ニルヴァーナ、「Smells Like Teen Spirit」MVのYouTube再生数が20億回越え

 ニルヴァーナの代表曲「Smells Like Teen Spirit」のミュージック・ビデオが、YouTubeで再生数20億回を突破した。

 1991年に発表され、ニルヴァーナのブレイクのきっかけとなったこの曲は、グランジ・ロックの象徴でもある。サミュエル・ベイヤーが監督したミュージック・ビデオでは、故カート・コバーン率いるバンドが高校の体育館で演奏し、生徒たちが熱狂する様子が描かれている。この映像は1991年秋にMTVで初公開され、バンドを一躍世界的な人気へと押し上げた。

 YouTube再生回数20億回を超える音楽ビデオは、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフト、マルーン5、ケイティ・ペリー、エンリケ・イグレシアス、ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー、アデル、エド・シーラン、シャキーラ、アラン・ウォーカーなどによる、ポップ、ラテン、カントリー、ヒップホップの楽曲が大半を占めるが、いくつかのロックの作品がこの記録を到達している。

 これまでにMVが20億回を突破したロック・アクトには、トゥエンティ・ワン・パイロッツ(「Stressed Out」「Heathens」)、イマジン・ドラゴンズ(「Believer」「Thunder」)、ガンズ・アンド・ローゼズ(「November Rain」)、リンキン・パーク(「Numb」)などがいる。「Smells Like Teen Spirit」は2009年にYouTubeに初投稿され、2019年には再生数10億回を記録していた。

 同曲はリリースから2か月後の1991年11月23日、米ビルボード・オルタナティブ・ソング・チャート“Alternative Songs”で1位を獲得し、ソング・チャート“Hot 100”では最高6位を記録。ラジオ向きとは言いがたい、難解な歌詞を含む5分超の楽曲で、煙の立ち込める体育館でメンバーが暴れ回り、アナキストのチアリーダーたちが10代の聴衆を煽るという映像は、当時の主流だったブライアン・アダムス、マイケル・ボルトン、マライア・キャリー、ボーイズIIメンらの作品とは一線を画していた。

 この曲の成功により、バンドの2ndアルバム『ネヴァーマインド』はチャートを急上昇。1992年1月11日付のアルバム・チャート“Billboard 200”では、故マイケル・ジャクソンの『デンジャラス』を下し、1位を獲得した。

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