障がい者アートで福祉施設利用者の経済的自立や地域活性化を目指すクラファンを実施
石川県金沢市の地域支援センターポレポレは、就労支援プログラムの一環として、障がい者アートを通じて福祉施設利用者の経済的自立支援と社会参加を促進し、地域活性化を目指す「百万石フォント」製品開発のためのクラウドファンディング「みんなの居場所がある社会へ!障がい者支援の新事業モデルを作りたい」を、12月10日(火)~2025年2月7日(金)の期間、READYFORにて実施している。
「百万石フォント」について
「百万石フォント」を活用した製品開発を目指す今回のプロジェクトでは、障がいのある人々が制作した「百万石フォント」を使用したオリジナル傘が製作される。
「百万石フォント」は、日本各地で展開される「ご当地フォント」の一つであり、全国の障がい者とデザイナーによる共創アートワークとして、地域福祉とエリアブランディングを融合させた取り組みとして注目されている。
「百万石フォント」は24種類ある。地域特有のデザインやモチーフを取り入れることで、観光客や地域住民にとっても魅力的な商品となり、地域活性化に寄与する。
また、地元企業との共創プロジェクトも進んでいる。
企業がこの「百万石フォント」のデータを利用することで得られる収益は、福祉に還元され、障がい者の工賃向上に寄与する。
全国に広がる「ご当地フォント」
障がい者とデザイナーや学生が共に制作する「ご当地フォント」は全国に広がり、障がいのある人々が地域の特徴を生かしたフォントやパターンを創作し、今年度までに、全国22地区で独自の「ご当地フォント」を整えることを目指している。
これらのフォントは自治体公認のオープンデータとして提供され、地域活性化や新たな商品開発にも活用されているという。
新しい福祉事業モデルの構築を目指す
障がいのある人々が制作したアートを商品化し、市場で販売する試みは数々行われているが、「百万石フォント」を活用した製品開発を目指す今回のプロジェクトでは、「ご当地フォント」というオープンデータの仕組みを活用し、福祉事業所が高付加価値のプロダクトを開発・販売する一貫した事業モデルの構築を目指している。
具体的には、福祉事業所の地域支援センターポレポレがクラウドファンディングで商品の製造費を募り、支援された資金をもとに、「百万石フォント」を活用した商品の製造を依頼。
そして、地域支援センターポレポレの売店やECなどの販路で販売し、地域支援センターポレポレに収益を還元。一部の収益は次回商品の製造費に充てられ、持続的な事業運営を目指す、という流れになっている。
金沢ならではのプロダクト
同団体では、地域文化を表現した金沢ならではのプロダクトを生み出すため、石川県の「百万石フォント」を使用し、地域文化と障がい者支援を結びつけており、観光客や地域住民にとって魅力的な商品となるよう、地域特有のデザインやモチーフを取り入れている。
今回のクラウドファンディングで制作される子供用の傘には、
新幹線をイメージした「百万石フォント」である「かがやき愛アール」をあしらっている。
「かがやき愛アール」の原画を描いたのは、ポレポレメンバーの佳子さん。
傘は、石川県の「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉にちなみ、重要なシンボルとなっているそう。
全24種類ある「百万石フォント」の中には、カニや
加賀野菜をイメージしたものもある。今後は新フォントの開発と併せて、フォントを活用した日用品やインテリア製品などの開発を進めていく予定だという。
プロジェクト担当者・菊義典さんのコメント
地域支援センターポレポレの菊義典さんは、以下のようにコメントしている。
「このプロジェクトは、障がいのある方々の創造性を生かしながら、地域の魅力を発信する新しい形の取り組みです。皆様のご支援が、彼らの経済的自立と社会参加の促進につながります。ご支援いただいた資金は、持続可能な事業モデルの構築に活用されます。ぜひご協力をお願いいたします」
クラウドファンディング概要
今回のプロジェクト「みんなの居場所がある社会へ!障がい者支援の新事業モデルを作りたい」の目標金額は、200万円。
石川県独自の「百万石フォント」を活用したオリジナル傘の制作、福祉発のプロダクトによる持続可能な事業サイクルの構築、障がい者の経済的自立と社会参加の支援のために実施される。
障がい者アートで地域活性化を目指すプロジェクトを、応援してみては。
READYFOR:https://readyfor.jp
プロジェクト名:みんなの居場所がある社会へ!障がい者支援の新事業モデルを作りたい
(yukari)
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