【ライヴレポ】大きな宝物を手にした、≒JOY3周年コンサート──〈≒JOY 3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT〉
2025年3月1日。東京体育館にて、指原莉乃プロデュースのアイドルグループ
昨年2024年1月にメジャー・デビューして以降、メキメキと実力を伸ばしている≒JOY。この日の公演は、結成から3周年を記念して行われるプレミアムなコンサート。今年2025年に大きく飛躍するためにも、グループにとって重要な1日である。またこの日のコンサートはニアジョイとしても2025年最初のワンマンライブということもあり、会場である東京体育館には、開演前から気合いの入ったファンの姿が多く見られた。
開演の時刻になると、ステージ前方のスクリーンには、とあるパーティーの案内が届けられ、〈HOTEL GRAND TIARA〉に集合するメンバーの映像が流れ始める。ウキウキしながら集まったメンバーだったが、その様子をモニタリングする怪しいマスクをつけた人物の姿が…。これから一体どんなコンサートが繰り広げられるのか、期待を大きくかき立てながら、〈≒JOY 3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT〉は≒JOYの持ち味でもある、ロックテイストの“overture”で幕が上がった。
この日のセットリストの1曲目は、“超孤独ライオン”。コンサートの起爆剤として重要な位置で披露されることの多いこの曲を一発目に持ってくるということに、相当な気合いが入っていることが伺える。メンバーはなんと会場の後方の入り口から、アリーナの客席の間を抜けて登場。この曲の見どころのひとつでもある、方言での決め台詞のパートでは、眼光鋭くカメラを捉え、ロックなニアジョイを見せつけた。
コンサートはさらに、“祝祭”(=LOVE カバー曲)で、ダークでファンタジックな表情を魅せる。黒を基調とした衣装もこの楽曲には映えており、妖しい魅力も増していた。すると次に披露された“無謀人”では、花道を通ってセンターステージへ移動し、躍動する力強さを演出。序盤から東京体育館を熱く盛り上げた。
疾走感のあるピアノのフレーズが印象的な“その先はイグザルト”を披露し終えると、メンバーは「スイートルーム」へとたどり着く。そしてスクリーンに映し出された扉が開くと、「Happy Anniversary」の文字が登場。そこからは、これまでの空気をガラッと変えるように“スイートシックスティーン”を歌い踊り、キュートさを前回に。「今日は素敵な1日にしようね!」の合図で、金テープが舞い、ニアジョイ3周年の誕生日を祝福した。
かわいさ全開の自己紹介ダンスパートを挟んで、今度はユニットコーナーへ。まずは、学生服姿に衣装チェンジした、天野香乃愛、江角怜音、大信田美月、髙橋舞、山田杏佳、山野愛月が“アザトカワイイ”(日向坂46 カバー曲)を披露。キュートなパフォーマンスで、オーディエンスのハートを釣っていく。続く逢田珠里依、大西葵、小澤愛実、藤沢莉子の4人が歌ったのは、シンクロニシティ(乃木坂46 カバー曲)。凛とした表情で、エモーショナルな世界を作り出し、抜群の歌声で心を掴む。坂道グループのカバー2曲のあとは、ベレー帽を被った市原愛弓、大信田美月、村山結香の3人が“だだだ、だって”をパフォーマンス。会場全体にとびっきりの笑顔を届け、ステージを後にした。
ここで再び、パーティーの映像が流れる。3周年のお祝いパーティーで、スイーツをほおばるメンバーの様子に、オーディエンスの顔にも自然と笑みがこぼれる。すると、ここで招待状の送り主から「このホテルに眠る宝を探せ」という新たな指令が送られる。お宝を探すために、ニアジョイたちは、お笑いのセンスやメンバーへの愛を爆発させたり、腕相撲大会を開催。がしかし、やっぱり「アイドルといえば、可愛さでしょ!」ということで、パステルカラーのダイナー風衣装にうさ耳をつけたメンバー全員がステージへ登場。スクリーンにはメンバーのスマホアプリのフィルターのごとく、かわいいエフェクトがかけられ、“届いてLOVE YOU♡”(=LOVE カバー曲)をパフォーマンス。さらに、「先輩のかわいいところを学ぶ」という指令に従って、先輩グループである、=LOVEの“しゅきぴ”、そして≠MEの“マシュマロフロート”立て続けに披露。先輩たちに負けない、ラブリーな姿で会場をメロメロにしていた。
「ニアジョイかわいいゾーン」はまだまだ続く。“ピーチティーとピーチパイ”をプリティーさ全開で披露すると、“夢見る♡アイドル”では、なんとスペシャルゲストとしてポムポムプリンが登場。曲中には、ニアジョイメンバーの可愛いところを紹介するパートもあり、メンバーはポムポムプリンと一緒に抜群の「かわいい」をアピールした。
