続々・疑似科学叩きは成功しない

続々・疑似科学叩きは成功しない

今回はメカAGさんのブログ『疑似科学ニュース』からご寄稿いただきました。

続々・疑似科学叩きは成功しない

疑似科学がなくならない理由としてよく「疑似科学は金になるが、その批判は金にならない」と言われますが

「疑似科学雑感」 2013年06月08日 『たゆたえども沈まず-有機化学あれこれ-』
http://orgchemical.seesaa.net/article/357191411.html

疑似科学を商売している人は確かにいるが、金儲けのために疑似科学を始める人ってのは少ないと思うんだよね。疑似科学を利用して金儲けを考える純粋な事業家(?)はまた別だけど。

やっぱ最初は純粋に探究心から研究を始めた人が多いのではなかろうか。ただそのアプローチが自己流で正しくないため、存在しない現象を存在すると判断してしまった。

そうなるとさらに探究心はいや増すわけで、次々の新たな現象を発見してしまう。応用も考える。社会に役立てるために。人々を幸せにするために。

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やがて発見した研究内容を雑誌などに発表し始める。いまならインターネットだろう。すると面白そうなオカルトは出版社が目をつけ本を書くべきだという。

その本の内容が幸か不幸かウケると、さらに本を書くことになる。講演会などにも呼ばれるようになり、支持者が集まってくる。そうなった段階でやっとグッズなどの売り上げが生まれてくる。

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でも疑似科学が「成功」する確率って、普通の商売よりもさらに低いのではなかろうか。上述したようにすでに知られた疑似科学の便乗商売は成功が約束されている(トルマリンとか癌が治る水とか)けれど。

自分が他の疑似科学の商売とはある程度差別化できる独自性を出した上で、それがビジネスとして成功する確率というのは、とても割に合わないものだと思う。

現在我々が目にしている疑似科学の商売というのは、そういう難関をくぐり抜けて成功した例。ビジネスとして始めたとは思えない。結果的にビジネスになったというだけ。

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疑似科学の人というのは少なくとも最初は人を騙している自覚はないはず。彼らなりの真摯な姿勢で研究を行い、善意で人々に広めていった。支持者が集まったあとやビジネス化したあとで、「弱点」を指摘されても、いまさら引っ込みが付かなくなり、認めるわけには行かなくなったというケースはあるだろうけれど。

執筆: この記事はメカAGさんのブログ『疑似科学ニュース』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年06月12日時点のものです。

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