Ayumu Imazu、Novel Core/NOAをゲストに迎えた自主企画ライブ完遂 オフィシャルレポート到着
Ayumu Imazuによる初の自主企画イベント【AYUMU IMAZU presents “SOLOS”】が11月15日、16日の2日間に渡って東京・Spotify O-EASTで開催された。オフィシャルのライブレポートは下記の通り。
<DAY1>
Ayumu Imazuと交流のある同世代のソロアーティストを迎えるツーマン形式のライブ。その相手として1日目の最初にステージへ登場したのはNovel Coreだ。強力なサポートクルーであるDJ KOTAが繰り出すビートに呼び込まれ颯爽と現れたNovel Coreは、大歓声を全身に浴びながら強靭なラップで会場を一瞬で掌握していく。圧倒的なスキルを叩きつけたオープニングナンバー「DAWN」の間奏では、Novel Coreのライブにおけるハウスバンド・THE WILL RABBITSからギタリストのYuya Kumagaiが飛び入り。そこからはDJ、ギター、そしてMCというレアな3ピース編成でのライブを展開していった。
パワフルでハードな表情を叩きつける「TROUBLE」「JUST NOISE -Stronger Mash Up-」といったナンバーがドロップされたかと思えば、「HAPPY TEARS」や「Green Light」、2023年にHoneyWorksが発表したヒット曲のリミックス「可愛くてごめん(-KAWAII GANG Remix-)」などではキャッチーでポップな魅力も見せつけていく。フロアを熱く激しく、そして心地よく揺らすメリハリの効いたセットリストで提示される唯一無二のライブ力と、MCでの親しみやすいナチュラルなキャラクターによって、“OUTER”と呼ばれる彼のファンはもちろん、初めてNovel Coreのパフォーマンスを浴びたオーディエンスも熱狂。時にハンズアップ、時に息の合った“oi”コール、時に大合唱を巻き起こしながら、会場は最高の一体感に包まれていった。「カミサマキドリ」「WAGAMAMA MONDAIJI」といったキラーチューンの連発でクライマックスを迎えたライブは、ラストナンバーとなる「ex」へ。ここではフィーチャリングアーティストとしてAyumu Imazuが参加。Z世代のソロアーティストを代表する“HERO”と“Superstar”の共演で猛烈な盛り上がりを巻き起こし、Novel Coreのライブはエンディングを迎えた。
さあ、続いてはイベントのホストであるAyumu Imazuの出番だ。ライブやMVでおなじみのサポートダンサーズチーム“AI’M Creative”の6人によるスキルフルなダンスに目を奪われていると、そこにAyumu Imazuも加わり、7人でのフォーメーションでライブの導入を彩っていく。「最後までブチ上がっていきましょう!」という一言を合図に、1曲目「BANDAGE」へ。跳ねたビートに心地よく歌をのせていきながら、決めのダンスを織り交ぜて楽曲自体にアクセントをつけていくスタイル。その一挙手一投足に大きな歓声が巻き起こる。軽快でキャッチーな“アミダクジ”“カミダノミ”のフレーズや“アイヤイヤイヤ”の掛け声でフロアがひとつになったのは「ATARI」。爽やかな疾走チューン「Where Do We Go!」ではオーディエンス全員が掲げた手を大きく揺らし、楽し気な波を生み出す。ダンサーと1列になってグルービーにカラダを揺らしながら歌ったかと思えば、ステージを左右に移動しながら会場の隅々にまで最高の歌声を届けていくことも忘れない。
「最初からめっちゃ飛ばしてるんやけど俺!今日みんな楽しみにしていましたか?このイベントで一番大事にしたかったのは、1人ひとりの色が100%出せるような構図にすること。だからNovel Coreにもたっぷりセットやってもらって。今からは俺のセットをたっぷり見せようと思うので、みんな準備はOKですか?」
