【京都府京都市】山科の歴史的資源と豊かな文化を体感できる、3つの特別ツアーを開催！

地野八右衛門 日々の恵み野菜販売所は、京都市が推進する「新規観光コンテンツ造成支援事業」に採択され、山科エリアを舞台に、歴史、文化、自然を五感で体感する3つの特別ツアーを開催する。

観光地としてまだ知られていないエリアの魅力を発掘

今回のプロジェクトには、「とっておきの京都エリア」である山科をはじめ、観光地としてはまだ知られていないエリアの魅力を掘り起こし、地域全体のブランディング強化の一端を担うことができればとの思いが込められている。

山科エリアは、皇室・公家文化や農家文化、発掘による新発見など、観光資源としての可能性を秘めている。今回企画されたツアーでは、「山科本願寺跡地」や京都を彩る建物庭園に選定された「春秋山荘」「地野八右衛門邸」にて、専門家の案内を通じて山科の歴史的資源と豊かな文化を体感できる。

蓮如上人ゆかりの地を訪問

山科本願寺と蓮如上人は、地域に深い歴史的影響を与えた存在だが、一般にはその全貌が十分に知られていない。「発掘調査の視点で見る 山科本願寺と蓮如の地層から読み解く時空旅」では、松林山本願寺別院や蓮如上人御廟所など、蓮如上人ゆかりの地を訪問する。京都市埋蔵文化財研究所調査係長の柏田有香氏による生きた解説を通じて、発掘調査の裏話など、史跡の奥深い物語を紐解く。さらに、奥田家住宅や西宗寺を見学し、当時の暮らしを肌で感じることができる。

開催日は、2月15日(土)の14:00～15:30。事前予約制で、料金は大人・小人ともに5,000円(税込)。

天皇・皇室や公家文化に関わりを持つ山科の歴史を探索

「山科に眠る天皇・皇室の記憶～山科家三十代後嗣山科言親氏と訪ねる時代の道～『琵琶湖疏水と山科の近代』」では、天皇・皇室および公家文化に深い関わりを持つ山科の歴史を探索する。山科家三十代後嗣山科言親氏と、京都市文化財保護課の石川祐一氏をガイドとして迎え、公家と建物専門家の視点で山科の歴史的背景に触れ、古代から近代に至るまでの日本の歴史を体感できる。

JR山科駅周辺では、藤原鎌足の邸宅や山階寺(現・興福寺)の跡地を紹介。山科駅から毘沙門堂までの道中、石川祐一氏が琵琶湖疏水と山科の近代をテーマに話す。明治初期の茅葺き建築・春秋山荘では、山科言親氏と石川祐一氏による解説を実施。後山階陵(仁明天皇女御 尊称太皇太后順子の陵墓)では、文徳天皇の生母に関する歴史を紹介する。

開催日は2月23日(日)。料金は1人8,700円(税込)。料金には、毘沙門堂入山料、ガイド料、資料代、お茶、お菓子代が含まれる。定員は20名で、最小催行人数は4名となっている。

農業や地域の食文化に触れる

古くから、京都と東国を結ぶ交通の要衝だった山科。水源豊かな土地と文化が残る地域で、京の都の食材として様々な野菜を育ててきた。そんな山科で、京都の少し田舎のおいしい採りたての甘味のある野菜を味わってもらい、ちょっとおすそ分けする、「ファーム・トゥ・テーブル」をコンセプトに、「京都山科の農家住宅・地野八右衛門邸と農業体験」が企画された。

このツアーでは、吹き抜けやおくどさんが特徴の地野八右衛門邸を訪れ、農家建築の文化や生活を学んだり、農園では、土を耕し、種を蒔くなどの作業が体験できる。作業内容は、季節と時期により都度変わる。さらに、収穫した野菜と炊き立てのお米を使った朝食を楽しみ、地域の食文化に触れることができる。

今後の開催日は、2月15日(土)・22日(土)で、2月以降も随時開催される。ツアーは、朝食なしと朝食付きから選ぶことができる。大人(中学生以上)は、朝食なしが1,650円(税込)、朝食付きが3,630円(税込)。小人(農園体験をする子供)は、朝食なしが1,100円(税込)、朝食付きが3,080円(税込)。大人のみ、農園で収穫した野菜のお土産付きだ。

いずれのツアーも、予約は各開催日の2日前の10:00まで受け付けており、支払いは事前クレジットカード決済となっている。各ツアーの予約や詳しい情報は、下記詳細ページで確認を。

山科の深い物語と魅力を巡るツアーに参加してみては。

発掘調査の視点で見る 山科本願寺と蓮如の地層から読み解く時空旅：https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=11251
琵琶湖疏水と山科の近代：https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=11410
京都山科の農家住宅・地野八右衛門邸と農業体験：https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=10909

(yukari)