【東京都中央区】色とりどりのこいのぼりが大空間を泳ぐ、『日本橋・こいのぼりなう！』公開

日本を代表するテキスタイルデザイナー、NUNOの須藤玲子氏が、アドリアン・ガルデール氏、齋藤精一氏とともに、3月13日(木)〜30日(日)の18日間、東京日本橋エリアで開催される「Tokyo Creative Salon Nihonbashi 2025」に参加し、インスタレーション作品『日本橋・こいのぼりなう！』を日本橋三井タワーアトリウムにて公開する。

大空間を泳ぐNUNOの「こいのぼり」

色とりどりのテキスタイルのこいのぼりが大空間を泳ぐNUNOの「こいのぼり」。この日本の伝統行事に着想を得たインスタレーションは、自らの創作を支え、後押ししてきた日本の染織技術の素晴らしさを多くの人に届けるかたちとして須藤氏によって考案され、アドリアン・ガルデール氏の展示デザインによって、2008年にワシントンのケネディセンターで最初に公開された。

その後、パリ、香港、東京、大分、岐阜、水戸と各地を巡り、この度、7年ぶりに東京にて展示。今回のインスタレーションでは、東京クリエイティブサロンのプロデューサーを務める齋藤精一氏による映像の演出も加わり、また「こいのぼり」の特徴ある素材に触れることができる「触って布」のコーナーも設置された、まさに五感で楽しむテキスタイルインスタレーションとなっている。

数多くのクラフトが存在する日本橋エリア

会場となっている日本橋エリアは、伝統と革新が交錯し、数多くのクラフト(手工芸)が存在する街。この日本橋での展示に際し、須藤氏は日本橋のものづくりに携わる企業の人々との協働を思いついたという。

そしてこの発案に賛同し、意気投合した企業のアトリエや店舗を訪れ、今回のコラボレーションがスタート。会場ではNUNOのこれまでのテキスタイルによる「こいのぼり」とともに、日本橋ならではのモチーフを新たにデザインしたものや、参加企業により提供された振袖や手ぬぐいを用いた特別な「こいのぼり」14点が初披露される。

ギャラリーツアーやトークイベントも開催

また、3月15日(土)の13:00〜と15:00〜の2回(各回30分)、日本橋三井タワーの1Fアトリウムにて、須藤玲子氏によるギャラリーツアーも開催。参加費は無料で、定員は申し込み先着順で各回20名となっている。

さらに、3月19日(水)16:00〜17:00には、東急プラザ原宿 原宿スクエア内「ハラカド」ハラッパ4Fにて、須藤玲子氏、齋藤精一氏、上野和広(NUNO)氏らによる、東京クリエイティブサロン・スペシャルトークを開催。こちらも参加費無料なので、参加希望の人は直接会場まで足を運ぼう。

3名を紹介

『日本橋・こいのぼりなう！』を制作した3名を紹介しよう。

須藤玲子氏は、茨城県石岡市生まれで、東京造形大学名誉教授。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイルづくりを行い、作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルス州立美術館、ビクトリア＆アルバート博物館、東京国立近代美術館他に永久保存されている。

フランス生まれのアドリアン・ガルデール氏は、2000年にスタジオ・アドリアン・ガルデール(SAG)を設立し、12年間で12の美術館を国際的に著名な建築家とともに設計。これらのプロジェクトに加え、世界各地で60以上の企画展を設計し、数多くの賞を受賞している。

齋藤精一氏は、パノラマティクス主宰でクリエイティブディレクター。2020年に「CREATIVE ACTION」をテーマに、地域デザイン、観光、DX等を手がけるデザインコレクティブ「パノラマティクス」を結成した。

グッドデザイン賞審査委員長を務め、2025年大阪・関西万博 EXPO 共創プログラムディレクターも担っている。

クラフトが息づく日本橋の街歩きとともに、『日本橋・こいのぼりなう！』を楽しんで！

■Tokyo Creative Salon Nihonbashi 2025『日本橋・こいのぼりなう！』
会期：3月13日(木)～30日(日) ※会期中無休
時間：11:00～20:00 ※展示の鑑賞は施設の営業時間に準ずる
会場：日本橋三井タワー 1Fアトリウム
住所：東京都中央区日本橋室町2丁目1-1 東京クリエイティブサロン2024 Open Craft Park内
入場料：無料
URL：https://www.nihonbashi-tokyo.jp/tokyocreativesalon-nihonbashi/
ギャラリーツアー申し込み：https://forms.gle/ib13GHvhZp2WSQsc9

■東急プラザ原宿 原宿スクエア内「ハラカド」
住所：東京都渋谷区神宮前6丁目31−21

(佐藤ゆり)