春ねむり、ゲストコーラスに諭吉佳作/menを迎えた新曲「panopticon」配信リリース&MV公開
本作は、自主レーベル〈エコラプトメノス〉からの第2弾作品で、3月に発表された「anointment」に続き、8月にリリースされるニューアルバム『ekkolaptómenos』収録予定楽曲。監視と規律、支配と抵抗の構造に切り込むような鋭利な言葉とサウンド、ゲストコーラス・
また、エドソウタが監督を務めたミュージックビデオも公開された。大量のカメラを破壊するという楽曲の世界観を強く打ち出した映像で、作品としての完成度をさらに高めている。
コメント
春ねむり コメント
ジェレミー・ベンサムが考案し、ミシェル・フーコーが近代の監視・管理システムの象徴とした「パノプティコン」は、「すべてを」(pan-)「見る」(-opticon)装置である。ベンサムは最小のコストで囚人を管理できる理想の監獄を構想し、監視のまなざしが更生を促すと考えた。しかし、フーコーは、それは身体へ押し付けられる規律を手がかりに精神や存在ごとをも丸ごと統治するという権力の技術であり、学校や軍隊などの近代社会全体に浸透していると指摘する。自らの身体に刻まれた規律を、自分自身の選択であるかのように錯覚させられていることがある。それは権力の技術による隠蔽であり、従わないという選択肢を持つことは抵抗の第一歩となる。だから、権力の磁場における受益者たちは恐れている。あなたが「���がまま」になり、抗う術を持つことを。閉ざされた独房の深淵、自らの魂の暗がりこそ、塔の中心を見つめ返す唯一の抜け穴である。規律によって切り刻まれた身体の亀裂を開き、未知の<わたし>や<あなた>の破片に出会うとき、そこから抵抗ははじまる。
リリース情報
春ねむり
ニューシングル「panopticon」
2025年5月9日(金) 配信リリース
OTOTOY配信中
ハイレゾ:https://ototoy.jp/_/default/p/2708237
ロスレス:https://ototoy.jp/_/default/p/2708083
ニューアルバム『ekkolaptómenos』
2025年8月1日(金) リリース
■収録曲
m1. anointment
m2. haven
m3. panopticon
m4. supernova
m5. terrain vague
m6. excivitas
m7. cosmic egg
m8. indulgentia
m9. symposium
m10. angelus novus
m11. iconoclasm
アーティスト情報
オフィシャル・ウェブサイト:http://ねむいっす.com
X:http://x.com/haru_nemuri

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