そんなMCに続き、「次はすごく珍しい曲やります。超久々ですね」という言葉に導かれて歌われたのは、Ayumuが2020年にリリースした1st EP「Epiphany」に収録されていた「Blinded Eyes」。ステージ上に1人だけで凛と立ち、カラダを揺らしながら響かせる歌声。そこにはソロアーティストとして歩んできた中で積み重ねたシンガーとしての強い矜持がしっかりと滲んでいた。続く「Over You」では再びダンサーズも加わり、ゆったりと揺蕩うような振りとバキバキに決めるハードな振りが共存するパフォーマンスで魅了していった。
6曲目の「破片」では、これまた久々となるギター弾き語りを披露。「弾き語りは一番緊張するんですよ」と言いながらも、アーティストとして持つ表現の幅をしっかりと見せつける。ギターをつま弾きながらぽつりぽつりと言葉を吐き出していきながら、徐々に熱量を高めていくボーカリゼーションに、オーディエンスは息を呑んで酔いしれた。その余韻を受けながら歌われたのは「Stranger」。ここでもたった1人で、その歌声を最大限に響かせながら曲の世界観を鮮やかに描き出していった。
ソロシンガーとしての側面を強く打ち出したパフォーマンスが堪能できたのは、「SOLOS」と銘打ったイベントならではだろう。だが、ライブの後半では歌と共にAyumuの大きな軸となるダンスを盛り込んだ楽曲で再び会場をロックしていく。「Superstar」「Tangerine」と続くキラーチューンにフロアのテンションは無尽蔵に上がる。そしてラストは今年1月にリリースされ、国内外で大きなバズを生んだ「Obsessed」を投下。心地よいグルーブを感じさせる歌声がピースフルな光景を生み出す中、Ayumuのライブは幕を閉じた。
アンコールの声に応えてステージに現れたAyumu。「何かやるの忘れてるよね?」と言い、Novel Coreとともに呼び込まれたのはなんと! 2日目の対バン相手であるNOA。そのサプライズに会場が大きく揺れる。そして披露されたのはもちろん、この3人のコラボレーションによって生まれ、11月に配信リリースされた楽曲「SOLO (feat. NOA, Novel Core)」。個性の異なる3人のソロアーティストが楽曲に注ぎ込んだ化学反応は、まさにこのイベントのラストナンバーに相応しいものだったと思う。
最後に1人でステージに残ったAyumuから、初のホールツアーが来春開催されるという嬉しい発表もあった。2025年3月20日東京・LINE CUBE SHIBUYA、4月5日福岡・福岡国際会議場メインホール、4月12日愛知・PORTBASE、4月27日大阪・NHK大阪ホール。自身最大規模となるツアーでAyumuは、その人気をさらに確固たるものとしていくはずだ。
<DAY2>
Ayumuと交流のあるソロアーティストを招くツーマン形式のイベントとして、初日のNovel Coreに続き、2日目はNOAが登場。DJがスピンするトラックに導かれて勢いよくステージに現れたNOAは、1曲目「It Ain’t Over」からクールなラップで会場を大きく盛り上げていく。サングラス姿で紡がれていくドープな世界に、割れんばかりの歓声が飛び交う。曲の後半では4名のダンサーが加わり、迫力のあるパフォーマンスを展開。その流れで突入した2曲目「YBOM(You’ve Been On my Mind)」では、セクシーな身のこなしでフロアを掌握していくNOAに対し、オーディエンスたちは“YBOM”をはじめとした曲中の印象的なフレーズをシャウトしながら、ライブという空間を楽しく共有していく。
「Say NOA!」「Say Ayumu!」のコール&レスポンスで一体感を高めた後は、「Prime」「between」とNOAの魅力を詰め込んだキラーチューンを連発。5曲目「Just Feel It」では、このイベントのホストであるAyumu Imazuをフィーチャーし、極上のコラボが繰り広げられた。2つの個性が融合することで生まれる、ここにしかない景色。NOAとAyumu、そしてダンサーズを含めた総勢10名での息の合ったダンスは圧巻の一言だった。
