【オフィシャルレポ】朝倉さや、完売の東京で全国ツアー完走「今は心がぽっかぽかです」
【以下、オフィシャルレポート】
約400席の客席はソールドアウト。暗転したステージに1人出てきた朝倉を天井から真っ直ぐにのびたスポットライトが照らし出す。「ヤナト田植唄・巫 -かみなぎ-」(ゲーム「天穂のサクナヒメ」主題歌) をアカペラで歌い出すと一気に神代の空気がステージに漂い、深海のような深い青色に照明が輝き始めた。
続いて2023年のアルバム「大開幕」からのアップナンバー「KADODE」。リズムに乗って朝倉もステージの上を走り回りながら歌う。観客との「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」という掛け声も相性バッチリだ。そして、朝倉のカバー定番曲「タッチ」の山形弁バージョン。タッチを山形弁で「チョス!」と歌う部分は客席と一緒に歌い、ステージの熱はぐんぐん上がり始めた。
「朝倉さやのコンサートは皆さんを置いていきません。でもグングン引っ張っていくので、ちょっと付いていけないようだったら手をあげてくださいね」と会場に語りかけ、ステージは民謡と新しい音楽の融合のフューチャー・トラックスのコーナーに突入。酒田甚句をファンクのビートに乗せた「酒田甚句Future Trax」では、客席まで下りて“未来へあべ!踊り”を観客と楽しんだ。「ソーラン節 Future Trax」では民謡で鍛えた得意の伸びのあるロングトーンをジャジーなビートに乗せて披露。続く、「宮津節 Future Trax」では雰囲気を一転させ、ゆったりとした演奏の中、はんなりとした雅な歌声を披露した。
次は本人自ら三味線を抱えて民謡コーナーに突入。故郷、山形の民謡「花笠音頭」で「ヤッショーマカショー、シャンシャンシャン」というお囃子を客席と一緒に楽しんだ。同じく故郷の「庄内おばこ」は情緒たっぷりにしっとりと歌い上げた。
一旦ステージ袖に引っ込んだ朝倉はベースギターを抱えて登場。ベースを弾きながらオリジナル曲「塩パンの部屋」を歌った。去年から始めたというベースの腕前もツアーの日程をこなす毎に上達し、バンドとのアンサンブルもピタッとハマっている。「アリャセヘイヤ〜」で聴かせるベースソロも昨年のツアーよりはるかに上達した腕を披露していた。
続いてThe Boomの「島唄」、ジブリ映画の「もののけ姫」のカヴァー2曲を披露。不思議な事に朝倉の歌声で聴くこの2曲は、伸びやかな歌声と時折入るコブシのせいか、遥か昔の森の奥から時空を超えて聴こえてくるような錯覚に陥る。只者ではない歌声だ。朝倉自身もジブリ映画のディープなファンであり、ジブリ作品だけを歌ったアルバム「大人になるってわるくない〜わだすのジブリ〜」もリリースしている。
オリジナル曲「大切なハナシ」をしっとり歌ったあと、初めて作ったオリジナル曲であり2013年のデビュー曲「東京」を披露。山形から歌手を目指して上京したばかりの孤独な気持ち、だけど東京の空は故郷と繋がっていて、自分は1人じゃないんだと、自分に言い聞かせるように歌うこの歌は、故郷を持つ全ての人への応援歌だろう。
そして、昨年NHKラジオ深夜便のうたで全国津々浦々に流れたオリジナル曲「ドーナツ」。優しいメロディとリズムとは裏腹に、愛する人を無くしてポッカリ空いた心の穴を大切に寄り添って生きていこうという強い決意がこもった歌だ。「ツアーが始まる前はどんなハプニングがあるだろうと不安だったけど、皆さんのおかげで完走することができました。今は心がぽっかぽかです。こころを込めて歌います」と語り、本編最後の曲「ありがとさま」を歌い、満員の客席に感謝の気持ちを伝えた。
アンコールでは2025年のツアースケジュールを発表。「まだツアータイトルは決めてませんが、みんなで大行進しましょう!」と語り、オリジナル曲「だもんでレボリューション」を元気一杯に歌いあげ、最後にステージにひとり残って、アカペラで民謡「東京音頭」を歌い、約2時間18曲のステージの幕を下ろした。
フォトギャラリー
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リリース情報
『Honten~Best Dazu~』
https://ototoy.jp/_/default/p/2257373
ツアー情報
朝倉さやコンサートツアー2025
2025年5月17日(土)山形 山形市民会館
2025年5月25日(日)札幌 EZOHUB SAPPORO
2025年6月1日(日)広島 Live Juke
2025年6月7日(土)秋田 club SWINDLE
2025年6月8日(日)仙台 誰も知らない劇場
2025年6月14日(土)東京 日経ホール
2025年6月15日(日)大阪 梅田Shangri-La
2025年6月21日(土福岡 ROOMS
2025年6月29日(日)静岡 清水テルサ
ファンクラブ1次抽選先行販売:11月24日(日)20:00スタート
一般発売:2025年1月18日スタート
アーティスト情報
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