埼玉県行田市で、アプリ「NHOPS」を活用した避難所開設の実証実験を実施


能美防災が、2024年12月26日(木)に、埼玉県行田市の指定避難所「忍小学校」で行われた避難所開設訓練にアプリ「NHOPS」を提供。市と協同で、アプリを用いた実証実験を実施した。

避難所開設をサポートするアプリ「NHOPS」


「NHOPS」は、スマートフォン上に避難所開設に必要な行動が書かれたカードが一つひとつ順番に表示され、開設者が何をすればよいのか一目で分かるようになるアプリ。


カードの内容はユーザー自身で自由にカスタマイズすることができ、カードのコピー、文章や地図・写真データの差し替えなど、容易に追加や編集ができる。避難所運営ガイドラインの変更や、行動指針が生じた際も容易にアプリ内容を更新することも可能だ。

「NHOPS」の指示を基に避難所開設作業を実施


埼玉県行田市で行われた今回の実証実験は、行田市公民連携窓口Co-Labo Gyodaに「NHOPS」を提案したことで実現。実証実験当日は、行田市職員の避難所担当者が指定避難所「忍小学校」に参集し、「NHOPS」の指示を基に避難所開設作業を進めた。

実証実験では、参加者が5人1班に分かれ、避難所に到着した時点から作業をスタート。建物点検や資機材の準備、避難者受付の手順など、開設作業の一連の流れを実施した。

なお、能美防災は訓練実施にあたり、行田市が作成した避難所運営マニュアルを「NHOPS」に反映し、避難所開設作業のサポートを行った。

訓練参加者の声


参加者からは、「参集から避難所開設までのやるべきことが明確となり、発災から開設までの時間が大きく短縮されると感じました(避難所担当職員)」「リアルタイムで開設作業の進捗が確認でき、次に行う作業も判りやすい点が大きなメリットです(避難所担当職員)」「決められた手順を確実に実行でき、避難所担当職員の能力・スキル向上にもつながると期待しています(危機管理課職員)」といった声が。

行田市危機管理課の平井さんは、「今回の実証実験では、本アプリを用いて『次に何を行うか』を可視化することで非常にスムーズに避難所を開設することができました。操作性も良く、災害発生時における避難所開設要員の負担軽減とミスの防止に役立つと思います。

このような実証実験は、本市の防災体制の見直しにもつながる有意義なものであり、今後も実証実験等の機会を捉え、能美防災株式会社様と情報共有させていただきたいと考えております」とコメントしている。

自治体の防災担当職員や避難所開設者(参集職員や住民)が直面する課題を解決し、「住民主体の避難所開設・運営」をサポートするアプリ「NHOPS」に注目だ。

(佐藤ゆり)

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