【北海道旧鵡川町(むかわ町)】鵡川の沿岸部に広がる暮らしを訪ねて

北海道旧鵡川町(むかわ町

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、北海道旧鵡川町(むかわ町)を写真とともに紹介する。

Vol.434/北海道旧鵡川町(むかわ町)

旧鵡川町へ訪れた。現在はひらがなの「むかわ」町だけれど、元々は「鵡川」町だったわけだ。その名の通り、まちには一級河川の鵡川が流れていて、太平洋へ注ぎ出ている。

道の駅近くで、たい焼き屋を見つけた。むかわ町の北側に位置する旧穂別町は、恐竜の化石で有名なまちである。たい焼きの名物も、恐竜の型だと書かれてあった。

お店に入って見ると、恐竜のたい焼きは粒あんやクリーム、それに変わりダネのチキンマヨがあって、ひとつ180円。そうだなあ、好きなクリーム味が良いなあ。

「クリームをひとつ……」

と、言ったところで、店主のおじさんに、

「ひとつ!?」

と。店主のおじさんも悪気があったわけではなく、ただ、思わずそういう返事をもらったので、

「あ、粒あんもひとつ!」

と、一瞬熱い駆け引きが繰り広げられ、ふたつ注文したのだった。店主のおじさんはいい方だったし、自分も最初からふたつ頼んでおけばよかったなとも思ったけれど、美味しいたい焼きをいただいて、お腹いっぱいになった。

旧鵡川町へ。田んぼは黄金色だ

恐竜のキャラクター

目標まであと少し!

たい焼き屋さんへ

お腹いっぱいになった

鵡川だ

「朝風呂始めてました」

市街地の周辺では、すでに田んぼの稲穂が黄金色に変わり始めていて、訪れた日は8月下旬ではあったものの、北海道らしい成育の早さなのかなあと感じられた。ほかにもファイターズのグッズで染まった軽トラがあったり、交通事故死ゼロの目標が2500日で、すでに2486日を迎えていたり、温泉で「朝風呂始めてました」と書かれていたり(今はどうか分からないけれど)、ささやかな暮らしのあたたかさを随所に感じたのだった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式X:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

  

  

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