【広島県呉市】老舗公衆浴場がリニューアルし「赤ビルの湯」としてOPEN！サウナを拡充

2024/12/16 17:15 ストレートプレス

「赤ビルの湯」浴室完成イメージ

広島県呉市の「赤ビル3C＆Spa」は、12月26日(木)、同社が営む「赤ビル温泉」を改装し、「赤ビルの湯」として新規オープン。港町呉らしい赤レンガをコンセプトにした施設となっている。

災害時、1万の入浴難民を受け入れた「赤ビル温泉」

まずは、「赤ビル温泉」について紹介しよう。

呉市中通2丁目堺川の五月橋近くに戦前からあった銭湯「月見湯」を、戦後1951年に現代表の曾祖父が継承。その後の1971年、祖父が現在の「赤ビル」への建替えをきっかけに、屋号を「赤ビル温泉」へ変更した。2019年の西日本豪雨で呉市に大規模な断水が発生した時には、呉市民のべ1万の入浴難民を受け入れた。

現代的なデザインに刷新

リフォーム後の「赤ビル」外観

今回の「赤ビルの湯」のリニューアルは、広島県内における老舗銭湯の現代風のデザイン改修による再生取組みとして、初の事例。

1971年築のビル外観と3階の入浴施設を、港町らしい呉の「赤レンガ」のコンセプトを残しつつ、銭湯にあまり馴染みのなかった若者や女性も気軽に立ち寄れるような現代的なデザインに刷新した。

銭湯入口は、明るい雰囲気で誰でも入りやすいイメージを演出する。

また、近年人気のサウナを拡充。リニューアル後のドライサウナは、国産ヒノキを採用している。

夜12時までの深夜営業、セルフケアができる化粧コーナーを新設したほか、無料アメニティも設置するなど、魅力を高める工夫を取り入れている。

受付と休憩室は、サロンのような落ち着く空間を意識。

すっきりと使いやすい脱衣所にも注目だ。

日々の疲れをリセットして心と体を整え、明日への活力を養う銭湯の魅力を再発見してもらうことを目指す「赤ビルの湯」。入浴料金は、大人480円／中人200円／小人100円。サウナは、平日200円／土日祝ピーク期300円。お得な回数券販売や会員システムもある。また、入れ墨入浴制限がある。

「赤ビル3C＆Spa」代表取締役の想いを紹介

「赤ビル3C＆Spa」代表取締役の小島真帆氏は、「様々な社会活動がデジタル空間へ移行していく殺伐とした今の時代にこそ、銭湯のような伝統的な社交場の復活が必要ではないでしょうか。また、同ビルには、24時間インターネットカフェや宿泊施設、飲食店もあるので、総合レジャースポットとして楽しんで頂きたい」とコメントしている。

小島氏は、広島県呉市生まれで、慶大理工学部卒。米国ノースウエスタン大学大学院工学修士卒。ゴールドマン・サックス証券、マッキンゼー・アンド・カンパニー等の勤務を経て、2022年6月より「赤ビル3C＆Spa」代表取締役に就任。東京から、リモート社長として経営再建に取り組んでいる。

自社所有の「赤ビル」にて、1階はテナント賃貸、2階インターネットコミックカフェ「コミックバスターREDCOM呉赤ビル店」、3階は銭湯、4階では、2023年12月に開業した潜水艦をテーマにしたコンセプトゲストハウス「RED SUBMARINE」を経営している。

乗組員の1人として生活するような宿泊体験を提供

なお、潜水艦をテーマにしたコンセプトゲストハウス「RED SUBMARINE」は、まるで乗組員の1人として生活するような宿泊体験を提供することを目指し開業された。施設内には、円筒形の内殻をイメージした天井や、露出配管、赤色灯、士官寝室風のドミトリーなど、潜水艦の気分を感じられるデザインや装飾を採用。週末は、元乗組員による潜水艦談話会を開催している。