“目”の日焼け対策できてる?―眼科医に学ぶ紫外線リスクとサングラス選びの注意点

サングラス、してますか?
変装したいとき、海辺でキメたいとき、まぶしい夏の日に――。
これまでは、そんな“特別な場面”でだけ身につけるアイテムだと思っていました。
ですが、4月17日に行われた『眼鏡市場』が開催する「紫外線対策サングラス事業戦略発表会」に参加して、その認識はがらりと変わったのです。
サングラスはファッションを超えて“生活必需品”に
紫外線対策といえば、まず思い浮かぶのは日焼け止めや帽子。けれど、実は「目」も紫外線で日焼けしていることをご存じでしょうか?
紫外線は、肌だけでなく目にもダメージを与えます。しかも“紫外線クライシス”が問題視される昨今、その量は年々増加傾向にあります。紫外線の強さを示す「UVインデックス」で、外出を控えるべきとされる“レベル8以上”の日数は、2023年はなんと80日を超えているとのこと!
発表会に登壇したドライアイ研究の世界的第一人者として知られる眼科医・有田玲子先生によると、「レベル3で日焼けの状態。レベル8以上は“やけど”の状態に相当します」と伝えます。

そして紫外線ダメージを受けることで、白内障(はくないしょう)や翼状片(よくじょうへん)といった眼病リスクも高まります。

そんな無防備な“目”を紫外線から守ってくれる強力な味方こそ、「サングラス」です。
目を守れている? 正しいサングラス選びの3つのポイント
とはいえ、「とりあえずかけていればOK」というわけではありません。実は、その選び方にも重要なポイントがあります。
たとえば、レンズの色が濃いだけで紫外線をカットしないものをかけると、暗さで瞳孔が開いてしまい、かえって紫外線を多く取り込み、逆効果になってしまいます。
では、どんなサングラスを選べば良いのでしょうか? 有田先生が伝授する、正しいサングラス選びの3つのポイントはこちら。
①紫外線カット率が99%以上のものを選ぶ
②レンズの色ではなく「UVカット機能の有無」を確認
③顔にしっかりフィットし、隙間から紫外線が入りにくいデザインを選ぶ
さらに、発表会の会場には、日本が世界に誇る“メガネの聖地”福井県鯖江でつくられたサングラスをはじめ、多彩な製品がずらりと展示されました。

中でも注目されていたのが「調光サングラス」。紫外線に当たるとレンズが自然に色づき、屋内に戻ると透明に戻るという機能を備えています。

当日は、眼鏡市場を展開する株式会社メガネトップの冨澤代表取締役社長とともに登壇した商品部の櫻井部長が、その調光機能を実演。紫外線ライトを当てると、レンズがゆっくりと色づいていく様子を確認できました。劇的なビフォーアフターに驚きです!
調光サングラスは1本2役。荷物を減らしたいミニマリスト志向の方にもおすすめのアイテムです。
子どもの目も守りたい―“大人だけのもの”じゃないサングラス

紫外線対策が進んでいる国々では、大人だけでなく子どもたちもサングラスを着用するのが当たり前になっています。一方、日本ではまだ子どもがサングラスをかける習慣は一般的とは言えません。
しかし、子どもの目は大人よりも紫外線の影響を受けやすく、眼科医の有田玲子先生は「サングラス着用の目安は6歳から」とし、特に屋外で過ごす時間が長いお子さんには早期の対策が重要だと注意を呼びかけています。
こうした背景をふまえ、眼鏡市場が「子どもの目を守りたい」という思いで、期間限定の特別キャンペーンを打ち出しました。

2025年4月18日〜6月30日のあいだ、15歳以下(中学生以下)の子どもを対象に、通常6,600円の「パーフェクトUVブロックレンズ」(SPF50+・PA++++相当)を無料で提供する紫外線ブロックキャンペーンが展開されています。
さらに、7月からは全国150店舗で子ども用サングラスの本格販売もスタートする予定で、“目を守る”という新しい習慣が、どんどん普及していきそうです。
サングラスは“紫外線クライシス時代”の味方
日焼け止めが常識となった今、次に身につけたいのは“目の紫外線対策”かもしれません。サングラスは、ファッションアイテムである以上に、“丸裸の目”を守ってくれるパートナー。
これからの夏本番に向け、あなたも「サングラスデビュー」してみませんか?

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。