北朝鮮の景色を一望! 韓国で話題の「スターバックス」へ行ってみた
韓国でも数多の店舗を展開するアメリカ発コーヒーチェーン「スターバックス」が2024年11月末にオープンしたお店が早速話題となっている。そのお店とはズバリ「北朝鮮が見えるスタバ」だ。

北朝鮮と韓国は今も休戦状態で自由に行き来できず、特に、北朝鮮に入国するのは非常に厳しく、いまだ多くが謎に包まれている。その境界線である北緯38度線はそれぞれの軍が管理し、近づくことも難しい。
今回オープンしたのは、金浦空港がある金浦市の最北部、愛妓峰平和生態公園の公園内にある店舗。オープンから1ヶ月あまり経った頃、現地へ足を運んだ。
愛妓峰平和生態公園へ行くには、地下鉄の最寄り駅はなく、路線バスかタクシー。行きは、地下鉄の駅からタクシーを利用した。その距離約17km、運賃17300ウォン(約1700円)で、韓国はタクシーが安い。

この公園は、韓国海兵隊が管理し、ゲートで兵士による検閲がある。入場料は3000ウォン(約300円)で、1日数回で各200人限定。公園の公式サイトから事前予約できるが、韓国での住所や電話番号などが必要なうえ、決済が韓国国内のクレジットカードなどしか対応していない。
そのため、筆者は当日にゲート横にあるチケット売り場へ行き、入場券を購入。支払いは、外国人旅行者向けキャッシュレスカード「WOWPASS」を利用した。ゲートからスターバックスがある近くまで徒歩では行けず、無料のシャトルバスがあった。

公園の展望台から、北朝鮮が一望できた。その距離、約1.4kmしか離れていないという。無料の双眼鏡がいくつかあり、それを除くと、集落や人もよく見えた。高精度デジタル望遠鏡だと、映る画像をQRコードからダウンロードもできた。


スターバックスは、店内はそれほど広くなく、真冬だったのもあり、座席は争奪戦だった。韓国国内で販売されている一般的なドリンクに加え、軽食も少しあった。大きなガラス窓が北朝鮮方面を向いており、店内からも北朝鮮の眺めが楽しめ、現地を訪れた韓国人で大いに賑わっていた。

帰りも、タクシーを利用しようとしたが捕まらず、結局、ゲートから1、2kmほど歩いて大通りを出たところでバス停を見つけ、路線バスで地下鉄の駅まで行き、ソウル中心部へ戻った。金浦市とはいえ、金浦空港から片道約2時間、ソウル駅からだと2時間半以上はかかるので、かなり遠い。
入場方法やアクセスなど、相当に韓国慣れや海外旅行慣れしていないと気軽には行きづらい。愛妓峰平和生態公園へ立ち寄るDMZツアーを利用するか、現地ガイドを雇って往復送迎してもらうのがおすすめだ。
(Written by A. Shikama)

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