海外の最新トレンドを昇華した楽曲群と、世界に通用するボーカリゼーション&ダンスにより、グローバルな才能を鮮烈に提示していくNOA。終始、クールな表情で会場を支配していたのが印象的だが、MCでは「ちょっと靴紐だけ結んでいいですか?」と言い、ステージ後方でしゃがみこむ瞬間も。そのナチュラルな表情に、客席からは「かわいい!」の声が飛ぶ。オープニングから熱量を上げ続けたNOAのライブは、「RED ZONE」「Red Light」の2曲で文字通り渋谷をレッドゾーンに叩き込み、強烈な爪痕を残してエンディングを迎えた。
暗転したO-EASTに深いブルーの照明が灯り、まるで深海へと誘うようなサウンドが流れ出す。そこにビートが加わると、大きな歓声を受けて6人のサポートダンサーズチーム“AI’M Creative”が登場、スキルフルなダンスで会場を煽っていく。そしてクラップが鳴り響く中、登場したのはAyumu Imazu。1曲目「BANDAGE」から振り切ったテンションでのパフォーマンスを繰り出し、一瞬で会場は興奮のるつぼと化す。キャッチーな「ATARI」で客席との距離をさらに縮めたAyumuは、何度も人懐っこい笑顔を浮かべている。最高に楽しそうだ。実際、MCでは「昨日のNovel Coreとのライブが想像の100倍以上楽しくて。今日は最高のコンディションで臨んでいます」と語っていた。それに続きAyumuは、「ずっとソロアーティストとしてやっていくという強い思いを持って活動している」という自身の思いを吐露。その上で、ソロアーティストとして何かを発信するために今回のイベント「SOLOS」を企画したこと、そして大切な初回には自身が多大なリスペクトを持っている同世代のソロアーティストであるNovel CoreとNOAの2人を招いたことを話してくれた。初の自主企画イベントに注がれたその真摯な思いに、会場からはあたたかな拍手が贈られた。
「ここからはAyumu Imazuの色に染まってもらいますよ」とあらためて告げ、ライブはギアを上げていく。疾走するトラックの上で心地いい歌声を響かせた「RUN FOR YOU」では、客席から“Ah~Ah~”の大合唱が巻き起こる。ストップモーションを交えたダンスで曲の世界へと一気に引き込んだのは「HONEYCOMB」。「Lonely Boy」では会場全体がゆったりと楽しく揺れ、ラストにはハッピーなワイパーも発生。チルな空間を創り上げた。初日とは異なる楽曲を並べたこのパートでは、Ayumuの多面体の魅力が存分に味わえたし、異なるセットリストを用意したことの裏には、何よりも対バン相手であったNOAに対してのあたたかな敬意があったことは間違いないだろう。
自身のルーツを噛みしめるようにギター弾き語りスタイルで披露された「破片」。眩い光に包まれながら、たった1人で感情たっぷりの歌声をドラマチックに響かせた「Sunshower」。続けて届けられたこの2曲には、ソロアーティストとして生きていくためのあらたな覚悟と決意が滲んでいたように思う。激しいダンスで魅せるスタイルとともに、しっかりと歌と向き合う姿もまたAyumuにとって欠かすことのできない魅力だ。
“AI’M Creative”による圧巻のダンスパートを経て、上着を脱いで半袖になったAyumuが登場。「まだまだ盛り上がっていけますか!?」と声をかけ、ライブは怒涛のクライマックスへと突入していく。「Superstar」ではAyumuの先導により、ハンズアップしたオーディエンスたちが激しくジャンプ、会場を大きく揺らす。印象的なブラスの音色を合図に幕を開けたのは「Tangerine」。サビで脚を蹴り上げる振りをAyumuが繰り出すたびに、大歓声が巻き起こるのはライブのお約束だ。そして、「ラストはみんなで踊って歌いましょう!」と告げてプレイされたのは「Obsessed」。SNSで大きくバズった振付をみんなで踊る楽しさは筆舌に尽くしがたい。曲の後半ではAyumuと“AI’M Creative”の面々が一列になって肩を組みながら歌を届け、観客も一緒になって楽しく歌声を上げる。Ayumuのライブでしか味わえない、そんなハッピーな光景を描き出しながら、かけがえのない45分のセットは幕を閉じた。
