【東京都渋谷区】「シブヤキャンバス」スタート!渋谷の街の空き壁を若手アーティストの作品で彩る
渋谷に特化した不動産事業を行う太平洋商事は、渋谷の街の空き壁を若手アーティストの作品で彩り、景観を向上させる新プロジェクト「シブヤキャンバス」をスタートさせた。
2月7日(金)まで第一弾「シブヤキャンバスvol.1」を実施。4名の若手アーティストが渋谷の街を彩っている。
同プロジェクトは、長年課題とされてきた落書き問題を解決しながら、独自に構築した循環型の仕組みを通じて若手アーティストへの支援と、渋谷を新たな文化発信地としての魅力をさらに高めることを目的としている。
「シブヤキャンバス」実施背景
1974年の創業以来、渋谷の街の活気を守り、未来へつなげるための環境改善の重要性を常に感じてきたという太平洋商事。その中で特に課題となっているのが、壁面への落書き。落書きは、美観を損ねるだけでなく、地域のイメージにも悪影響を与える深刻な課題で、渋谷区でも長年取り組んでいるものの、落書きを消しても新たに描かれる「イタチごっこ」の状況が続いているという。
こうした背景を踏まえ、地域に根差した企業として同社は、新たな視点と持続可能な取り組みとして、落書きを消した後の壁面や空き壁を若手アーティストの作品で彩るプロジェクト「シブヤキャンバス」をスタート。このプロジェクトでは、街の景観を向上させるだけでなく、落書き抑止にもつなげることで、渋谷の街に新たな価値を提供していくとする。
太平洋商事はこれまでも地域社会の活性化や文化発信に取り組んできたが、「シブヤキャンバス」ではさらに、渋谷を訪れる多くの人々に新しい体験を提供するとともに、アーティストの卵たちに表現の場を提供し、若い才能を支援する。また、渋谷が持つ「世界に向けて文化を発信する都市」という特性を活かし、街と人をつなげるプロジェクトとして、渋谷全体のさらなる魅力向上を目指す。
若手アーティストの作品を通じて街に彩りを加えたい
「シブヤキャンバス」という名称は、渋谷の街全体をひとつの大きなキャンバスに見立て、若手アーティストの作品を通じて街に彩りを加えたいという想いから生まれたそう。このプロジェクトは、ただ景観を美しくするだけでなく、アートを通じて人々がつながる新しいコミュニケーションの場を創り出すことを目指している。
アートは言葉や文化を超え、誰もが共感し、心を動かされるコミュニケーションのツール。渋谷という多様な人々が集まる場所において、アートが人と人をつなぎ、新しい対話を生むきっかけとなるよう願いを込め、「シブヤキャンバス」と名付けたという。街そのものをクリエイティブな表現の場とし、渋谷から世界に向けて新しい価値を発信していく。
4名の若手アーティストの作品が登場
「シブヤキャンバスvol.1」では、4名の若手アーティストが渋谷の街を彩っている。参加アーティストと展示場所を紹介しよう。
渋谷センター街の路地にある渋谷センター街唯一の私道「宇田川クランクストリート」では、宮坂青氏の『生の流れ』『2021 Socia』『2021 Medical』が飾られている。
ヴィンテージ着物の販売やレンタル、着付け体験などで渋谷から日本の文化を発信する着物販売店「シブヤツムギ」が運営しているビル「Gyutto(渋谷ソシアルビル)」では、下山明彦氏の『The fated villain』の作品を観ることができる。
スペイン坂にあるコスプレ体験もできる英語漫画ラウンジ「wapiwapi」が運営しているビル「椿ビル」では、神谷遼氏の『no title』、
濱嶋信次氏の『平面彫熊』が展示されている。
「シブヤキャンバス」では、プロジェクトをさらに拡大し、渋谷の街全体をアートとプロモーションの融合する場として進化させていくとしている。同プロジェクトではプロモーションによる利益の一部をアーティストに還元する仕組みを導入する。これにより、若手アーティストが自身の活動を継続し、さらに成長するためのサポートを提供。この循環型の仕組みを通じて、アートとビジネスが共存し、双方が発展する新しいモデルを構築していくとしている。
渋谷に足を運んだ際は、「シブヤキャンバスvol.1」をチェックしてみて。
太平洋商事 公式HP:https://taiheiyou.biz
(ソルトピーチ)
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