知内温泉旅館【宿泊記】開湯800年の北海道最古の湯&一軒家サウナ

皆さん、こんにちは! 三度の飯より温泉が大好き♡温泉家の北出恭子です。数年前に温泉にハマり、今では温泉探究が私のライフワーク。日本の温泉の素晴らしさを一人でも多くの方へ伝えられるよう、日々、温泉研究と情報発信に励んでいます。

さて……今回は、北海道で最古の温泉ともいわれる秘湯・知内温泉へ、東京から新幹線で向かうのんびり旅。源泉かけ流し100%の温泉はもちろん、新設されたばかりのサウナも堪能できる! 温泉好きにもサウナ好きにもおすすめの宿「知内温泉旅館」に宿泊します。

秘境の大自然の中にポツンとある一軒宿で、身も心もリフレッシュしてきました☆☆☆

東京駅

木古内駅まで新幹線「はやぶさ」で一本!

まずは、JR東京駅から東北・北海道新幹線でJR木古内(きこない)駅まで向かいます。木古内駅は、北海道内で新幹線が最初に停まる駅。東京駅から約4時間の新幹線旅です。

東北・北海道新幹線「はやぶさ」

東北・北海道新幹線「はやぶさ」なら、乗り換えなしなのでとても楽ちん♪

車窓 青森市の手前

車窓からのどかな風景を眺めながら、好きな音楽を聴いたり本を読んだり……。自分時間をゆっくり過ごせて、新幹線って快適~♪ 初めての「青函トンネル」にも感動しました!!

木古内駅

木古内駅に到着

木古内駅に到着しました。

JR木古内駅

木古内駅からは、事前に予約をしておいた宿の送迎サービスを利用します。新幹線と宿のセットがお得に予約できる「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、通常は有料(往復2,000円)の送迎が無料になるので、さらにお得です♪

知内温泉旅館 送迎車内

宿の方が知内町の地形の特徴や歴史文化などを丁寧にガイドしてくださるので、とても楽しい車内でした! 約30分で「知内温泉旅館」に到着です。

知内温泉旅館

北海道で最古の温泉「知内温泉旅館」

知内温泉の開湯は、約800年前の鎌倉時代。「砂金を掘っていたら偶然発見した」ともいわれています。

知内温泉旅館 外観

知内温泉旅館は、北海道を代表する歴史ある旅館。「湯守」が18代にわたって大切に受け継いできた名湯もあります。

知内温泉旅館 客室

今回、宿泊した客室がこちら。広々とした空間でとても快適に過ごせました。

知内温泉旅館の温泉

2つの泉質を3つの湯船で楽しめる温泉

知内温泉旅館では、2つの泉質の湯「上の湯」「下の湯」が、3つのお風呂で楽しめます。

知内温泉旅館「上の湯」の女性風呂

「上の湯」の女性風呂

こちらは「上の湯」の女性風呂。まるで鍾乳石のように、湯船や床に温泉成分がびっしりと付着していて、このビジュアルに、私の温泉マニア心が躍ります♡

知内温泉旅館「上の湯」の女性風呂 筆者

鉄分が含まれているため、うぐいす色のにごり湯でキレイ。源泉かけ流し100%のお湯がドバドバと注がれます。温度は43℃ほど。始めは熱く感じられますが、慣れてくると全身の疲れが湯に染み出ていくよう。

鉄分の香りや味も感じられる個性的な泉質で、キシキシとしたミネラル感のある肌ざわりですが、湯上がりにはしっとりとした保湿感が感じられます。

知内温泉旅館「下の湯」の女性風呂 筆者

「下の湯」の女性風呂

続いては、「下の湯」のお風呂。ささにごり(わずかににごりがある)の湯色で、上の湯と比べると、肌あたりがツルツルとやさしく、含まれている炭酸成分でポカポカとよく温まります。

知内温泉旅館 飲泉

「上の湯」「下の湯」ともに飲むことができるので、体の内側と外側から温泉をチャージできるのがうれしいところ。こちらの飲泉は、胃炎や便秘などの胃腸病に効果があるとされています。

知内温泉旅館 露天風呂

露天風呂(源泉:下の湯)

そして最後に、「下の湯」を引いている露天風呂へ。贅沢に貸切利用(予約制)することもできます。山々から吹き抜ける清浄な風が心地よく、緑がいっぱいのなか、森林浴と温泉浴の相乗効果でとても癒やされます。

ヤギの「女将のメイちゃん」

湯上がりに敷地内をお散歩。こちらのかわいらしいヤギは「女将のメイちゃん」。人懐っこい性格で、愛情表現らしいのですが、突進してきます(笑)。

知内温泉旅館の夕食

北海道や知内町の恵みを堪能できる夕食

お待ちかねの夕食タイム。お食事処でいただきます。2024年6月に改装されたという、自然を感じる雰囲気の良い空間。

知内温泉旅館 食事処 知内温泉旅館 夕食

近海でとれた海鮮や地元の農家さんがつくった野菜など、北海道ならではのおいしい食材や、知内産の食材をふんだんに使用した創作懐石が並びます。

「しりうちにら」のお浸し

「しりうちにら」のお浸し

北海道一の生産量を誇る特産品「しりうちにら」のお浸しは、肉厚でシャキシャキという音がするほどの歯ごたえ! 風味はしっかりと感じられるのにニラ独特の青臭さがほとんどなく甘みがある……これまでのニラの概念が変わる驚きのおいしさ!!

