限らないということですね。
普段の習慣を少し見直すだけでも、卵をより長く美味しく楽しめるかもしれません。
まとめ:卵の鮮度を守るなら、“ドアポケットには入れない”が正解!
▼ ドアポケットは温度変化が激しく、振動や乾燥の影響も大きい
▼ 卵はパックのまま、冷蔵庫本体の中段〜下段へ
▼ とんがった方を下にして置くと、鮮度がより長持ち
「卵=ドアポケットに並べるもの」という思い込みを手放すだけで、
ふだんの卵がもっとおいしく、安全に食べられるかもしれません。
もしご自宅の冷蔵庫でもドアに卵を入れていたら、今日からちょっと置き場所を変えてみてくださいね。
特に夏場など、ちょっとした温度変化でも卵の品質に影響が出やすくなります。
鮮度の低下だけでなく、サルモネラ菌による食中毒のリスクにもつながるため、保存場所にはぜひ注意を。

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