【栃木県小山市】対人支援に関わる人のバーンアウト減少を目指した“支援者ケア・ワークショップ”開催
丹緑会は、3月23日(日)の13:00より、栃木県小山市にある特別養護老人ホーム栗林荘にて、対人支援に関わる人向けのワークショップ「支援者ケア・ワークショップ~それでも私が支援・ケアに関わる理由~」を開催する。
対人支援者のバーンアウト予防基盤を作る
人を支えるということは命の重みや矛盾・葛藤を感じることも多い、とても複雑な営みだ。
「支援者ケア・ワークショップ~それでも私が支援・ケアに関わる理由~」は、人に対するケアだけでなく「自分自身へのケア」に向き合う時間を作ることで、バーンアウト(燃え尽き症候群)予防基盤の醸成を目指し、開催される。
主催は、多世代交流拠点となることを目指して丹緑会が運営している特別養護老人ホーム「特別養護老人ホーム栗林荘」のほか、“支援者ケアを常識にする”をビジョンに掲げ、バーンアウト予防基盤を全国に広げる活動をしている任意団体「helpwell 栃木」だ。
「精神疾患による労災請求は医療・福祉事業が全職種中トップ(令和5年度、厚生労働省による)」「教員の精神疾患求職者は過去最多を更新し続け、令和4年度では6,539人と20年前の2倍にのぼる(文部科学省による)」といったデータからも見える通り、対人支援に関わる人が疲弊し休職/離職しやすい状況があるのは社会課題のひとつと言っても過言ではない。
福祉事業を行う丹緑会もこの社会課題を重く受け止め、栃木県内において対人支援に関わる人のバーンアウト減少を目指すべく、helpwellとの連携を図っていく。
支援者ケア・ワークショップを開催

2024年12月に開催したhelpwell@岩手・花巻 支援者ケア・オープンミーティングの様子
今回は第一回として「それでも私が支援・ケアに関わる理由」がテーマのワークショップを開催。
ファシリテーターの一人を務めるのは、helpwellと連携を行って場作りをしている「小さな対話の場 “あわいろ”」。これまで日本各地でさまざまな形で対話の場づくりを開催してきた。
主宰のあむ(石川歩)氏は、「自分と向き合うよりも、そっと自分がとけだすような 言葉未満の想いに、そっと耳をすまし合えるような 場のための個じゃない、個のための場であれるような そんなファシリを目指しています」とメッセージを寄せている。
もう一人のファシリテーターは、元若者ケアラー・現カラペハリエ公認オーガナイザーの丹緑会スタッフ、みお(菅野美音)氏。
東京藝術大学美術学部デザイン科在学中に祖父母の在宅介護に関わったことをきっかけに、デザインと介護の両領域を横断するようになった経歴の持ち主だ。
参加者同士で話をするというだけではなく、「カラぺ(カラリエーションペーパー)※」を使ったワークショップも組み込み、今の自分の「見える化」を行っていく。
開催概要
「支援者ケア・ワークショップ~それでも私が支援・ケアに関わる理由~」は、3月23日(日)13:00〜16:00に特別養護老人ホーム栗林荘にて開催。会場は17:00頃まで自由交流の時間として開放される。
定員は15人で、参加費は無料。次の参加者へ場を届ける、ケアを送る、寄付方式にて開催するため、企画参加後帰りに寄付を募る任意のカンパ制となっている。
参加条件は、福祉、医療、心理、看護、介護、教育・保育など、職として対人支援に関わる人はもちろん、子どもや兄弟、親やどのケアに関わる人、「支援者ケア」に関心がある人など。立場を問わず誰でも参加することができる。
応募の締め切りは、3月22日(土)までとなっている。
「支援者ケア・ワークショップ~それでも私が支援・ケアに関わる理由~」に参加して、「自分自身へのケア」にも向き合ってみては。
■支援者ケア・ワークショップ~それでも私が支援・ケアに関わる理由~
場所:特別養護老人ホーム栗林荘
住所:栃木県小山市塚崎463ー1 デイサービス土間
申込:https://helpwell-tochigi001.peatix.com
丹緑会 note:https://note.com/ritsurinso
helpwell 栃木 note:https://note.com/helpwell
※ 色 Color + 創造 Creation + 紙 Paper = カラリエーションペーパー [カラぺ]
(丸本チャ子)
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