米ニューヨーク市長選民主党指名候補ゾーラン・マムダニによるラップ曲のストリーミング再生数急増

 現地時間2025年6月24日、米ニューヨーク州議会議員のゾーラン・マムダニが、初期段階のトップ候補だったアンドリュー・クオモ前州知事を含む多数の候補者を破り、ニューヨーク市長選の民主党指名候補に内定した。

 レースが白熱し、マムダニが勢いを増す中、彼の過去のある驚くべき事実がネット上で再浮上した。彼のラップ歌手としてのキャリアだ。政治界で頭角を現す前、33歳の彼はヤング・カルダモンそしてミスター・カルダモンという名前でラッパーとして活動していた。予備選挙に向けて古い動画がネットで拡散されると、興味を持った有権者たちが彼の音楽を次々とストリーミング再生した結果、再生数が大幅に上昇した。

 2016年にマムダニは親しい友人でありコラボレーターでもあるアブドゥル・バー・フセイン(ラッパー名:HAB)と共に、6曲入りのEP『Sidda Mukyaalo』をリリースした。このEPで二人は6つの異なる言語でラップを繰り広げつつ、メンバーの共有するウガンダ系のルーツを反映した内容となっている。マムダニはウガンダのカンパラで生まれ、7歳でニューヨーク市に移住した。EPに加え、二人はディズニーの伝記ドラマ『奇跡のチェックメイト -クイーン・オブ・カトゥエ-』のサウンドトラックに収録された楽曲「#1 Spice」もリリースしている。

 以下は、米国および世界におけるヤング・カルダモンとHABのカタログ(7曲で構成)の公式オンデマンド・ストリーミングの最近の週ごとの内訳だ(ルミネイト調べ)。

◎ヤング・カルダモンとHABの全カタログの米国ストリーミング再生数

5月23日~29日:1,000再生未満
5月30日~6月5日:1,000再生未満(10%増)
6月6日~12日:2,000再生(473%増)
6月13日~19日:15,000再生(582%増)

◎ヤング・カルダモンとHABの全カタログの世界ストリーミング再生数

5月23日~29日:1,000再生未満
5月30日~6月5日:1,000再生未満(24%増)
6月6日~12日:3,000再生(312%増)
6月13日~19日:20,000再生(555%増)

 マムダニのラップの経歴が報じられる前の2週間(5月23日から6月5日)と比較すると、この二人のカタログは米国で2,300%、世界全体で1,543%増加した。

 彼らのカタログで最も大きな伸びを見せた楽曲は「#1 Spice」だ。映画『奇跡のチェックメイト -クイーン・オブ・カトゥエ-』は、ルピタ・ニョンゴとデヴィッド・オイェロウォが主演し、マムダニの母親である【アカデミー賞】ノミネート監督ミーラー・ナーイル(『サラーム・ボンベイ!』『ミシシッピー・マサラ』など)が監督を務めた。ニョンゴは、マムダニとHABとともにこの楽曲のミュージック・ビデオにも出演している。

 以下は、米国および世界におけるこの楽曲の4週間のストリーミング再生数の内訳だ。

◎「#1 Spice」の米国ストリーミング再生数

5月23日~29日:1,000再生未満
5月30日~6月5日:1,000再生未満
6月6日~12日:2,000再生(561%増)
6月13日~19日:15,000再生(557%増)

◎「#1 Spice」の世界ストリーミング再生数

5月23日~29日:1,000再生未満
5月30日~6月5日:1,000再生未満(29%増)
6月6日~12日:3,000再生(362%増)
6月13日~19日:20,000再生(556%増)

 わずか2週間で、「#1 Spice」は米国のストリーミング再生回数が2,600%、世界全体で 1,900% 急増した。

 女優のマドハール・ジャフリーに関する2019年の米ニューヨーク・タイムズの記事によると、マムダニは2000年代後半にブロンクス科学高校で生徒副会長に立候補した際にラップ・デビューを果たした。彼は皆に搾りたてのジュースを提供するという公約を掲げてラップをした。その選挙では敗れたが、その経験が彼の将来の政治への野望のきっかけとなったようだ。

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