アンコールでは、この日に対バンしたAyumuとNOAに加え、前日の公演に出演したNovel Coreも参戦。11月に配信された「SOLO (feat. NOA, Novel Core)」を披露してくれた。強烈なインパクトを持つサビを挟みながら、3人がそれぞれのパートでそれぞれの個性を遺憾なく発揮していく。まさに奇跡とも言える同世代ソロアーティストの共演により、Ayumuが全身全霊で作り上げたイベント「SOLOS」は大成功のうちに大団円を迎えたのだった。
このイベントを通して大きな刺激を受けたというAyumu。来年2月にはアメリカのシンガー・MAXが開催するアメリカ3大都市ツアーに出演することが決まっている。さらに来春には日本国内4大都市を巡る初のホールツアーを行うことも決まった。ソロアーティストとしての活動をさらに拡大させていくAyumuの今後が本当に楽しみだ。さらに彼の中には自主企画イベント「SOLOS」を継続して行っていきたい気持ちもあるという。その思いが実現する日を楽しみに待ちたいと思う。
Text:もりひでゆき
Photo:Taku Fujii
◎公演情報
【AYUMU IMAZU presents “SOLOS”】
2024年11月15日(金)16日(土)
東京・渋谷Spotify O-EAST
<DAY1 セットリスト>
[Novel Core]
M1. DAWN
M2. PANIC!
M3. TROUBLE
M4. JUST NOISE -Stronger Mash Up-
M5. One, Two, Three
M6. HAPPY TEARS
M7. Green Light
M8. 可愛くてごめん (-KAWAII GANG Remix-)
M9. SHIKATO!!!
M10. SOBER ROCK
M11. No Way Back
M12. カミサマキドリ
M13. WAGAMAMA MONDAIJI
M14. ex feat. Ayumu Imazu
[Ayumu Imazu]
M1. BANDAGE
M2. ATARI
M3. Where Do We Go!
M4. Blinded Eyes
M5. Over You
M6. 破片
M7. Stranger
M8. Superstar
M9. Tangerine
M10. Obsessed
EN. SOLO (feat. NOA, Novel Core)
プレイリスト:
https://ayumuimazu.lnk.to/solos_1115
<DAY2 セットリスト>
[NOA]
M1. It Ain’t Over
M2. YBOM (You’ve Been On my Mind)
M3. Prime
M4. between
M5. Just Feel It (feat. Ayumu Imazu)
M6. gimme
M7. answer
M8. Ticket
M9. Don’t Waste My Time
M10. RED ZONE
M11. Red Light
[Ayumu Imazu]
M1. BANDAGE
M2. ATARI
M3. RUN FOR YOU
M4. HONEYCOMB
M5. Lonely Boy
M5. Over You
M6. 破片
M7. Sunshower
M8. Superstar
M9. Tangerine
M10. Obsessed
EN. SOLO (feat. NOA, Novel Core)
プレイリスト:
https://ayumuimazu.lnk.to/solos_1116
関連記事リンク(外部サイト)
<インタビュー>Ayumu Imazu 「Obsessed」のバズを受けて広がった、アーティストとしてのビジョン
Ayumu Imazu、2025年3月から4大都市をまわるホールツアーの開催が決定
Ayumu Imazu、NOA&Novel Coreを客演に迎えた新曲「SOLO」ドキュメント映像を公開
国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!
ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。