コンサートはここから後半戦。「ここからはもっとっもっと盛り上がらないと宝物は手にはいらないぞ」という指令のもと、メンバーはグルーヴィーなパーティー・チューン“体育館ディスコ”を披露。コンサートの定番アイテム「ニアジョイサングラス」をかけたメンバーは、客席に置かれたお立ち台に立って舞い踊り、歌詞の通り、東京“体育館がDISCO”になっていた。こうしてギアの上がったコンサートは、激しいバスドラムのロック・ナンバー“いらない ツインテール” (=LOVE カバー曲)へと続く。トランジスタメガホンを持った山野愛月の「東京体育館は我々が乗っ取ったー!アリス先輩と呼べー!」というシャウトが会場中に轟いた。
メンバーは“今日も君の夢を見たんだ”、で真摯なメッセージを伝えると、続く“笑って フラジール”では、アリーナをトロッコで周回し、会場にいるすべての人の目を見つめながら笑顔と届ける。さらに“大空、ビュンと”の曲間には、メンバー直筆のメッセージがスクリーンに映し出され、それぞれの感謝の言葉が、観るものの心に感動を生み出していた。
コンサートはラストスパートへ。メンバーがステッキーを手にして歌ったのは、“初恋シンデレラ”。センターステージへと移動すると、なんとこの日の照明装置が実は、巨大なティアラ型をしていたことが判明。メンバーは、しっとりとしたアレンジで、心からの想いをメロディーに乗せ、歌声を響かせた。本編最後は、グループのはじまりの曲“≒JOY”。全員で『ニアジョイ!いくぞー!』と円になって叫び、グループの3周年を盛大に客席一体となってお祝いした。
大きなニアジョイコールに答えるように、アンコールは“きっと、青い”でスタート。トロッコで周回したあとは、“ポニーテール キュルン”(≠ME カバー曲)、“探せ ダイヤモンドリリー”(=LOVE カバー曲)で、再びオーディエンスを楽しませる。「幸せになる準備はできてますかー?」と煽り、ラストチューンの“ネバギバ!生きろ”へ。最後まで、≒JOYはアイドルとしての強い輝きを放ち、こうして〈≒JOY 3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT〉の幕が閉じた。
3周年を迎え、大きな宝物を手にした≒JOY。彼女たちはこれから4周年に向けて大きく走っていくことだろう。ちなみに、本編終了後の映像のなかでは、パーティーの招待状を送ったのは、10年後の江角怜音だったことが明かされた。10年後、彼女たちはどんな存在になっているのだろうか。そんな未来への期待も持たせる、プレミアムなコンサートだった。
取材&文:ニシダケン
ライヴ情報
≒JOY 3周年コンサート「≒JOY 3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」 @東京体育館
<昼の部 Setlist>
M1. 超孤独ライオン
M2. 祝祭 ※=LOVE カバー曲
M3. 無謀人
M4. その先はイグザルト
M5. スイートシックスティーン
M6. アザトカワイイ ※日向坂46 カバー曲(天野香乃愛、江角怜音、大信田美月、髙橋舞、山田杏佳、山野愛月)
M7. シンクロニシティ ※乃木坂46 カバー曲(逢田珠里依、大西葵、小澤愛実、藤沢莉子)
M8. だだだ、だって。
M9. 届いてLOVE YOU♡ ※=LOVE カバー曲
M10. しゅきぴ ※=LOVE カバー曲
M11. マシュマロフロート ※≠ME カバー曲
M12. ピーチティーとピーチパイ
M13. 夢見る♡アイドル
M14. 体育館ディスコ
M15. いらない ツインテール ※=LOVE カバー曲
M16. 今日も君の夢を見たんだ
M17. 笑って フラジール
M18. 大空、ビュンと
M19. 初恋シンデレラ
-MC-
M20. ≒JOY
【ENCORE】
EM1. きっと、青い
EM2. ポニーテール キュルン ※≠ME カバー曲
EM3. 探せ ダイヤモンドリリー ※=LOVE カバー曲
-MC-
EM4. ネバギバ!生きろ
リリース情報

★3rdシングル 2025年6月11日(水)に発売決定!
【≒JOY 3rdシングル 「タイトル未定」 商品概要】
■Type A
仕 様:CD+DVD
封入特典:Type A生写真12種のうち1枚ランダム、スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価 格:1,800円(税込)
■Type B
仕 様:CD+DVD
封入特典:Type B生写真12種のうち1枚ランダム、スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価 格:1,800円(税込)
■Type C
仕 様:CD+DVD
封入特典:Type C生写真12種のうち1枚ランダム、スペシャルプレゼント抽選応募シリアルナンバー
価 格:1,800円(税込)
■Type D(通常盤)
仕 様:CD
価 格:1,100円(税込)
CD及び特典映像の収録内容、スペシャルプレゼントの内容などは後日HPにてお知らせいたします。

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