マイリー・サイラス、酒/薬物を断ち続ける意味&【グラミー賞】受賞が“癒やし”になった理由について語る

 マイリー・サイラスのニュー・アルバム『サムシング・ビューティフル』のリリースまであと約1週間となり、彼女はその前に、この瞬間を迎えるために必要だった、酒/薬物を断ったことや大ヒット曲「Flowers」での【グラミー賞】受賞など、すべての段階を振り返った。

 現地時間2025年5月21日に公開されたApple Music 1のゼイン・ロウとのインタビューで、彼女は酒/薬物を断ったことが自分の人生をより良い方向に変えただけでなく、最終的にはアルバム『エンドレス・サマー・バケーション』で前例のない成功を収める道を開いたことを明かした。彼女は、「私は長年の経験から、自分自身についてこう学びました。酒や薬物を断つことは、私にとって神のようなものです。必要不可欠で、それのために生きています。つまり、私の人生を完全に変えたということです」と語っている。

 マイリーは、2020年のアルバム『プラスティック・ハーツ』の頃に酒/薬物を断とうと試みたが失敗に終わったことについても率直に語っている。「もう一回失敗する必要があったんですよ。そうしなければならなかった。そうしなければ今ここに座っていることはなかったでしょう。あの時期には……誇らしいことではないけど、そういう時期もあったんです。間違いなく私の最高の瞬間ではなく、最高の作品でもなかった。でもそれが“Flowers”を書くきっかけとなって、さらには癒しを解放する鍵となったんです」と彼女は説明している。

 2023年に『エンドレス・サマー・バケーション』の先行シングルとしてリリースされた「Flowers」は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で8週連続1位を獲得し、2013年に3週連続1位を記録したマイリーのこれまでの唯一のNo. 1シングル「Wrecking Ball」を完全に凌駕した。この自己愛を謳ったアンセムは、彼女にとって初の【グラミー賞】受賞曲となり、2024年の授賞式で<最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス>と<最優秀レコード>をもたらした。

 このインタビューでマイリーは、レコーディング・アカデミーによる表彰は、この楽曲を書いてリリースしたことと同じくらい“癒やし”になったと語っている。「心のどこかで、トロフィーを手に持って、真の達成感を感じることができるものを手にしたという感覚を一瞬でも味わいたかったんだと思います。だから【グラミー賞】に行ったんですよ、実は癒やしを求めてのことだったんです」と彼女は述べている。

 マイリーは当初【グラミー賞】には出席するつもりがなかったと語っているため、この瞬間は彼女にとって特に運命的なものとなった。当時彼女は極度の舞台恐怖症に悩まされていただけでなく、どれだけ受賞を望んでいるかを自分自身にも認められなかったことをロウに打ち明けている。

 マイリーは、「このことをどこかで避けていたんだと思います、どこかで、このことが自分にとって重要だということを」と明かし、「そして今や【グラミー賞】を受賞したので、“ほら、私の名前をGoogleで検索したら、‘マイリー・サイラス、【グラミー賞】受賞アーティスト’って表示されるよ”って思えるようになりました」と語っている。

 そしてまもなくGoogleは、マイリーが9枚のアルバムをリリースしていると表示するようになる。9thスタジオ・アルバム『サムシング・ビューティフル』は現地時間5月30日に発売される。シングル「More to Lose」「End of the World」「Prelude」そしてタイトル曲を含むこのアルバムは、ビジュアル・アルバムとしても機能し、6月に1日限りの映画上映も予定されている。マイリーはApple Music 1のインタビューの2日前にニュー・アルバムのトラックリストを公開した。ブリタニー・ハワードとナオミ・キャンベルとのコラボ曲が含まれている。

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