インドの貧困地域の女性を支援するブランド「Judaav」がフリーマーケットに出店！

外部環境が原因で努力できない人を地球上からゼロにするために活動する団体「結び手」が運営する女性自立支援ブランド「Judaav(ジュダーブ)」は、1月19日(日)、山梨県甲府市で開催された「ソライチ」マーケットに初めて出店し、ハンドメイド商品を販売した。

同プロジェクトは、インドの貧困地域で社会的に弱い立場にある女性たちが、持続的に収入を得られるよう支援することを目的としている。

今回出店した「ソライチ」マーケットは、甲府駅空中回廊やよっちゃばれ広場に約50のブースが並ぶ賑やかなイベント。野菜や果物、占い、ハンドメイド作品、古着など多彩なジャンルの商品が揃い、老若男女問わず多くの人が訪れた。

女性の自立支援×サステナブル×伝統技術

Judaavプロジェクトは、インドビハール州ガヤという地域の女性たちによって制作されている。この地域の女性たちは教育を受けておらず、かつ地域社会の目から家やコミュニティの外に出て働く事が困難な状況にある。そのような状況の女性たちに、職業訓練をし、生産している。

Judaavのプロダクトは、結び手が発行する子ども新聞をリサイクルペーパーとして活用している。この新聞は、インドの子どもたちに教育機会を提供する活動の一環として発行されており、回収後にリサイクルされ、Judaavのメモパッドやブックマークなどの紙製品に生まれ変わる。購入を通じて、女性の経済的自立だけでなく、教育支援や環境負荷の低減にも貢献できる仕組みになっている。

また、Judaavの商品は、インドの女性たちが伝統技法「ブロックプリント」を用いて製作。ブロックプリントとは、手彫りの木版を使い、一つひとつ丁寧に模様を押していく技法で、インドに古くから伝わる職人技だ。

Judaavでは、この技法を活かした色鮮やかな布を使い、さまざまなアイテムを製作している。

ブースを訪れて商品を購入する人や寄付をする人も

今回の出店では、「Envelope」100円、「ブックマーク＆メモパッドセット」500円、「ペンケース」150円、「扇子」1,000円、「ラッピング用紙袋」150円を販売した。

ブースを訪れた人たちの中には、「インド」というワードに興味を持って立ち寄る人、デザイン性に惹かれた人、社会貢献活動に関心がある人など、さまざまな理由で足を止める姿が見られた。

活動の説明をすると、「応援しています」と声をかけられたり、寄付をする人もいたという。なかには、Judaavの背景に関心を持ち、子ども新聞を手に取って興味深そうに読む人もいたそうだ。

また、商品のブロックプリントの鮮やかな色や独特な柄、子ども新聞をリサイクルした紙の温かみに魅力を感じる人も多く、購入につながった。

なかには募金箱にそっとお金を入れる人もおり、最終的に売上2,750円、寄付1,500円以上を集めることができた。

結び手の学生団体「こ結び」がフリーマーケットを開催

結び手は、「世界から外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」をミッションとして2021年に設立され、インド国内7地域で20団体以上と共に活動を展開するNPO法人。ビハール州・ラジャスタン州・ハリアナ州・ウェストベンガル州を中心に1,560名の子ども達に勉強する機会を提供している。インド在住の代表・福岡洸太郎氏をはじめ、インド国内で国籍を問わず課題解決することを目的とするNGO団体だ。

Judaavは、「外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」という目的のもと、産まれながらに性別が女性というだけで差別され、機会を奪われてしまう人に機会を提供すべく始めたブランド。売上げは、100％すべて同プロジェクトおよび結び手の基礎教育活動に活用されている。日本にいるから何もできないということはなく、買って寄付することが直接インドの貧困地域の女性支援に繋がる。

結び手は、日本でのJudaav商品の販売を広げるため、学生団体「こ結び」を設立した。メンバーは高校生・大学生のインターン生で、実際にインドで活動した経験を持つ人もいる。こ結び初の活動として、2月15日(土)には大井競馬場第一駐車場でフリーマーケットを開催する。販売時間は9:00〜14:30。

この機会に、フリーマーケットで結び手女性自立支援ブランド「Judaav」の商品を手に取ってみては。

結び手HP：https://www.musubite.org
結び手Instagram：https://www.instagram.com/npo_musubite

(佐藤 ひより)