rabanneがリオデジャネイロのファンキカルチャーにフォーカスしたHigh Summerコレクションを発表

rabanne（ラバンヌ）はリオデジャネイロのファンキカルチャーにフォーカスしたHigh Summerコレクションを発表。

リオ発ストリートカルチャーへのオマージュ
ブラジルのファンキカルチャー、そこで生きる人々、そしてバイレの力を讃えて

rabanneの2025年High Summerコレクションは、視線と耳をリオデジャネイロのファンキカルチャーへと向ける。

そこは、リズム、たくましさ、そして終わることのない創造的な変化によって形づくられた世界。ここ、ロシーニャの“バイレ”と呼ばれるダンスパーティーにおいて、音楽は単なる娯楽ではない。それは、個人の存在や誇りを映し出す、まさにアイデンティティそのもの。


この物語は、Paco Rabanne（パコ・ラバンヌ）本人の足跡にもつながっている。彼は1980年代、ファンクとソウルミュージックに特化したレコードレーベル「Paco Rabanne Design（パコ・ラバンヌ・デザイン）」を設立した。そして当時のパリのファッション界ではまだ前例のなかったかたちで、ブラックモデルを積極的に起用した。彼の革新は常に、文化への深い関心と、多様性への繊細なまなざしとともにあった。さらに同時期、パリのサン＝ジェルマン・デ・プレに、ファンクとアフロ・カリビアン音楽に特化したクラブ「Black Sugar」をオープンさせたことも特筆すべき出来事だ。今回のキャンペーンは、その精神への回帰であると同時に、現代的な解釈と、地元文化への深い敬意を込めて再構築された。








本キャンペーンは、映像監督のEmmanuel Cossu（エマニュエル・コス）による演出、そしてフォトグラファーのMelissa de Oliveira（メリッサ・デ・オリヴェイラ）による撮影によって制作された。ストーリーの中心にあるのは、まさにMelissaの世界観そのもの。ブラジルのMorro do Dendê（モーホ・ド・デンデー）生まれのヴィジュアル・アーティストである彼女の作品は、リオの都市生活に息づく美意識や文化のコードを、類まれな繊細さで捉えている。たとえば、バイクで後輪を浮かせて走る“Grau（グラウ）”と呼ばれるスタント、favela（ファヴェーラ）の美容儀式、髪や所作、装いが静かに語りかける非言語の表現。彼女はこのストーリーをただ撮影したのではなく、自ら扉を開き、内側から被写体へ光を注いでいる。




















rabanne | ラバンヌ

【お問い合わせ先】

EDSTRÖM OFFICE | エドストローム オフィス

Tel: 03-6427-5901