「急いては事を仕損じる」とはどんな意味?その類義語に対義語は?

焦るとかえって失敗することを例えたことわざ、それが「急いては事を仕損じる」です。

この言葉は日常生活でも使用されている言葉となっています。
しかし、具体的な意味がわからない人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は「急いては事を仕損じる」について解説します。

「急いては事を仕損じる」とは

ここでは「急いては事を仕損じる」の意味を解説します。

「急いては事を仕損じる」の意味

「急いては事を仕損じる」は、あまり焦るとかえって失敗しやすく結果的に急いでやったことが無駄になってしまうことを例えたことわざです。

実際に物事は慌てて行うとかえって失敗しやすくなってしまいます。
逆に落ち着いて物事に挑む方が成功を収められるのではないでしょうか。

だからこそ「急いでいる時ほど冷静沈着に行動すべきである」という教訓の意味でも使用されるのが特徴です。

「急いては事を仕損じる」の用い方・例文

「急いては事を仕損じる」は焦ってしまう場面や慌ててしまう場面を指して使用されます。

・例文1:人生は焦っても仕方ないさ。むしろ急いては事を仕損じる。慌てている時ほどまずは落ち着いて事に当たることが必要なんじゃないかな。

・例文2:いつも焦っているあの人は常に何かやらかしてしまっている。急いては事を仕損じるという言葉があるように、急ぐとかえって失敗するものだ。

・例文3:僕は急いでいる時ほど一旦落ち着くように心がけているよ。急いては事を仕損じるという言葉があるくらいだからね。

このように「急いては事を仕損じる」は、焦ったり合わせたりするとかえって失敗して無駄になってしまうような場面で使用します。

「急いては事を仕損じる」は座右の銘としても使用されるなど、比較的現代でも目にする言葉です。

「急いては事を仕損じる」の類義語

ここからは「急いては事を仕損じる」の類義語を紹介します。

急がば回れ

「急がば回れ」は、物事は急いでやるよりも着実に進める方がかえって成功することを例えたことわざです。

危険で短い道よりも安全で長い道を通った方が結果的に早く着くという状況を例えたのが「急がば回れ」という言葉となります。

その点が「急いては事を仕損じる」と似ているのではないでしょうか。

走れば躓く

「走れば躓く」は、物事は急いで行うと失敗しがちであることを例えたことわざです。

いきなり走ると足が絡まって躓いてしまいます。
しかし、のんびり歩けば躓くこともありません。

転じて、急いでいる時ほど慎重に事に当たれということを意味するようになったとか。

その点が「急いては事を仕損じる」に通ずるのではないでしょうか。

「急いては事を仕損じる」の対義語

ここからは「急いては事を仕損じる」の対義語を紹介します。

先んずれば人を制す

「先んずれば人を制す」は、人よりも先に行動すれば相手を制することができ、結果的に有利に動けるということを例えたことわざです。

実際に物事は先に動いた方が他人よりも有利に立てます。
現に「先んずれば人を制す」はライバルより先に動いて制することで有利になることを言います。

その点が「急いては事を仕損じる」と相反すると言えるでしょう。

機先を制す

「機先を制す」は、相手が事を起こそうとする矢先にそれを制止することです。

相手に先回りして計画や気勢をくじくことを例えた表現です。
何かをしようとしている人に先回りして妨害することを言います。

その点が「急いては事を仕損じる」の反対と言えるのではないでしょうか。

まとめ

「急いては事を仕損じる」は焦って何かをすると、逆に失敗してしまうものだということを例えたことわざです。

確かに、物事を慌てて行ったところで粗が目立ち、結局は失敗に終わってしまうことも珍しくありません。

「急いては事を仕損じる」は急いでやるとかえって失敗してしまうことを例えた慣用句となっています。

この言葉は現代の教訓にもなるため、普段から急いでしまいがちな人はたまに「急いては事を仕損じる」という言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。

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