これまでの100年間とこれからの100年、変化するしあわせの形について考える

22日に株式会社博報堂のシンクタンク「博報堂100年生活者研究所」は、昭和の日に合わせた、昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展 メディア向け先行説明会」を、研究所の活動拠点にあたる東京都豊島区巣鴨のカフェ「Sei-katsu-sha Cafe かたりば」にて開催した。
博報堂100年生活者研究所は「長くなる人生を、前向きに生きていく人を増やす」、それにより「日本を、前向きな100年生活者の社会にする」ことを目指して2023年に設立し研究を進めている。
今回は代表者の大高香世所長と田中卓副所長が昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」について紹介した。

大高氏の「今年は昭和100年なので、これまでの100年を振り返りそして未来の100年について考えるきっかけとなる企画コンテンツを展示したい」という思いから、100年間の日本人の幸福度推移や価値観変化、社会事象をまとめた「昭和100年幸福度年表」を会場内に展示。
さらにはこれまでの100年間とAIが予想する100年後の日本社会象の映像も公開された。この映像は、10年ごとに働き方、お金、娯楽、人間関係、ファッション、健康、人間関係の7つのジャンルにおいてそれぞれの年代でそういうトピックがあったのかをAIで抽出し、そしてこれからの100年においても同じ視点からどういったことが起こるのかを紐解きながら予測し作成した動画だという。

田中氏を交えて「昭和100年の振り返りが、100年生活のしあわせに与える影響とは?」についてのトークセッションも行われた。田中氏は「実際に今までの100年並べて振り返ってみると、長い人生をどう生きるか、持続的な視点で考えることができた機会になった」と回答。
大高氏は「継続的な幸せ、長いスパンで考えてみると自分たちっていかに幸せなのかに気づける。また逆もある。年表作りながら感じたのは、100年前の人は今の日本人や私たちを見て幸せだと思ってくれるのか、もしかしたら嫌だなと思うかもしれないので、幸せってすごく変化するし生き物のようにどんどん変わっていく。その時代に合わせて幸せの形があるんだなとすごく実感した」と語った。

続いて「しあわせに対してAIが与える影響とは?」というテーマで、田中氏は「実際にAIを使っている人に絞り込むと良い影響を与えるは7割くらいの調査の結果がある。使っていくに従って、自分の幸せに良いような使い方を見出してそこから学習していけば良い方向にいくと感じたしそうなることを期待している」とコメント。
大高氏も「今回の動画はAIと私たち2人で形にしました。AIは使い方によってはとても便利だし、クリエイティビティの面でも非常に役に立つと、今回の作業で身を持って体験しました。良い使い方、良い付き合い方というのがこれから求められてくる」と、今回の実体験から感想を述べた。

今回の展示では、写真家のエドワード・ホールさんのポートレート作品や「しあわせの昭和プリンパフェ」などの発売など、さまざまな展示物や特別メニューも用意されている。「しあわせの昭和プリンパフェ」はかための昭和プリンと未来をイメージした色合いのラムネのアイスなどが盛り付けされている、スタッフのこだわりの一品となっているとのこと。

また、100年生活者研究所が実際に調査した実際の声をもとにタカラトミーと共同開発した「100年人生ゲーム」なども楽しむことができる。この昭和100年特別企画「これまでのしあわせ これからのしあわせ展」は4月23日から6月27日まで開催される。

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