最悪だった酷道は? とんでもない道路の走行動画ばかりを公開するYouTubeチャンネル「マリンブルー[珍道走行]」

「険道」や「酷道」という言葉を知っている方はどれくらいいるものなのでしょうか?

首都圏や都市部で生活していると聞き慣れない言葉だったりしますが、「険道」とは”険しい県道”のことで、「酷道」とは”酷い国道”を意味する俗語となります。

強烈すぎてもはや笑える県道。危なすぎて観光客の車通行禁止![愛媛県道313号 九島循環線](YouTube)
https://youtu.be/8bhuIGO0RkU

そうした道路ばかりを走行する動画を公開しているのが「マリンブルー[珍道走行]」というYouTubeチャンネルです。

このチャンネルの動画投稿者であり運営者のマリンブルーさんに話を伺いました。

――YouTubeチャンネルを開設したきっかけは?

マリンブルー:2017年の免許取得から4年間での走行距離は10キロ程度のペーパードライバーだったのですが、この時代に思わぬ形で険しい県道(険道)に迷い込んだことです。

あることがきっかけで若干運転に興味を持ち始め、運転に慣れる目的と観光で岡山にてレンタカーの旅をしていました。その時Google マップにいわゆる「険道」である岡山県道409号大野部哲多線(おおのべてったせん)に案内され、ペーパードライバの私は冗談抜きに生命の危機を感じました。

何とか抜け出した時の全身に染み渡る達成感が妙に快感で、そこから「酷道」や「険道」なる存在を知り、徐々に興味を持ち始めました。YouTubeでそういう動画を投稿している方たちを見てどういうワケか自分もやってみたいと思いました。

――「険道」や「酷道」はどうやって見つけているのですか?

マリンブルー:主には国土地理院が公表している「地理院地図」を見ています。地理院地図では道幅の狭い道は実線表記(黒線)、徒歩道扱いのような道は点線で表記される等、ヤバい道を探しやすいんです(笑)。

また、国道は赤色、県道は黄色等色分けされているのでそこも分かりやすいです。ですので、例えば黄色の枠に黒の実線で書かれている道は「険道」の確率が非常に高いというワケです。

ジャングルじゃないです、現役駅前です。[秘境駅まで運転してみた第十弾](YouTube)
https://youtu.be/lP4-bmnrtxA

――「険道」や「酷道」の走行中に恐怖を感じたことはありますか?

マリンブルー:めちゃくちゃあります(笑)。やっぱり片側がガードレールのない崖になっている道を走っている時です。すれ違いなんてもちろんできないような狭さで崖下が目に入るとやっぱり怖いです。あとは落石が多い道です。酷険道でタイヤがパンクすると大惨事です。電波なんて基本通じないため、JAFも呼べないことが多いのでスペアタイヤは必須アイテムですね。

――「険道」や「酷道」が多く存在している県や地方はどこでしょうか?

マリンブルー:地方で言うと紀伊半島と四国です。県で言うと和歌山県と高知県、あとは意外ですが京都府です(かなり個人的意見です)。順位をつけるとすれば、数の多さ、ヤバさのレベル共に1位は文句なしで和歌山県、2位が高知県、3位が京都府(丹後半島)です。

――最悪だった「険道」や「酷道」を一つだけ教えていただけますか?

マリンブルー:最悪だった酷険道は実はまだ動画にしていないのでちょっとここでは伏せさせて下さい(笑)。動画にしているものであれば和歌山県道216号温川田辺線です。あそこは絶対に興味本位で行かない方が良いです。冗談抜きで生命にかかわる事態になりかねません。

――どうもありがとうございました。

左は奈落、右は絶壁。落ちたら即終了。 [和歌山県道216号温川田辺線 険道区間](YouTube)
https://youtu.be/ZR-Gmrmpw_E

和歌山県道216号温川田辺線の走行動画がこちら。

※画像:マリンブルー提供

(執筆者: 6PAC)

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