Kindleで全巻77円が話題の『有閑倶楽部』”あのケーキ”を食す!マキシム・ド・パリ、幻のナポレオンパイ

有閑倶楽部の

伝説の少女マンガ、「有閑倶楽部」をご存知でしょうか?

今から44年前、1981年より少女漫画月刊誌りぼんにて不定期連載されている、6人のセレブ高校生による、大アクション活劇(たまにホラー)コメディーなのですが、2025年の年始、リバイバル旋風が吹き荒れています。
なぜか?
それは、Amazonの電子書籍Kindleにて「有閑倶楽部」全巻77円セール[リンク]を開催しているから(2025年1月6日現在も実施中)。
あまりの安さに、全巻買いする人が続出。X(旧ツイッター)でトレンドになるほど。
ということで、ワタクシもモチロン「久しぶりに読み返したいな〜」と全巻買いしましたとも。

そしてその翌日、「有閑倶楽部」に登場する伝説のナポレオンパイ(苺のミルフィーユ)を大人買いしたのでした。

「有閑倶楽部」1巻に、主人公の1人である黄桜可憐さんの
「マキシムのナポレオン・パイのこしててよ 大好物なんだから」
というセリフがあるのですが、次ページの1/4スペース(雑誌の誌面では広告が入っていた部分)で、作者の一条ゆかり先生がこのように語っているのです。

とつぜんですが マキシム・ド・パリのナポレオンパイは本当にうまいんだ! パイ皮がうまい。カスタードにバニラの粒々がはいってて 酒がはいってて実にうまい。いちごがこれまたりっぱ!! 「【吹き出し】あんたはえらい!! 日本一のミルフィーユだ!! さすが天下のマキシムはどこかちがう」ばんざーい

その下にはデカデカと「¥5000」の文字。

もう、読むだけで「これ、絶対おいしいやつやん!」案件なのですが、さらに一条先生の繊細なタッチによるケーキや、よだれを垂らした自画像などのイラストも相まって、やばいほどのシズル感なのです。

このナポレオンパイ、昭和57年(1982年)11月当時の価格がホールで5,000円、1カットが700円だったそう。
現在では、1ホールが1万円ぐらいするケーキなんてザラですが、小学校3年生のときに、初めてこのマンガを読み「5,000円もするケーキ……なんて高級なんだ!」と衝撃を受けたのを覚えています。

今食べずしていつ食べる!?ということでググってみたところ、銀座に長きに渡り店を構えていたマキシム・ド・パリは2015年に閉店してしまっていました。しかし、その看板スイーツだった苺のミルフィーユは、GINZA SIXの13階THE GRAND GINZA(ザ・グラン 銀座)にて、銀座マキシム・ド・パリ当時の総支配人と初代パティシエの監修のもと完全再現されているとのこと。

これは、買わねばなりますまい。

マキシム・ド・パリのナポレオンパイ(苺のミルフィーユ)完全再現ケーキがこれだ!

THE GRAND GINZAの苺のミルフィーユは、1ホールで税込7,000円、1/2サイズが税込3,500円です。
今回は1ホールで購入。

オープン。

ツヤツヤの苺と、側面にびっしりくっついたアーモンドが美しい。自転車のカゴに乗せて運んだので、崩れないかヒヤヒヤでしたが無事でした。

すごい重量感があるので測ってみたら、1キロ超えてました。
お、重い……

せっかくの高価なケーキなので、あちこちから激写しておきました。

いざ実食!有閑倶楽部の憧れのケーキ

マキシム・ド・パリのナポレオンパイをカットした断面がこちら。
家の包丁でカットしてるので、難しいのなんのって……汗

パイ生地とカスタードクリームが交互に折り重なっているのですが、パイ生地は薄いやつが何層にも重なっていてサクサク、クリームはまったりとろーんとしており、しかも中には大きないちごが入っているから、包丁を入れるとずれまくり、ヒヤヒヤしました。

でっかいいちごは色鮮やかな赤で、傷ひとつありません。キルシュでツヤ出しされて、ピカピカに輝いています。甘すぎず酸味もしっかりあって、噛むとじゅわっとジューシー。

硬めに泡立てた生クリームはバニラの粒々入り。カスタードクリームは、バニラビーンズとコアントローが入って香りが良く、上品な味わい。カスタードは濃厚ながら、甘さ控えめなのでしつこくならない絶妙なバランスです。かなり柔らかめのテクスチャーで、口に含むとカスタードクリームがとろけて、そこにパイのサクサク食感とバターの香りが広がります。
さらに、いちごの甘酸っぱさで味にメリハリがつくので、食べ飽きることなくペロリと完食です。

40年近く前、子供の頃に憧れたケーキを食べる幸せを噛み締めたのでした。

THE GRAND GINZA(ザ・グラン 銀座)

住所:東京都中央区銀座六丁目10番1号 GINZA SIX 13階
電話番号:03-6280-6129
営業時間:11時00分~23時00分

(執筆者: 大木奈ハル子)

  1. HOME
  2. グルメ
  3. Kindleで全巻77円が話題の『有閑倶楽部』”あのケーキ”を食す!マキシム・ド・パリ、幻のナポレオンパイ
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。