キー刻印の視認性がよくなった「HHKB Studio」雪モデル 黒印字キートップならXRヘッドセットからさらによく見える
PFUの高性能コンパクトキーボード「Happy Hacking Keyboard」(以下HHKB)から昨年登場した新モデルで、ポインティングスティックとマウスボタン、ジェスチャーパッドを搭載する「HHKB Studio」。10月には、黒色の「墨」モデルに加えて新色「雪」モデルが発売されました。
「HHKB Studio」に新色「雪」を発売 XRヘッドセットのパススルーで視認性のよい黒印字のキートップセットも提供https://t.co/tbDW36y8ro
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) October 2, 2024
墨モデルは刻印が見づらい?
筆者は昨年の発売以来、日本語配列の墨モデルを日常業務で使用しています。英語配列は若干ハードルが高いので選択肢になく、HHKBの独特なキー配列があっても刻印のある日本語配列なら大丈夫だろうと選んだのですが……。
墨モデルの場合、角度や照明によっては刻印が見づらいのです。特に、キーの手前側面に印字されているHomeやEndが割り当てられたキーは、場所を覚えてしまえばよいのですがチラっと目視して打ちたいことから自然と使わなくなり、ほとんど無刻印の感覚で使い続けていました。
メカニカルスイッチを採用したキーの打鍵感は最高で、手をホームポジションに置いたままポインティングスティックでマウス操作やスクロール操作ができるのは本当に便利。刻印が見づらいことを除けば、使用感は大満足です。
雪モデルはクールグレー印字で視認性アップ
10月に登場した雪モデルは、白を基調にしたデバイスと組み合わせて相性のよい真っ白なキートップとホワイトシルバーの筐体を採用。刻印モデルはベースの白に対してノイズにならないクールグレーの印字を採用しているのが特徴です。
このクールグレーの印字は実に見やすい。視界に入っても邪魔にならない抑えた色合いながら、キー側面までしっかり視認できる印象です。日常業務で使ってみたところ、「刻印が見えない」というストレスを感じることなく、快適にタイピングできるようになりました。ふだん意識していなくても、個人的には刻印が見える方が安心感があるのかもしれません。
XRヘッドセットでさらに視認性を向上する黒印字キートップ
さらに刻印が見やすい、黒印字のキートップセットも雪モデルと同時に発売されています。
こちらは、「Apple Vision Pro」や目の前の視界のパススルー表示に対応する「Meta Quest 3」「Meta Quest 3S」といったXRヘッドセットを装着したままでも、キー刻印の視認性をよくすることが発売の狙い。プレスリリースでも、Vision Proを装着してタイピングする利用シーンをイメージした写真が使用されています。
Meta Quest 3をパススルー表示にして装着したところ、しっかり刻印が視認できることが分かりました。これならヘッドセット単体で使える「Word」「Excel」「PowerPoint」の作業やリモートデスクトップでの作業が捗ること間違いなし。無刻印で問題なく使える上級者を除いて、パススルーした視界でキーの刻印がよく見えることは心理的安全性を高めてくれそうです。
「HHKB Studio」とパススルー対応の「Meta Quest 3」を組み合わせれば空間ディスプレイの快適PC作業環境が実現https://t.co/pMe6ObR7wV
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) November 17, 2023
PCがなくても使える「Meta Quest」版の「Word」「Excel」「PowerPoint」がリリース パススルー対応ヘッドセットなら空間ディスプレイで最大3画面の作業環境が実現https://t.co/RgwePGcYD2
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) December 18, 2023
ちなみにデフォルトのクールグレーの刻印でも、墨モデルと比べて視認性は高いことが分かります。XRヘッドセットと組み合わせて使うキーボードを探している人は、まずHHKB Studioの雪モデルを試してみて、さらに刻印の視認性を高めたいなら黒印字キートップセットの導入を考えてみてはいかがでしょうか。
製品提供:PFU
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。