【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.31「SHINSEDAIのサウンドで、さらに広がりを見せるRe:name」
こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。 これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「SHINSEDAIのサウンドで、さらに広がりを見せるRe:name」
大阪北摂発スリーピース・
タイトルにもある通り、今作は人工歌唱ソフトフェアの可不を迎え、AI×バンドという新たな挑戦をしている楽曲です。10代の頃から関西のライヴシーンで活躍し、全国各地のサーキットフェスや大型イベントにも出演していて、生のライヴ力は疑う余地なく高い彼ら。このコラボレーションから、どういった曲が生まれるのか楽しみでしたが、歌詞だけでなく、可不というボーカルが加わることで、ものすごく広がりのある夢想世界へ連れていってくれる曲になっています。
元々海外のサウンドからの影響を感じる彼らのロックサウンドは、広大でスケールの大きい場所を想起させますが、今作はもう何が起こってもおかしくない、ある意味リアリティのない不思議な世界が大きく広がっていきます。その環境で放たれる爽快なサビは、高木一成(Vo)の歌声だけでなく、可不の歌声にも引っ張られて、体重のない体を新しい奥行きへ連れてってくれる感覚があります。無機質なはずなのに、何色にも輝いて見える可不の歌声に、これまでの曲とは違ったスケールを感じるでしょう。7月に3年ぶりにライヴを見たのですが、いわゆるスリーピースバンドの形態からは自由さが増していて、とても心がほぐれました。またこういった曲も増えて、より新鮮な感想を持たせてくれるバンドになっているでしょう。
そんな彼らの次のライヴは12月1日に行われるSHINSEDAIというイベントです。Dannie MayやCrab 蟹 Clubといった、こちらも2次元3次元の壁を感じさせないバンドスタイルを持つバンドが出演します。そのリスナーに「Vague(feat.可不)」をもし披露した場合、どのような反応になるのかがとても楽しみです。他にもスケールの大きさと独特な色気を持つAwkmiuやChim Chapが出演。特にChim Chapも関西のバンドで今年十代白書のグランプリを獲得し、しっかり2024年を駆け抜けたバンドです。異国情緒を感じさせるオシャレさがあることから、Re:nameとの親和性が結構あるのではないかと思っています。ただそんなSHINSEDAIにも負けない新しさを、Re:nameから感じ取れる夜になるでしょう。
インフォメーション
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