第2回HERALBONY Art Prizeの開催決定!「異彩を放て」を掲げるヘラルボニーって?
株式会社ヘラルボニーは、障害のあるアーティストたちの輝かしい才能を称える場として、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2025 Presented by 東京建物|Brillia」の開催を発表した。
読者のみなさんは「ヘラルボニー」をご存知だろうか? 今回は、まだまだ知らない人も多いだろうヘラルボニーという企業、そして「HERALBONY Art Prize 2025 Presented by 東京建物|Brillia」について紹介する。
ヘラルボニーって何……?
「ヘラルボニー」という言葉は、ヘラルボニーの共同代表である双子の松田兄弟の自閉症のお兄さんが、幼少期に自由帳に記した“謎の言葉”。自由帳から生まれた社名「ヘラルボニー」には、一見意味がないとされるものを「価値あるもの」として魅せていきたいという思いが込められているのだ。
そんなヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、国内外の主に知的障害のある作家の描く2000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスを展開している。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しているのが大きな特徴でもある。
知的障害。
そのひとくくりの言葉の中にも、豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力……と無数の個性がある。その可能性を「異彩」ととらえ、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。
ヘラルボニーは「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億人がありのままに生きる社会の実現を目指しているのだ。
HERALBONY Art Prizeとは
そんなヘラルボニーが主催するHERALBONY Art Prize。
実はHERALBONY Art Prizeは、障害のあるアーティストの才能を称える場として、2024年にスタートし、2025年は2度目の開催となる。
初回のプライズの感動を胸に、さらなる高みへ。応募者の作品が「障害とアート」の概念をさらに塗り替え、社会に新たな価値をもたらすことを目標に、2度目の開催が発表された。
第1回「HERALBONY Art Prize」グランプリは浅野春香氏の作品『ヒョウカ』
▲浅野 春香 / Haruka Asano「ヒョウカ」(2024)
第1回開催では、28の国と地域から1973作品の応募があった。
そして厳正な審査により浅野春香氏の作品『ヒョウカ』がグランプリに選ばれた。
さらにJAL賞を受賞した水上詩楽氏の作品『タイトル不明』は、JAL全路線の機内紙コップに起用されて空の旅を彩り、トヨタ自動車賞を受賞した澁田大輔さんの作品『クジラの群れ』はラリーカーを彩った。
このようにHERALBONY Art Prizeを通して次々と世の中に“異彩”が放たれているのだ。
第2回開催「HERALBONY Art Prize 2025 Presented by 東京建物|Brillia」とは
大盛況を収めた第1回開催に続き、第2回目の開催では東京建物株式会社をプラチナスポンサーに迎え、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2025 Presented by 東京建物|Brillia」を開催することとなった。
そして今回のグランプリ作品は、東京だけでなく、なんとヘラルボニー本社のある岩手、そしてさらにはフランス・パリの3都市での作品展示も発表される予定。ファッションやカルチャーの世界的中心地であるパリでも、ヘラルボニーにより異彩が放たれる……!
<応募条件>
開催決定に併せて、2024年12月30日(月)まで、応募作品の募集中。応募要項・応募規定は公式ウェブサイトに記載されている。
https://artprize.heralbony.jp/
ヘラルボニーはこのアワードを通して、応募者が障害者ではなく、ひとりの作家としてその才能が評価され、さらなる活躍の道を切り開いていけることを強く望んでいる。
来年受賞作品が決まり、日本では東京・岩手でグランプリ作品が展示される。その時を前に、今からヘラルボニーの動向に注目してみてはいかがだろうか。
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