アリアナ・グランデ、自身の外見について“誰にも悪口を言う権利はない”と語る「あらゆるバージョンを聞いてきた」

 アリアナ・グランデは人生の半分以上、スポットライトを浴びてきた。今週、映画『ウィキッド ふたりの魔女』のプロモーション・インタビューで、アリアナはそれについてどう感じてきたか、特に他人から常に自分の体を評価され批判されることについてどう感じているか非常に率直に語り、そのようなことをする人々に対してシンプルなメッセージを送った。

 ユーチューバーのサリーが映画のテーマに絡めながら、社会からの厳しく、しばしば理不尽な美の基準に適うように女性たちが生きることを強いられる苦労について質問されたアリアナは、「人々は平気で(私の身体について)コメントしがちですが、それは本当に危険だと思っていますし、関わるすべての人にとって危険だと思います」と述べた。彼女が、「どうしよう、いい質問ですね」と声をつまらせながら考えをまとめている間、共演者であるシンシア・エリヴォが彼女の手を握り慰めていた。

 彼女は、「私は16歳か17歳の頃から公衆の面前で(芸能活動を)してきたし、ある意味シャーレの中の標本のような存在だったから、あらゆることを聞いてきました。私のどこが悪いのか、あらゆるバージョンを聞いてきました。そして、それを修正したら、今度は別の理由で悪いことになる。でもそれはすべて……ごく単純なことだったりしますが、見た目のことなんですよね」と語っている。

 31歳のアリアナは、そうした雑音から自分を守るのは難しく、どこでそういう圧力を経験しても不快だと語る。「感謝祭のディナーに行っても、誰かのおばあちゃんが、“まあ、やせたんじゃない!どうしたの?”とか“太ったんじゃない!どうしたの?”とか言うかもしれません。それはどこで起ころうと不快で下品なことです」と彼女は述べ、「そして、今の社会では他人の外見や容姿、裏で何が起きているのかとか、健康状態、自己表現について、コメントすべきではないのに、そうしたことが平気で許容されていると思うんです」と続けた。

 アリアナは、女性が何を着ているかやその身体や顔立ちについて浴びせられるそのような批判は“危険”だと述べ、感情を露わにした。彼女は、“自分が(人として)美しいと知り、信じることができる”ような良いサポート体制を持っていることを幸運に思っていると言いながらも、“そうした雑音のプレッシャーがどのようなものかは知っています。もう、そんな雑音は招き入れません。歓迎しません。私にはやるべき仕事があります。生きるべき人生があります。愛すべき友人がいます。愛情が溢れているんです。そんな雑音は招いていません」と語った。

 有害なSNSアプリを削除したり、オンライン上の荒らしをブロックするなど、できることをしてその雑音を遮断すべきだと彼女は述べ、 「自分を守ってください。なぜなら、誰にも悪口を言う権利はないのだから!」と強く述べた。

 最後のコメントには司会のサリーが拍手をし、シンシアも“そのとおり”と相槌を打った。「今日私がこれを必要としていたことが分かります?」とアリアナがスッキリした笑顔で言うと、シンシアは彼女の腕をつかみ、「すごくいい。誇りに思うよ」と言葉をかけた。すでに3億7,290万ドル(約558億円)のチケット売上を記録している映画『ウィキッド ふたりの魔女』の多忙なプロモーション活動の間、主演女優2人は常にお互いをサポートし、称え合ってきた。

 アリアナは以前にも自身の外見に対するファンの懸念に言及しており、昨年投稿されたTikTok動画で、「私たちはもっと温和になって、人の体についてコメントすることに居心地の悪さを感じるべきだと思います……たとえそれがどんなことであろうと」と述べ、「何か良いことを言っている、善意で言っていると思っていたとしても、それが何であれ。健康、不健康、大きい、小さい、あれやこれや、セクシー、セクシーでない。とにかく私たちは(人の体についてコメント)すべきではないんです。それをあまりしないように本当に努力すべきです」と語っていた。

 そして、「色々な種類の美しさがあります。健康的で美しく見える方法はさまざまです。個人的に、皆さんが今の私の体と比較している体は、自分の体の中で最も不健康なバージョンだったことを知っています。抗うつ剤を大量に服用し、その上で酒を飲み、食生活も乱れ、人生のどん底にいた時に、皆さんが”健康的”と考えるような姿でした。でも実はそれは私にとって健康ではありませんでした。そんなことを説明する必要がないのもわかっていますが、ここでオープンにして、ある種の弱さを見せることで、何か良いことが起こるかもしれないと感じています」と話していた。

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