親子で学ぶ正しいキズの治し方とは?ニチバン×新江ノ島水族館が「おさかなと人間の”ケガ”セミナー」を開催
絆創膏の「ケアリーヴ」で知られるニチバン株式会社と新江ノ島水族館によるスペシャルイベント、<ケアリーヴpresents「親子で学ぼう!おさかなと人間の”ケガ”セミナー2025」>が2025年6月21日(土)、神奈川県の新江ノ島水族館で開催された。
まだ6月半ばながら夏本番を迎え、海でのレジャーを楽しむ機会が増える今日この頃。海水浴客に人気の江の島にある新江ノ島水族館では、海の生き物たちが日々どのように健康を保ち、ケガに対処しているのかというケアの取り組みを、来館者への教育活動の一環として重視しているという。一方、ニチバンはモイストヒーリング(湿潤療法)でキズを早くきれいに治す絆創膏「ケアリーヴ(TM)治す力(TM)」を通じて、ケガの応急処置の啓発活動を行っている。そんな両社は昨年、海の生き物のケガやキズの治療への取り組みを通して、私たち自身のケガへの理解を深める本イベントを共同で初開催。今年は定員を拡大し、昨年を上回る60名の親子が応募した。
バックヤードツアーと特別セミナーで学ぶ「いのちの大切さ」
参加者たちはまず、普段は入ることのできない水族館のバックヤードツアーに参加。魚たちの日々のケアや、ケガをした際の対応などを間近で見学し、人間のケガとの違いや共通点を知ることで、キズのケアの重要性を学んだ。
ツアーの後には、新江ノ島水族館が誇る「相模湾大水槽」の前で特別セミナーが実施された。セミナーは、ニチバンの倉智一(はじめ)さんと、新江ノ島水族館のえのすいトリーター・杉村誠(まこと)さんによる二部構成で行われた。

第一部では、ニチバンの”ばんそうこう先生”こと倉智さんが登壇。「ケガをしたらどうしますか?」という問いかけに、子どもたちからは「水で洗う!」「絆創膏貼る!」といった元気な声が上がった。倉智さんは自身の幼少期の体験談を交えながら、かつて常識だった「ツバをつけて乾かす」という処置が、実はキズの治りを遅らせることを説明。キズを治す成分が含まれた体液(浸出液)を活かす「モイストヒーリング(湿潤療法)」が現在の正しい治療法であることを、「ケアリーヴ(TM)治す力(TM)」の仕組みとともに分かりやすく解説した。

第二部では、”お魚博士”の杉村さんが登壇。水族館の魚たちがケガをする原因や、その治療法について、実際にウツボに噛まれて大ケガをした「ムツ」の治療事例を写真とともに紹介した。驚くべきことに、魚の治療では、消毒薬「アクリノール」の粉末を直接傷口に塗り込むことで、殺菌と保護を同時に行うという。これは水中で剥がれにくい「絆創膏」の役割を果たすもので、まさに目から鱗の治療法である。また、体力を回復させるために強制的に餌を与える「強制給餌」など、人間さながらの丁寧なケアが行われていることを明かし、魚たち自身が持つ「自己治癒能力」を最大限に引き出す手助けをすることが飼育員の重要な役割だと語った。
セミナーの最後には、トークセッションとクイズコーナーも設けられ、「海で注意すべき危険な生き物」や、魚が痛みを感じるかといったテーマで、参加者は楽しみながら学びを深めた。


記者としては、このようなセミナーに参加するのは、きっと大人びた生真面目な子どもたちなのだろうと想像していた。しかし、最後のフォトセッションで、メディアに撮影される倉智さんと杉村さんの間に「僕も!」「私も!」と無邪気に割り込もうとする子どもたちの姿を見て、その予想は良い意味で裏切られた。「子どもらしい子どもたちでよかった」と、思わず胸を撫で下ろし、その光景が微笑ましく映った。同時に、このような純粋な子どものうちから、遊びの中のケガはつきものだからこそ、その正しい治療法について知ってもらうことの重要性を強く感じたイベントであった。

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