【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.94「その曲名に沼があるバウンダリー」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「その曲名に沼があるバウンダリー」
“君に効かせたいエナジーロック”を掲げる大阪の3人組ロックバンド・
彼女達の昨年のトピックと言えば、梅田クラブクアトロワンマンに挑戦したことでした。しっかりと良い景色を作って終了したようです。そこからもペースを落とさずライブを続けているのは、さすが5月で結成13周年を迎える生粋のライブバンドだと思います。だからこそ私も今年の2月に7年半ぶりにライブを見れましたし、こういう出会いの積み重ねが、今やバウンダリーの1つ武器になっているんだろうなと感じています。
曲名に一貫して無駄がないのも特徴的です。配信曲のみの確認にはなりますが、「たとえばロックンロール」以外は10文字以下ですね。最新曲もストレートに「バレンタイン」です。あまり無いような気がします。この曲はそのバレンタインで好きな人のことをより意識して愛が大きくなっていることが伝わる楽曲となっています。〈だから居なくなったりしないで〉という歌詞は、卒業シーズンで4月以降会えなくなるかも…みたいな思いも込められていたりするのでしょうか。そして3月7日には「ホワイトデー」という新曲を配信予定です。
「エナジー」というコンセプトにも付いている曲もあります。疾走感のある力強いナンバーではなく、ゆったり染み込むような曲で視野を広げてくれます。そして沸々と勇気が出てくる楽曲であり、これは経験値が成せる技です。
改めて聴いてみて思ったのは、大きな裏切りがある訳ではないんですけど、この無駄のない曲名で、どのようなことを歌われるのか、意外と無数に広がりがあって楽しいです。これがバウンダリーの沼の1つです。彼女達はキャリアもあるので、特に文字数制限のあるSNSだと「シンプルなバンドサウンド」と多方面から評されがちなのですが、「そのシンプルさを紐解くと深い」が正解ではないでしょうか。そのスタンスの変わらない姿勢で、もちろんライブは良いですし、次は僕も7年半も空けたくないですね。今はかなり脂が乗っているはずなので、沢山の曲を聴ける東京ワンマンで曲名と共に確かめに行きましょう。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