ニラの下に敷いてある卵黄と出汁などでつくられたソースと合わせることで、さらにまろやかな味わいになり、最高でした。

「知内カキ」のカキフライ

「知内カキ」のカキフライ

そして、こちらも知内町の特産品「知内カキ」のカキフライ。サクサクの衣の中には、大ぶりでしっかりとしたカキの身がぎゅっと詰まっていて、とても濃厚でミルキーな味わい。食べ応えも抜群です。

自家製杏仁プリン

自家製杏仁プリン

〆のデザートには、「自家製杏仁プリン」。とろとろとしたなめらかな舌触りで、甘さ控えめなやさしい味。少し酸味のあるあんずシロップがベストマッチでめちゃくちゃおいしかったです!

それでは……おやすみなさい☆

知内温泉旅館のサウナ

温泉×サウナのハイブリッド「呼吸の間」

おはようございます!! 知内温泉旅館には2つのサウナがありますが、朝食前に、2024年6月中旬にオープンしたばかりのサウナ「呼吸の間」へ。

知内温泉旅館 サウナ「呼吸の間」

サウナ「呼吸の間」

1棟貸し切り利用(事前予約制)が基本の「呼吸の間」ですが、宿泊者は、朝7時~9時までパブリック利用(有料・混浴、定員8名 ※水着着用)することができるんです。

知内温泉旅館 サウナ「呼吸の間」

道南杉をふんだんに設えた印象的な建物の中には、奥にサウナ室、中央には立ち湯と寝湯のある温泉、天然水を使用した水風呂があります。

知内温泉旅館 サウナ「呼吸の間」筆者

サウナに入る前に、立ち湯に浸かってしっかりと温まります。仕切りの扉は網戸になっているので、緑を眺めながら外気浴も楽しめます。

知内温泉旅館 サウナ「呼吸の間」

サウナ室内には源泉が流れ、日本初導入でここにしかないというサウナヒーターが。まさに、フィンランド式サウナ×温泉ミストのハイブリッドサウナ。

知内温泉旅館 サウナ「呼吸の間」

リモコン操作で、室内の熱気と外気を循環させることができます。そのため、100℃設定の高温サウナに入っているとは思えないほど息苦しさや熱さを感じにくく、楽に心地よく入ることができて感動しました!

知内温泉旅館 サウナ「呼吸の間」外気浴

最後に水風呂に入ったら、リクライニングチェアで外気浴。葉擦れの音や虫や鳥の声を聴きながら、大自然と一体化するような感覚に。

知内温泉旅館 朝食

サウナのあとは、朝ごはんタイム。知内で採れた卵を使って、知内温泉の源泉でつくった温泉たまごも食べ放題です。

知内温泉旅館 朝食

出来たてホクホクのバランスの良い朝ごはん! どれもホッとするやさしい味で、ご飯を2杯おかわりしちゃいました(笑)。

道の駅 みそぎの郷 きこない

木古内駅に隣接する「みそぎの郷 きこない」

チェックアウトして、宿の送迎車で木古内駅へ。

道の駅 みそぎの郷 きこない 外観

木古内駅の南口を出て目の前にある「道の駅 みそぎの郷 きこない」に立ち寄ります。

道の駅 みそぎの郷 きこない 館内

館内は、天井が高く木に囲まれた開放的で温かみのある空間。地元の産直野菜や道南の特産品、北海道を代表するお土産までバリエーション豊かに販売されています。

コッペん道土

塩パンが大人気「コッペん道土」

是非食べてほしいのが「コッペん道土」(コッペんドット)の塩パン。

コッペん道土外観

行列のできる人気店で、個数制限を設けても1日に3000個があっという間に完売してしまうそう。

「コッペん道土」の塩パン

店内で粉から手づくりをしているため、運が良ければ焼きたてパンが食べられることも。塩パンに使われている塩には、知内のお隣・木古内町のみそぎ浜でオーナー自ら汲んできた海水が使われているというこだわり!

「コッペん道土」の塩パン

北海道産のバターをたっぷり使用しているため、バターの甘い香りがたまりません♡

クロワッサンのように外側はカリカリ! 内側はモチッとしていて、中からバターがじゅわ~と染み出てくるこれまで経験したことがない新食感の塩パンです。かわいい1口サイズなので、食べやすくていくらでも食べられそう(笑)。

お腹も満たされたところで、新幹線で帰京。大自然の中で、温泉もサウナも堪能して、リフレッシュして整いたい! 北海道のおいしいグルメを味わいたい! という方には、本当におすすめルート。北海道への列車旅をのんびりと満喫して欲しいです☆

東京駅に到着

掲載情報は2024年11月19日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 知内温泉旅館【宿泊記】開湯800年の北海道最古の湯&一軒家サウナ
びゅうたび

びゅうたび

旅するメディア「びゅうたび」は、ライターが現地を取材し、どんな旅をしたのかをモデルコースとともにお届け。個性たっぷりのライター陣が、独自の視点で書く新鮮な情報を、臨場感たっぷりにご紹介します。

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。