【福岡県北九州市】九州歯科大学が「口腔医学総合研究センター」を設立。地域社会への貢献を推進！

福岡県北九州市の九州歯科大学は、4月1日(火)付で「口腔医学総合研究センター」を設立した。

センター長には、大学院歯学研究科長(分子情報生化学分野 教授)の古株彰一郎氏が就任。九州歯科大学の特色である「口腔医学の総合大学」としての強みを最大限に活かし、次世代研究者の育成ならびに地域社会への貢献を推進する考えだ。

歯科大学の中で唯一の公立大学

九州歯科大学は、全国にある歯学部、歯科大学の中で唯一の公立大学で、歯学科と口腔保健学科からなる「口腔医学の総合大学」だ。同校が考える歯学とは、「口の健康」を通して、日々の生活を、幸せを支える医療。歯学部並びに大学院歯学研究科において、歯学のプロフェッショナルの育成に取り組む。

また、併設する附属病院は、1914年の開設以来、地域に密着した歯科の専門性を持った中核病院として歩み続けている。

アジア諸外国との交流を積極的に実践

「口腔医学総合研究センター」設立の目的と趣旨をみていこう。

同校が本部を構える福岡県は、地理的にアジアに近く、また歴史的・文化的にもアジア諸国との交流が盛んな地域であることから、アジアの拠点として重要な役割を担っている。そのメリットを活かし、口腔医学総合研究のアジア拠点として、アジア諸外国との交流、共同研究の推進、研究者の育成を積極的に実践していくという。

また北九州市は、全国で最も高齢化が進んでいる政令指定都市だそう。その中で地域に根差した大学として、これまで「口腔保健・健康長寿推進センター(DEMCOP)」の事業などを通じて、超高齢化社会に立ち向かうための歯科医学教育や臨床を実践してきた。「口腔医学総合研究センター」の設立により、研究面からのアプローチを加え、超高齢社会を乗り切る対策を加速させる考えだ。

また、研究者が効率的かつ効果的に研究活動を進められるよう、各種サポートを総合的に提供。研究費の獲得支援、研究契約及び知的財産管理、研究環境の整備、研究倫理とコンプライアンスのサポート、研究成果の発信・普及、さらに産学連携の推進など、多岐にわたる支援を行っていく。

地域社会への貢献を果たす

同校は今年1月に、北九州市SDGsスタートアップエコシステムコンソーシアム(※1)、オール九州・沖縄県とアジアを繋ぐスタートアップ・エコシステムプラットフォーム(PARKS)(※2)、ならびに西日本アカデミア橋渡し研究ネットワーク(WAT-NeW)(※3)へ加入。

これにより、口腔医学研究の中核拠点としての役割を担い、地域社会や産業界との連携を一層強化していく考えだ。

また、新たな社会的価値の創出を図るとともに、研究成果の社会実装を通じて、地域社会への貢献を果たそうとしている。

古株彰一郎センター長は、「本センターは、共同研究の推進と研究者の育成を通じて口腔医学の新たな地平を切り拓くことを使命としております。アジア諸国および各コンソーシアムとの連携により、歯科医学の発展を促進し、地域社会への貢献を目指しています。皆様からの継続的な支援と協力を心よりお願い申し上げます。」とコメントを寄せた。

「口腔医学の総合大学」としての強みを最大限に活かし、次世代研究者の育成ならびに地域社会への貢献を推進！この機会に、「口腔医学総合研究センター」 を設立した九州歯科大学をチェックしてみては。

■九州歯科大学
所在地：福岡県北九州市小倉北区真鶴2丁目6番1号
公式サイト：https://www.kyu-dent.ac.jp

※1 有望なスタートアップ企業に対し民間企業主体で事業拡大を支援する産官学連携の団体
※2 九州・沖縄18大学などで構成される大学発スタートアップ企業支援団体
※3 西日本地域28大学などで構成される大学間でのシーズ開発における連携支援等を実施する団体

(江崎貴子)

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