赤いアルバイクを知ってるか? 青いママ・ヌーラを知ってるか?

サウジローカルのシャワルマ屋ママ・ヌーラ
サウジのフランチャイズ飯好きならば「(赤い)アルバイクを知っているか?」と聞かれ、知っていると答えたならば「(青い)ママ・ヌーラを知っているか?」と聞かれるのが流れとして美しいかもしれません。
(すいません、ゴーショーグンっぽく言いたかっただけです)

<写真:「ママ・ヌーラ」レストランのキッチン>
■参考記事:【中東で味わえる最高チキン】ジューシーさ爆発!サウジアラビア発有名フライドチキンを現地で体感!!【アルバイクしか勝たん】
https://getnews.jp/archives/3625948 [リンク]
中東のストリートフードの王者、シャワルマ
シャワルマというストリートフードをご存知でしょうか?シャワルマは中東屋台やファーストフードでは王道的な立場と言えます。
スパイス漬けの肉を縦型ロースターで香ばしく焼き、そぎ落とした熱々ジューシーな肉を皿盛りや、ピクルス、フライドポテトなどとその店独自のソースを絡め、薄く平たいトルティーヤのようなパンでくるりと縦ロールにするのが定番。
日本でよく見るケバブ、トルコのドネルケバブと似ていますが、日本の屋台などでよく見られるのはピタパンというパンを半分に切ったものに肉と野菜を詰めてソースで食べるスタイル。似たものではありますが、それぞれの国にそれぞれの誇りがあり言い方を間違えると揉めますので、ぜひ「シャワルマ」という言葉ぜひ覚えていただければ幸いです。

<写真:じっくりと炙られている肉の塊>
リヤド発、30年以上愛されるシャワルマチェーン、ママ・ヌーラ
そのシャワルマですが、リヤドを拠点に1980年代から地元に根付き、約30年の歴史を誇るMama Noura(ママ・ヌーラ)は、現在、サウジアラビアの首都リヤド市内に7店舗以上展開し、リヤドのシャワルマと言えば!と言える存在になっています。
シャワルマとはスパイスでしっかりマリネされた鶏肉や牛肉を、垂直回転グリルでじっくり焼き上げる手法が特徴。
注文ごとに目の前でスライスされ、香ばしさとジューシーさが最大限に引き立ちます。(店やタイミングによっては牛肉がないこともあります)風味豊かなガーリックソースをつけてホブスと呼ばれる平たいパン、にピクルスやスライス野菜、フライドポテトを添えて一緒に食べれば完成された、飽きのこない味に仕上げています。もちろん通常のグリルメニューもあるので鶏、牛、羊と中東焼肉を楽しむこともできます。

<写真:ママ・ヌーラの賑わう様子>
フレッシュジュースとの黄金ペア
実はママ・ヌーラでは店舗中央やいろんな場所に果物を置いていたりしますが、元々はフレッシュジュースを提供することでも有名。
各店にフルーツスタンドを設け、注文ごとにオレンジやザクロなどをその場で搾り提供。
シャワルマとの相性が良く、熱気ある食事を爽やかにまとめてくれます。
個人的なおすすめはレモンミント!レモネードとミントの粉末を混ぜたドリンクで爽やかさ抜群です。


<写真:生搾りのレモンミント、オレンジジュースの爽快感は抜群>
チキンシャワルマはサイズにもよりますが約400円くらいから買えてプレートと呼ばれる焼肉プレートセットになると1,000円以上になる、というイメージです。フルーツジュースは約300円から。頼んだ後に目の前でジューサーで絞ってくれます。
持ち帰りも店の中で食べるのもどちらもOK。
ママ・ヌーラの少し特殊な注文の仕方
ママ・ヌーラでの注文の仕方は少し特殊で、初見ではどうすればいいのか戸惑うかもしれません。
まずレジに行って注文内容を全て受付のレジにいる人に伝えます。クレジットカードや現金などで支払いを終えると、注文分のプリントされた細切れになるバーコードを渡されます。

<写真:まずは注文、支払い後に大量のレシートをもらえます>
このバーコードを千切りながら、シャワルマならシャワルマコーナーへ、ジュースならジュースコーナー、焼き物なら焼き物コーナー、サイドメニューならサイドメニューコーナーへ持って行きそれぞれ出来上がったら商品と交換する、という仕組みになります。

<写真:例えばグリル料理ならこちらにレシートを渡します>
日本で言うところの牛丼屋のようなイメージなのか、店の中は男性が多く、女性の数は少ないですが清潔感あるモダンな内装で、回転グリルが見える開放的なキッチンが特徴です。朝~深夜まで営業、ランチ・ディナーどちらでも利用可能なのでリヤド出張や観光で訪れるなら、ぜひママ・ヌーラでシャワルマ+ジュースの黄金セットを試してみてください。
歴史あるローカルチェーンとして安定した信頼と味、手頃で満足感のある価格帯で「旨い!」と同時に現地の雰囲気を楽しむことができると思います!

<写真:肉の表面を削ぎ落とす専用のマシン>
今回はリヤドっ子ならよくよく知っているママ・ヌーラを取り上げましたが、もちろんママ・ヌーラだけではなく、サウジアラビアのサッカーチーム「アルヒラル」のスポンサーをしていたこともあるフランチャイズならばママ・ヌーラよりも店舗数が圧倒的に多い「シャワルマール」や、サウジアラビア内に大型店舗を出していたり、数十人前のデリバリーにも定評がある「シャワルマ・ハウス」など大中小、国別、スタイル別のそれぞれのシャワルマが存在しています。
シャワルマの好みは人それぞれですので、もし機会があれば旅の中で自分のお気に入りのシャワルマ屋さんを見つけてみてはいかがでしょうか!?

<写真:シャワルマールのボックスセット>

<写真:1人前BOXセットで600円〜で食べやすくお手頃価格です>

<写真:シャワルマハウスはボリューミーなのが印象的>

<写真:シャワルマハウスの大人数用のボックスセットは圧巻。大人数にはダンボールで届きます>
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■【中東で味わえる最高チキン】ジューシーさ爆発!サウジアラビア発有名フライドチキンを現地で体感!!【アルバイクしか勝たん】
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(執筆者: 鷹鳥屋明)

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