【熊本県】八代市の若手農家による「Fam Lab8」が地域農業の未来を切り拓くクラファンを実施!
熊本県八代市の若手農家が中心となり設立された「Fam Lab8(ファムラボエイト)」は、地域農業の発展と持続可能な農業モデルの構築を目指し、2024年12月19日(木)よりクラウドファンディングを開始。
クラファン終了予定日は3月31日(月)で、2025年度の自走化を目指している。
3年のリビングラボから生まれた「Fam Lab8」
八代市は全国有数の農業地帯として知られており、特にトマトや畳表の原料のイグサの生産が盛んな地域だ。また、温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれ、多様な農作物の生産が可能。しかし近年は、農業従事者の高齢化や後継者不足、気候変動による影響など、さまざまな課題が浮き彫りになっているという。
こうした現状を受け、地域の若手農家たちが中心となり設立されたのが「Fam Lab8」だ。同法人が生まれたのは、熊本県八代市の「スマート農業やつしろ☆未来創生会議」が2022年度から3年間実施してきた「スマート農業推進プロジェクト」がきっかけだそう。
「スマート農業というけれども、生産者に本当に必要なものやことはなんなのか?」をまずは突き詰めていくために、同プロジェクトでは若手・女性農業者による「リビン グラボ」を設置した。
2022年度は、八代の農業に対する課題の抽出・整理、課題解決に向けたスマート農業技術等の調査研究が行われ、2023年度からは課題解決に向けた実証事業を実施。そして2024年度は自走化のための施策を行い、「Fam Lab8」の設立に至った。
地域農業の課題を魅力へ変える活動を実施
「Fam Lab8」では、地域農業の持続可能な発展を目指し、次の3つの課題を魅力に変え、マネタイズできる活動を展開する。
1つ目は、農業の省力化だ。メンバーの生産物が異なるため一般的なスマート農業の機器の導入では全体の課題解決ができないと判断し、農業の事務的業務効率の改善にAIをもちいたプログラミングによりアプリを開発。これにより、労働力不足の解消と生産性の向上を図る。
2つ目は、農業の魅力化だ。八代市の魅力や農業の面白さを伝えるため、農業者たちが持つ匠の技を競技化したアグリスポーツの開催・発信で農業のスゴさと楽しさを実感してもらい、地域の魅力へと変えていく。また、新たな路の開拓やブランド価値の向上を目指している。さらに、地元の特産品を活用した新商品の開発も視野に入れている。
そして3つ目が農業の循環化。化成肥料に頼るのではなく地域の食品残渣等の未利用資源を活用した堆肥による、土づくりと農作物のブランド化を目指す。焼却処理ではなく、堆肥化による脱炭素への貢献も視野に入れ、食品サークルループを目指している。
リターンは地域の農産物セットや特別な農業体験ツアー
今回のクラウドファンディングでは、シンナたな農業地域の課題を魅力へ変えていくこれらの活動を支えるための資金を募っている。支援者には、八代市の新鮮な農産物セットや特別な農業体験ツアーへの招待など、さまざまなリターンが用意されている。
「Fam Lab8」の代表理事・林孝憲氏は「私たちは八代市の農業を次世代に引き継ぐため、新しい挑戦を始めました。地域の魅力を全国に発信し、多くの方々と繋がることで、持続可能な農業の未来を共に築いていきたいと考えています。皆さまの温かいご支援を心よりお願い申し上げます」とコメントを寄せた。
地域農業の未来を切り開く「Fam Lab8」の活動を応援してみては。
GLOCAL CROWD FUNDING:https://www.glocal-cf.com/
プロジェクト名:農業の魅力いっぱいの“よりどころ”を作りたい!熊本・八代の農家たちの新たな挑戦!~アグリで世界を面白く~
(佐藤 ひより)
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