【日本幕の内弁当協会】弁当屋・本家かまどやの「たけのこおかかごはん入りザ・幕の内」はウマイ! 心に響く味

今回の連載「日本幕の内弁当協会シリーズ」は、弁当屋・本家かまどやの「たけのこおかかごはん入りザ・幕の内」を実際に食べてレビューする。
たくさんの食材が楽しめる、すべてのおかずが主役の幕の内弁当。良い幕の内弁当は、すべてのおかずが共に相乗効果で、味覚に響く味を生む。その魅力をお伝えできれば幸いである。

弁当屋・本家かまどやの「たけのこおかかごはん入りザ・幕の内」の具構成
本家かまどやのたけのこおかかごはん入りザ・幕の内の具構成は、さば塩焼き、チキンステーキ、白身魚の梅しそフライ、かぼちゃ天ぷら、明太平天、煮物、たけのこおかかごはん。あらゆるおかずが楽しめる幕の内弁当として、まさに優等生ともいえるおかずラインナップの多さ。
はたして、心に響く味なのか? 実際に食べてみた。






チキンステーキがイイ感じの硬度
ステーキは、何も柔らかければよいというわけではない。アメリカンステーキの牛肉は、その強い弾力ある肉質が魅力だったりするし、ハードでクリスピーだからこそ、ステーキとしての良さが楽しめるものも多い。
そういう点では、本家かまどやのチキンステーキはたまらなく美味。グュッ! とした強い弾力とともに放出される旨味はごはんにバッチリ。幕の内弁当が「ごはんをおいしく食べる為のおかず」が凝縮された逸品であることを再確認できる。


本家かまどやの幕の内弁当は揚げ物が多い
本家かまどやの特徴であり、個性といえるかもしれないが、幕の内弁当は揚げ物が多めなので、ガッツリ系が好きな人にとってご褒美。
特にかぼちゃの天ぷらがおかずとして入っている点は、弁当屋のなかでも極めて珍しく、「シャクッ!」からの「ホクッ♪」という食感フローは甘美。



付属の醤油をさば塩焼きにかけて食べる
おかずの下に隠れていて、最初に存在を確認できなかったのだが、けっこう大きめのサイズのさば塩焼きが入っていた。これ、実にたけのこおかかごはんにマッチする。
さば特有の風味と塩味が、たけのこおかかごはんの甘味と相乗効果でおいしさ炸裂。ずっと食べていたい気持ちにさせられる。ちなみに、付属の醤油をさば塩焼きにかけて、より香ばしさを強くして食べても美味だ。醤油がまた、たけのこおかかごはんのウマさを引き立てる。


玉子焼き
本家かまどやのたけのこおかかごはん入りザ・幕の内で感動したのは、玉子焼きと重なって盛られていたかまぼこの存在だ。これ、玉子焼きと重なったまま食べると、玉子焼きだけでは表現できなかった奥深い海由来の優しい旨味が楽しめる。
かまぼこが玉子焼きと合流することで、ダブルで優しい旨味がグラデーションを描くのだ。これにも醤油をかけて食べたが、絶品だった。たべたあと、間髪入れず、ご飯を食べる。絶品。


幕の内弁当の魅力は「すべてのおかずが主役」
今回の日本幕の内弁当協会シリーズは、弁当屋・本家かまどやの「たけのこおかかごはん入りザ・幕の内」を実際に食べてレビューした。幕の内弁当の魅力は、すべてのおかずが主役で、主役同士がお互いの魅力を高め合い、相乗効果でグンとおいしさと満足度を昇華させている点だ。
おかずを食べれば味覚に響き、おかずとおかずを食べればケミストリーが生まれて心に響く、まさにオールスター弁当。今後も、幕の内弁当の魅力をお伝えしていきたい。
(執筆者: クドウ秘境メシ)

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