【東京都北区】平野啓一郎氏による、芥川龍之介の作品世界を語る特別講演を開催!参加申込受付中
東京都北区は、芥川龍之介生誕祭 平野啓一郎 特別公演「芥川龍之介の眼差し」を、2025年3月1日(土)に、滝野川会館大ホールで開催する。
芥川龍之介の誕生日3月1日に記念イベントを開催
今回の特別講演は、芥川龍之介の文学的功績を顕彰し、北区田端に開館予定の「(仮称)芥川龍之介記念館」の機運を醸成することを目的としている。
講師を務めるのは、芥川賞受賞作家の小説家・平野啓一郎氏。平野氏は、1975年、愛知県蒲郡市生まれ、福岡県北九州市出身で、京都大学法学部卒。在学中の1999年に文芸誌『新潮』に投稿した小説『日蝕』で、第120回芥川賞を受賞した。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。
主な著書に、小説『葬送』『高瀬川』『決壊』『ドーン』『空白を満たしなさい』『透明な迷宮』『マチネの終わりに』『ある男』『本心』等、エッセイに『本の読み方 スロー・リーディングの実践』『小説の読み方』『私とは何か「個人」から「分人」へ』『考える葦』『「カッコいい」とは何か』『死刑について』『三島由紀夫論』等がある。
今年、短篇集としては10年ぶりの発表となる最新作『富士山』を刊行した。
特別講演では、平野氏独自の視点を通して、芥川龍之介の作品世界が語られる。そして、芥川作品が今もなお、どのように人々を魅了し続け、心に響くのか、その秘密に迫る。
イベント概要
特別講演は予約制で、住んでいる地域に関わらず申し込みが可能。定員は450名で、応募者多数の場合は抽選となる。申し込みは、専用申し込みフォーム、メールまたははがきで受け付けている。締切は2025年2月12日(水)必着。
メールかはがきの場合は、講演会名・郵便番号・住所・名前(ふりがな)・年齢・電話番号を記入すること。申し込みは1人1件まで。専用申し込みフォームURL、メール、はがきの送付先は、イベント詳細ページで確認を。
クラウドファンディング実施中
特別講演の応募者が多数の場合は抽選となるが、東京都北区外に住んでいる人は、「芥川龍之介記念館クラウドファンディング」(仮称)の返礼品として、イベントに申し込むことが可能。
クラウドファンディングを通じて申し込みした場合、返礼品として特別講演の招待券と芥川龍之介グッズが送られる。
北区では、2026年度に「(仮称)芥川龍之介記念館」の開館を目指しており、
この記念館における芥川龍之介の書斎再現に向けて、クラウドファンディングを実施している。
芥川龍之介は1914年から亡くなる1927年まで、東京都北区田端に暮らし、多くの作品を生み出した。
「(仮称)芥川龍之介記念館」は、田端1丁目20番地にある芥川の旧居跡という唯一無二の土地の記憶をよみがえらせ、芥川の生きた時代、創作を支えた雰囲気を「体感(feel)」できる施設を目指している。
詳しい情報は、クラウドファンディング詳細ページで確認しよう。
東京都北区と芥川龍之介の関係
芥川龍之介は、大正期を中心に活躍した、日本の近代文学を代表する作家の一人。独自の視点と鋭い洞察力で、短編小説を中心に数多くの傑作を生み出した。その作品は40を越える国・地域で翻訳され、現在も日本のみならず世界の人々に愛され、高い評価を受ける。代表作として『羅生門』『鼻』『蜘蛛の糸』『地獄変』『藪の中』『杜子春』等がある。
1914年、東京帝国大学に通う学生であった芥川は、両親とともに田端435番地(現1-20)に新築転入。1916年、『鼻』が夏目漱石に激賞され、卒業後は『芋粥』などを文芸誌に発表し、新進作家として文壇に登場した。
その後、芥川は教員生活と並行し新聞紙上で文筆活動にも精を出し、鎌倉、横須賀などにしばらく居住したが、1919年、筆一本で立つことを決意し再び田端へと戻り創作に邁進する。
名声が高まるにつれ書斎には訪問客が増え、近くに暮らしていた室生犀星、久保田万太郎らの文士、小杉放庵、香取秀真らの芸術家たちとも行き来を重ねるようになる。
人好きのする下町気質を存分に発揮し、芸術の分野や年齢にとらわれることなく交際を求め、田端文士芸術家の中心となった芥川は田端の「王様」と形容される存在となった。
しかし1927年7月24日、「唯ぼんやりした不安」という言葉を遺して自ら命を絶った。忌日は「河童忌」と呼ばれる。
「芥川龍之介の眼差し」で、平野氏ならでは芥川作品の深い洞察を楽しんでみては。
■芥川龍之介生誕祭 平野啓一郎 特別公演「芥川龍之介の眼差し」
開催日:3月1日(土)
会場:滝野川会館大ホール/東京都北区西ヶ原1-23-3
定員:450名無料・要予約・応募者多数の場合は抽選)
【申込み締切】令和7年2月12日(水曜日)必着
特別公演「芥川龍之介の眼差し」詳細ページ:https://www.city.kita.tokyo.jp/bunka/akutagawa/seitansai.html
クラウドファンディング詳細ページ:https://www.city.kita.tokyo.jp/bunka/akutagawa/cf/2024.html
(yukari)
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