“チョンシー”の怖さは「他のブラムハウス作品と違う」 ジェイソン・ブラムが語る『イマジナリー』の魅力[ホラー通信]

可愛らしいテディベア“チョンシー”をめぐるホラー映画『イマジナリー』が11月8日より公開。製作を務めたブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラムが、本作のキャラクターの魅力と、観客を惹き付けるキャラクターを作り出す秘訣について語った。

低予算で良質なホラー映画を次々と世に送り出し、2000年代以降のホラージャンルを豊かに彩ってきたブラムハウス。近年では、高性能すぎるあまりに惨劇を引き起こすお友達AI人形のミーガン(『M3GAN/ミーガン』)や、人気ゲームを実写化した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』の“夜になるとひとりでに動き出す”アニマトロニクスのマスコットといった、可愛いからこそ不気味さが際立つキャラクターが印象に残る。『イマジナリー』に登場するチョンシーも、彼らと肩を並べる存在になりそうだ。

チョンシーは、アリスという少女が引っ越し先の地下室で見つけた古びたテディベア。とある事情で実の母親と離れ、寂しさを抱えているアリスにとって、チョンシーは格好の遊び相手となる。

一見ただのぬいぐるみだが、どこか生気を感じさせる非対称の瞳を持ち、ときおり不気味な表情を覗かせるチョンシー。アリスに寄り添う存在ながら、次第に恐るべき本性を現し始め、想像だにしない恐怖をもたらす。ジェイソン・ブラムは、そんなチョンシーについて「ブラムハウス作品の歴代キャラクターリストに加えるのにふさわしい」と自信を見せる。

ブラムは「それぞれの作品にユニークな要素があるが、『イマジナリー』が他のブラムハウス作品と違うのは、チョンシーという印象的なテディベアがもたらす恐怖が、我々の“想像力”だけで形作られるという点なんだ」と語り、チョンシーが特異なホラーキャラクターであることを強調する。「そういった要素が物語に複雑さと奥行きを与えるとともに、キャラクターへの共感を深め、緊張感を一層明確にさせている」

また、記憶に残る魅力的なキャラクターを作り出す方法については、「もし、何か象徴的なものを探そうとしてもうまくいかないと思う。どこか自分の心に響くものを探さないといけないんだ」と言い、パーソナルな深い感覚を大事にすることこそが、多くの人の心を動かす秘訣であることを明かした。

『イマジナリー』
11月8日(金)より全国公開

『イマジナリー』日本版ポスター

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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