水ingエンジニアリング、名古屋市内の中学生に向けVRを使った職場体験の受け入れを実施

水ing(すいんぐ)のグループ会社である水ingエンジニアリングは、1月16日(木)、同社中部支店において愛知県名古屋市内の中学生に向け、職場体験の受け入れを実施した。

キャリア教育支援の一環として実施

水ingエンジニアリングは、次世代を担う子ども達や学生達の教育に貢献するため、施設見学や講義、スポーツ支援活動などに積極的に協力している。今回の職場体験の受け入れは、名古屋市教育委員会が市立小・中・高等学校および特別支援学校に対して推進しているキャリア教育支援の一環として実施したという。

職場体験を通じて、生徒たちが働くことや進路について考えるきっかけを提供し、将来の夢や目標に向かって前進するためのサポートとなることを目指す。同社が手掛ける事業や、実際に働く社員の仕事内容について学んでもらうことで、社会における水インフラの役割やその大切さ、水インフラを担う職業について知ってもらう機会となった。

時間やコストの節約を可能とするVR技術

水ingエンジニアリングは、ICTやAI技術の導入、現場のデジタル化などを推進し、水処理現場におけるオペレーション業務の効率化、省力化に取り組んでいる。現場の運転管理効率化ツールの一つである「VR(仮想現実)技術」は、水処理施設の現場を没入空間で疑似体験することができる技術。移動が不要なため、時間やコストの節約を可能とする。

水ingエンジニアリングはVRを活用し、効率的に技術の承継、研修・教育を進めている。

当たり前を支える仕事について学ぶ

今回の職場体験では、日常生活で当たり前に使っている水について知り、その当たり前を支える仕事について学んでもらうことをテーマにした。当日は、名古屋市内にある同社中部支店にて実施し、参加した3名の生徒に対し、同社グループが手掛ける水処理事業の全体像についてや、水処理施設の建設工事、運転・維持管理の仕事についてなど、実際にその仕事に従事する社員から仕事内容ややりがいについて紹介した。

建設工事の時間では、3DCADを使った実際の図面など、最新技術を含んだ仕事内容を紹介したほか、運転・維持管理の時間では、VRを使って実際の下水処理場を施設見学し、綺麗になった水が川に放流されるまでの過程を施設内から放流口まで見学することができた。

質疑応答の場面では様々な質問が出され、「今までの仕事で大変だったこと」や、「水インフラを守るために重要なこと」など、水処理という日常生活では馴染みのない同社の仕事内容にも関心を持って取り組んでもらった。

技能五輪の競技種目にチャレンジ

生徒たちへのレクチャーを担当した社員には、技能五輪国際大会に日本代表選手として出場した2名も参加した。生徒たちには、「水技術」の競技種目に似た水処理フローを作成する街づくりの課題に挑戦してもらった。

生徒たちは、カードを使って制限時間内に街の水処理フローを完成させるため、学んだ知識を活かして一生懸命課題に取り組んだ。

同社グループは、今後も次世代の学びに積極的に協力し、社会の発展に貢献していく。

安全安心な水環境を提供し続ける

水ingグループは、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けている。

運転・維持管理の拠点は、国内約300カ所。地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、循環型社会の実現を目指している。

愛知県名古屋市内の中学生に向け、職場体験の受け入れを実施した、水ingエンジニアリングの取り組みを、この機会にチェックしてみては。

水ing：https://www.swing-w.com

(江崎貴子)